京成・新京成・北総 ~只今工事中!~

京成電鉄関係の工事を外から眺め、勝手な予想などを書き綴ります。

新型スカイライナーの回送(京成高砂にて)

2009年05月16日 | Bルートがらみ
このブログ的には、番外中の番外です。



今夜あたり新型スカイライナー(新型AE)の回送があるという情報をネットなどで多く聞き、高砂駅へ行ってみました。

新型スカイライナーは昨晩から、4両づつ回送されており、今日はふた晩目でした。

この写真は、階段から撮りました。
分かりにくいですが、新型スカイライナーの先頭部分がちょっとだけ写っています。
先頭車両は覆いがされていて、まるでスパイダーマンのようです。



改札を出て、踏切から撮影してみました。
奥に見える白い車両が、新型スカイライナーです。
ホームの曲線の関係で、3両分しか見えていません。
手前のステンレス車両は、3600形電車です。



なんだかよく分かりませんが…。
高砂駅を出発する新型スカイライナーの回送電車、先頭車両が写るように撮ってみました。

車両先頭とおぼしき物体(としか言えません。写りが悪いので…)の中ほどで青白く光るものは、前照灯なのでしょうか。

他のブログさんなどでも言われているように、先頭部分は隠され、窓という窓のブラインドは全て下ろされ、ロゴマークなども一切見えないようになっていました。

来週あたり、プレス発表が行われるのでしょうか。
全貌が明らかにされる日が、楽しみです。



ちなみに、深夜にもかかわらず、たくさんのギャラリーがいました。
写真は、北総線から駅に進入する新型車両を歓迎する人々です。

たまたま通りかかった近隣住民と思しき人に、
「今夜は何事が起きたのか」
と、尋ねられたので、
「新しいスカイライナーの車両がやって来るので、それで皆さん見に来ているのですよ」
と答えましたら、
納得したような、あきれたような表情で帰っていかれました。



こちらは、2番線に停車中の列車を、踏切上から撮影する人々です。
たまたま通りかかったと思われる人が、携帯電話で撮影している光景も見られました。
金曜日の深夜だったので、飲み会帰りだったという人もいたのでしょう。

付近は、時ならぬ、スカイライナー祭りの様相を呈しておりました。
地元の和菓子屋さんあたり、新型スカイライナーまんじゅうでも出してくれませんかね…。

ただ後方から、それらを見守っていた警備員と思しき人の、独り言が聞こえました。
「そんなにがんばらなくても、来年には乗れるんだから…」

「成田新高速鉄道」とは…

2009年03月26日 | Bルートがらみ
「成田新高速鉄道」。

よく、耳にします。
本ブログでも何度も、この言葉を使わせていただいております。

しかし、実はそのような名前の鉄道は、工事中のものも含め、存在しません。

幻の鉄道なのです。

新線を建設中の印旛日本医大駅-土屋地区間は、「成田高速鉄道アクセス」が第三種鉄道事業者として営業する予定で、「京成電鉄」は第二種鉄道事業者としてこの区間に列車を走らせる予定になっていますが、ここに「成田新高速鉄道」などという鉄道名はどこにも出てきません。

また、その区間の先、土屋地区-成田空港間は、「成田空港高速鉄道」が第三種鉄道事業者として営業する区間で、やはり、「成田新高速鉄道」という名称は出てきません。

では、「成田新高速鉄道」とは、何なのでしょうか?

「成田高速鉄道アクセス」という名前の会社が推進しているプロジェクト名には、この名前が使われているようです。

いわゆる「B案ルート」と呼ばれる成田空港への鉄道アクセスルートの案があります。

その案とは…。
京成線・北総線を使って行ける所まで行き、その終点からは新線を建設、成田空港へ。ただし、成田市土屋地区から成田空港まで成田新幹線用に用意されたインフラがあるのでそれを利用する、というものです。

区間ごとに一種・二種・三種の鉄道事業種別が入り乱れ、この案はそのあたりが非常に複雑です。

最近、この案を実現するための工事を「成田高速鉄道アクセス」という会社が推進しております。
そのプロジェクトが「成田新高速鉄道プロジェクト」という名で呼ばれておるようなのです。

しかし、現場では、いわゆる「Bルート」と呼称していて、この名称は一般の説明に便宜的に使用しているやに思われます。

「成田新高速鉄道」とは、これら複雑な関係を一個のプロジェクトにまとめあげるため、古くから語られました。

よく、機能したと思います。

しかし、正式には人々の概念の上にしか存在しないのです。

幻の鉄道なのです。

(参考文献)「鉄道ピクトリアル」誌・№814(2009年2月号)