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日々雑感「点ノ記」

備忘録(心の軌跡)

何のために?

2006年01月14日 | インポート
長崎県知事選挙への立候補予定者である小久保徳子氏の街頭政治活動風景の写真で、小久保氏の周りに、着物を着たりかつらをかぶったりしている人たちが写っておりましたので、何だろうと思っておりましたが、七福神の恰好をしているのだという事のようです。

せっかく、すばらしいマニフェストを発表されたと思っていたのに、私の中では、小久保氏の陣営に対するイメージが壊れてしまいました。

衣装などの奇異な恰好で人目を引こうとするようなやり方は、私は受容出来ません。

私たち庶民の視点で物を考え、県政を引っ張って行こうと考えているのであれば、何も、見た目で選挙民の関心を引くような事をしなくても、堂々と政策を訴えればよいのにと思ってしまいます。

小久保氏の選挙に向けての活動を指導し、支援している市民派選挙に精通していると言われている斉藤氏によれば、初めて使う手法だという事らしいのですが、私から見れば逆効果のように思えます。

現に、私は幻滅してしまいました。

また、マニフェストの中に、カタカナ言葉が多すぎて、幅広い年齢層の選挙民に対して、配慮が少し足りないような気がしております。

例示しますと、

民意のリサーチ・・・
フラットな県庁づくり
知事部局にクォーター制を導入し・・・
ワークシェアリングにより・・・
負担金をサンセット方式で見直します
プライマリーバランスを改善し・・・
ヒアリング調査・・・
長崎ファンド
コミュニティーファイナンス方式
資金ニーズ
地域コミュニティー
インフラは道路です
イベント立県

などなどです。


分かりやすい日本語に代えるとか、括弧書きで日本語の意味を記述するなどして、多くの人に、主張している事を確実に伝えるような親切さが必要だと私は思います。

県職員数の削減という事に関しては、私は賛同出来ません。
県職員という職業も、雇用機会の少ない長崎県内においては、安定した就職口の一つであるという観点からすれば、その人数を減らすべきではなく、その中での経費削減策を講じるとすれば、給与を少しずつ下げてでも人数は確保しておくべきであると私は思います。

災害などが発生した場合に、組織的に動いてくれるのは、地域の実情を熟知している自治体の職員の方々です。

数さえ減らせば再構築できると言う考え方は、私には容認できません。
その事によって、余剰人員としてはじき出された人達の職業や生活に関してはどのようにせよというのでしょうか。
地方自治体の職員の意識改革は必要かもしれませんが、その職員数の削減分を民営化の導入で片付けようとする考え方には賛同できません。

要するに、役所の内部で処理できる仕事量を増やしていくような努力をしていけば、職員数の削減はしなくても済むのではないのかというのが私の考え方です。

役所全体で、現有人員は確保したまま給与を少しずつ引き下げるワークシェアリング(労働の分かち合い)方式にするか、役所の内部で処理できる仕事量を増やして、現在の給与に対する費用対効果を向上させるかにするべきであるというのが私の考え方です。

市民派であるとか庶民の目線で物事を考えるとか主張しても、その政策がその様な方向性を向いていなければ、私のような一庶民の心には響いてきません。

かといって、現状を容認している訳でもありません。
難しい選択になりそうです。


豊田かずき