こんにちは。K5です。
今週は、いろいろと大変でした。
なぜ?
それを一言でいえば、期末試験。
ローマ字で表すと、KIMATUSIKENN。
こいつのおかげで、てんやわんや。
机に向かいパソコンでひたすらアニメをみる。
夜中にコンビニで真剣にマンガをよむ。
そして、ノートを整理する。
はたしてこれで大丈夫なのか
そんな、不安を抱えつつ、いざテストへ。
席に座るがおちつかない。
鉛筆を持つ右手が震える。
問題用紙に目を通すが文字の意味が・・・
なんなんだこの文字の羅列は一体。
思わず呟きそうになる。
とりあえず、深呼吸だ。
そして、素数を数えよう。
そうすれば、落ち着くはずだ。
自分にそんななことを言い聞かす。
頭の思考回路は必死に答えを導こうとする。
しかし、心はそうはいかない。
どこかすでに、あきらめかけている。
そんな自分がそこにはいた。
逃げちゃだめだ
ふとこの言葉が頭をよぎった。
そうだ、あきらめちゃいけない。
まだ、試合は終わっていない。
再び体に力がみなぎってくる。
そして、そのまなざしは回答用紙へ・・・
鉛筆を握る右手の震えはいつのまにかとまっていた。
てな感じで今に至ります。
そういえば、もう夏に突入していたんですね。
さっきも書きましたけど。自分、この一週間本当にいろいろあったんで気づきませんでした。
勉強以外でも、ちょっと気にかかる出来事がありましたね。
昨日の深夜、というか今日になりますが、午前2時ころ一人で風呂に入ってたんですが
「ガタッ、ギー」
っていうドアの開閉音にビビり、
そして、サム、助けてくれって感じで、鳥肌が立ってしまい…。
自分、ビビりだな~と、思いました。
結局、ドアの音の主は
「いやーこわいこわい」
っていいいながら、汗を流しに来た、寮生のI君とわかり、
おれの方が怖かったよ、と。
まあ、ほっとしましたけどね。
で、彼はなぜこわいこわい言ってたかというと
風呂入る前に、ホラーサイトを見ていたからなようです。
……試験前に、ホラーサイトかよ
とも思いましたが、それを見てかなり動揺したようで、
「聞いてくれよ、こえーんだよ」
と、一連のホラー話を聞きました。
案の定、こわいこわい症候群は伝染しました。
風呂場の開かれた窓、寮の廊下、トイレ、そして電池切れの蛍光灯。
「この寮出るらしいよ」
入寮前に、にやにや笑いながら先輩のSさんが言っていたのを思い出し…。
うわ、なんか白いのでた!
なんてことにならぬよう、ヤロー二人で、こわいこわい言いながら、
寮の廊下を二人身を寄せ合い、部屋に戻りました…。
そして、自室で、
勉強が手に付かなくなりました。
わー。
本棚をみると…
「台風に閉ざされた森の館で繰り返される連続猟奇殺人。だが、王道ミステリーは次第に幽霊幻想に浸食されていく」
などと書かれたホラーゲームの表紙が目に入ってしまい。
うおっとなりました。
こんなんじゃだめだ。
なってない。幽霊は、やっぱり、かわいくなきゃだめなのだ。
午前2時13分、僕の脳はテスト疲れで限界を突破していた。
…。
……。
………。
ふと目覚めると、のどの渇きに気づいた。時計は、午前3時を回っている。
冷蔵庫を開けると、なにもない。
しかたない、下に降りて自販でペプシでも買おう。
そう思って階段を下りた。
自販の近くに行くと、その蛍光灯の白い光に照らされて、壁によっかかり座っている人がいた。
寝ぼけて、もう怖さはなかった。体育座りで佇んでいるその人は少しさびしそうに地面を見つめていた。
「どうかしたの?」
声をかけると、その人は顔をあげて、こちらを見た。ロングヘアーで黒髪の、高校生ぐらいの女の子だった。
「寮の人じゃないよね、ってここ男子寮だし」
といってみる。
「……。」
「とりあえず、そんなとこにいると風邪ひくよ。」
僕は、おもむろに彼女に手を差し伸べた。
「…別におまえなんかに手をかしてもらう筋合いなんかないのよ。」
か細い声だが、たしかにそう聞こえた。
「なんか、めんどくさいなあ。まあ、ペプシでも飲めよ。」
彼女の手を握り、その場から立たせ、振り返りざまに5秒でペプシを2本買った。
そして、そのまま彼女の手にペプシを置いたのだ。
「…別にあんたなんかにおごってもらおうとなんて思ってないからね。」
そういいながら、彼女、もう既にペプシに口付けてるけどね
うーん、どうしたものか。この子はだれなのか。寝ぼけた頭じゃ考えらんない。
仕方ないので僕の部屋に連れて行った。
部屋に入ると、彼女はとたんに饒舌になった。
僕の部屋にある、おきにいりのアニメも最近マイブームのギャグ漫画も、とりあえずかたっぱしからダメ出しされた。
は?こんなん読んでんなんて信じらんない、おこさまだよね、大学生の男子のくせに。こんなもんばっか読んでるから
わけもわからない妄想ばっかするようになるんでしょ。部屋も汚いし、なにあれ?食べ残し?洗えっつーの。だめだめ。
といいながら、なんだかんだで皿類を片づけ始めた。
彼女の名前は綾といい、自称らしいが、どっかのテレビで見たヒロインの名前から取ったという。
まあ、その正体は…。正体なんてもうどうでもいいか。
皿を片づける綾は、目に入れても痛くないほど、とてもかわいかったのだ。
―――綾は僕に大学のいろんなことを聞いてきた。
授業はどんな感じで、教授に変な人っていない?とか、学食ってやっぱカレーライスとか出るの?とか。
語気は強いが、綾との会話は楽しかった。
……。
それからというもの、僕は午前3時になると、自販の前に行くようになった。
部屋で、綾の好きなアニメのDVDを見たり、
一緒にコンビニに行き、「この人最近面白いよねー」と最近話題のお笑い芸人のことを話したり、
彼女と一緒に「クレヨンけんちゃん」を真剣に読んだり。
時々、いっしょに大学の勉強をしたり。
僕の呼称は
いつのまにか、「おまえ」から「あんた」に。「あんた」から「君」に。「君」から名字になり、
そして、名字から名前で呼ばれるようになった。
僕の生活は綾を中心に回るようになった。
時々、彼女の父親と名乗る人物が訪ねてきた。
娘がいつもお世話になってます、と枝豆と、ビール6本パックを持ってきた。
律儀なおっちゃんやなーと思っていた。
その矢先、まず一発不意打ちを食らった。
「俺の娘に何手を出してるんじゃばかやろこのヤローめ。」
と言われた。そして、
「とりあえず、飲め!」
とおやじは、ビールを差し出した。綾は口の形だけで「ごめんね」と言った。
そのしぐさだけでもう何杯でもいけますよ。
結局、おやじとの勝負は僅差で僕の勝ちだった。
自販機から発展していった、僕のペプシ色の初恋は、急速に色が増していった。
そして梅雨が明けた。本格的に夏が始まった。
いつも通り、自販機の彼女に会いに行くと、急に別れを切り出された。
「もう、あえなくなっちゃうんだ。ごめんね。」
急すぎてそれについての「回答」は用意してなかった。
頭の中が真っ白になった。
「だから、今日は、いっぱい遊ぼう」
彼女の手にひかれて、夜の街に繰り出した。
自棄(やけ)になった。そうして、夜の公園のベンチで、綾と何かをささやき合った。
「ねぇ、ちょっと目をつぶって。」
おもむろに彼女は切り出した。指示通り僕は目をつぶった。
「カウントダウンして…。わたし、10数えたらもうきえちゃうから、一緒に。ね?」
目隠しをされた。
「ちょっとまてよ、急に」
「いいから、1って言って?好きな人と一緒に交互にカウントダウンしないとわたし成仏できない…。」
そうか、そうだったのだ。
綾は、幽霊だったのだ。ようやくわかった。
しかたない…。僕も男だった。
この子のために一肌脱ごう。
「いーち」
意を決してぼくは言う。
「にー」
続けて彼女も静かに言う。
「さーん」
「しー」
「ごー」「ろーく」
「なな~」
なんだか涙声になってきた。
「あんたってやっぱかわいいね。はーち」
「んなことねえよ。きゅ~う。」
「そうだね、たのしい夏になりそう。」
「じゅう!」
………。
…………。
…………。
目の前が真っ白になった。
そして、気づいた。
僕が数えた数は、全て素数だった。
「楽しめばいいと思うよ」
耳元で聞いた最後の彼女の言葉はそれだった。
―――――――――――――――――
ふぁぶりーず!
くさい部屋を一掃!
そして、すかさずBGMに松任谷由美あたりを流そう。
こうやって、長い間、妄想してました。
コンな幽霊がいたらいいな~、みたいな。
ええ、テスト期間中、常にこんな感じです。
ええ、こんなもんですとも。
妄想にしては、クオリティが低い…。
そうですね、そんなのわかってますとも。
まだまだ未熟者です。妄想レベル2くらいですよきっと。
そして、明日から夏が始まる!(なんだおまえ
ってことでお知らせです。
夏休みにつき、私k5は帰省します。
そのため、金曜日のブログupは不定期になります。
読者のみなさん申し訳ございません。
10月2日(金)より定期連載が再開されます。お楽しみに。
それでは、また今度あいましょう。
have a nice vacation!!
今週は、いろいろと大変でした。
なぜ?
それを一言でいえば、期末試験。
ローマ字で表すと、KIMATUSIKENN。
こいつのおかげで、てんやわんや。
机に向かいパソコンでひたすらアニメをみる。
夜中にコンビニで真剣にマンガをよむ。
そして、ノートを整理する。
はたしてこれで大丈夫なのか
そんな、不安を抱えつつ、いざテストへ。
席に座るがおちつかない。
鉛筆を持つ右手が震える。
問題用紙に目を通すが文字の意味が・・・
なんなんだこの文字の羅列は一体。
思わず呟きそうになる。
とりあえず、深呼吸だ。
そして、素数を数えよう。
そうすれば、落ち着くはずだ。
自分にそんななことを言い聞かす。
頭の思考回路は必死に答えを導こうとする。
しかし、心はそうはいかない。
どこかすでに、あきらめかけている。
そんな自分がそこにはいた。
逃げちゃだめだ
ふとこの言葉が頭をよぎった。
そうだ、あきらめちゃいけない。
まだ、試合は終わっていない。
再び体に力がみなぎってくる。
そして、そのまなざしは回答用紙へ・・・
鉛筆を握る右手の震えはいつのまにかとまっていた。
てな感じで今に至ります。
そういえば、もう夏に突入していたんですね。
さっきも書きましたけど。自分、この一週間本当にいろいろあったんで気づきませんでした。
勉強以外でも、ちょっと気にかかる出来事がありましたね。
昨日の深夜、というか今日になりますが、午前2時ころ一人で風呂に入ってたんですが
「ガタッ、ギー」
っていうドアの開閉音にビビり、
そして、サム、助けてくれって感じで、鳥肌が立ってしまい…。
自分、ビビりだな~と、思いました。
結局、ドアの音の主は
「いやーこわいこわい」
っていいいながら、汗を流しに来た、寮生のI君とわかり、
おれの方が怖かったよ、と。
まあ、ほっとしましたけどね。
で、彼はなぜこわいこわい言ってたかというと
風呂入る前に、ホラーサイトを見ていたからなようです。
……試験前に、ホラーサイトかよ
とも思いましたが、それを見てかなり動揺したようで、
「聞いてくれよ、こえーんだよ」
と、一連のホラー話を聞きました。
案の定、こわいこわい症候群は伝染しました。
風呂場の開かれた窓、寮の廊下、トイレ、そして電池切れの蛍光灯。
「この寮出るらしいよ」
入寮前に、にやにや笑いながら先輩のSさんが言っていたのを思い出し…。
うわ、なんか白いのでた!
なんてことにならぬよう、ヤロー二人で、こわいこわい言いながら、
寮の廊下を二人身を寄せ合い、部屋に戻りました…。
そして、自室で、
勉強が手に付かなくなりました。
わー。
本棚をみると…
「台風に閉ざされた森の館で繰り返される連続猟奇殺人。だが、王道ミステリーは次第に幽霊幻想に浸食されていく」
などと書かれたホラーゲームの表紙が目に入ってしまい。
うおっとなりました。
こんなんじゃだめだ。
なってない。幽霊は、やっぱり、かわいくなきゃだめなのだ。
午前2時13分、僕の脳はテスト疲れで限界を突破していた。
…。
……。
………。
ふと目覚めると、のどの渇きに気づいた。時計は、午前3時を回っている。
冷蔵庫を開けると、なにもない。
しかたない、下に降りて自販でペプシでも買おう。
そう思って階段を下りた。
自販の近くに行くと、その蛍光灯の白い光に照らされて、壁によっかかり座っている人がいた。
寝ぼけて、もう怖さはなかった。体育座りで佇んでいるその人は少しさびしそうに地面を見つめていた。
「どうかしたの?」
声をかけると、その人は顔をあげて、こちらを見た。ロングヘアーで黒髪の、高校生ぐらいの女の子だった。
「寮の人じゃないよね、ってここ男子寮だし」
といってみる。
「……。」
「とりあえず、そんなとこにいると風邪ひくよ。」
僕は、おもむろに彼女に手を差し伸べた。
「…別におまえなんかに手をかしてもらう筋合いなんかないのよ。」
か細い声だが、たしかにそう聞こえた。
「なんか、めんどくさいなあ。まあ、ペプシでも飲めよ。」
彼女の手を握り、その場から立たせ、振り返りざまに5秒でペプシを2本買った。
そして、そのまま彼女の手にペプシを置いたのだ。
「…別にあんたなんかにおごってもらおうとなんて思ってないからね。」
そういいながら、彼女、もう既にペプシに口付けてるけどね
うーん、どうしたものか。この子はだれなのか。寝ぼけた頭じゃ考えらんない。
仕方ないので僕の部屋に連れて行った。
部屋に入ると、彼女はとたんに饒舌になった。
僕の部屋にある、おきにいりのアニメも最近マイブームのギャグ漫画も、とりあえずかたっぱしからダメ出しされた。
は?こんなん読んでんなんて信じらんない、おこさまだよね、大学生の男子のくせに。こんなもんばっか読んでるから
わけもわからない妄想ばっかするようになるんでしょ。部屋も汚いし、なにあれ?食べ残し?洗えっつーの。だめだめ。
といいながら、なんだかんだで皿類を片づけ始めた。
彼女の名前は綾といい、自称らしいが、どっかのテレビで見たヒロインの名前から取ったという。
まあ、その正体は…。正体なんてもうどうでもいいか。
皿を片づける綾は、目に入れても痛くないほど、とてもかわいかったのだ。
―――綾は僕に大学のいろんなことを聞いてきた。
授業はどんな感じで、教授に変な人っていない?とか、学食ってやっぱカレーライスとか出るの?とか。
語気は強いが、綾との会話は楽しかった。
……。
それからというもの、僕は午前3時になると、自販の前に行くようになった。
部屋で、綾の好きなアニメのDVDを見たり、
一緒にコンビニに行き、「この人最近面白いよねー」と最近話題のお笑い芸人のことを話したり、
彼女と一緒に「クレヨンけんちゃん」を真剣に読んだり。
時々、いっしょに大学の勉強をしたり。
僕の呼称は
いつのまにか、「おまえ」から「あんた」に。「あんた」から「君」に。「君」から名字になり、
そして、名字から名前で呼ばれるようになった。
僕の生活は綾を中心に回るようになった。
時々、彼女の父親と名乗る人物が訪ねてきた。
娘がいつもお世話になってます、と枝豆と、ビール6本パックを持ってきた。
律儀なおっちゃんやなーと思っていた。
その矢先、まず一発不意打ちを食らった。
「俺の娘に何手を出してるんじゃばかやろこのヤローめ。」
と言われた。そして、
「とりあえず、飲め!」
とおやじは、ビールを差し出した。綾は口の形だけで「ごめんね」と言った。
そのしぐさだけでもう何杯でもいけますよ。
結局、おやじとの勝負は僅差で僕の勝ちだった。
自販機から発展していった、僕のペプシ色の初恋は、急速に色が増していった。
そして梅雨が明けた。本格的に夏が始まった。
いつも通り、自販機の彼女に会いに行くと、急に別れを切り出された。
「もう、あえなくなっちゃうんだ。ごめんね。」
急すぎてそれについての「回答」は用意してなかった。
頭の中が真っ白になった。
「だから、今日は、いっぱい遊ぼう」
彼女の手にひかれて、夜の街に繰り出した。
自棄(やけ)になった。そうして、夜の公園のベンチで、綾と何かをささやき合った。
「ねぇ、ちょっと目をつぶって。」
おもむろに彼女は切り出した。指示通り僕は目をつぶった。
「カウントダウンして…。わたし、10数えたらもうきえちゃうから、一緒に。ね?」
目隠しをされた。
「ちょっとまてよ、急に」
「いいから、1って言って?好きな人と一緒に交互にカウントダウンしないとわたし成仏できない…。」
そうか、そうだったのだ。
綾は、幽霊だったのだ。ようやくわかった。
しかたない…。僕も男だった。
この子のために一肌脱ごう。
「いーち」
意を決してぼくは言う。
「にー」
続けて彼女も静かに言う。
「さーん」
「しー」
「ごー」「ろーく」
「なな~」
なんだか涙声になってきた。
「あんたってやっぱかわいいね。はーち」
「んなことねえよ。きゅ~う。」
「そうだね、たのしい夏になりそう。」
「じゅう!」
………。
…………。
…………。
目の前が真っ白になった。
そして、気づいた。
僕が数えた数は、全て素数だった。
「楽しめばいいと思うよ」
耳元で聞いた最後の彼女の言葉はそれだった。
―――――――――――――――――
ふぁぶりーず!
くさい部屋を一掃!
そして、すかさずBGMに松任谷由美あたりを流そう。
こうやって、長い間、妄想してました。
コンな幽霊がいたらいいな~、みたいな。
ええ、テスト期間中、常にこんな感じです。
ええ、こんなもんですとも。
妄想にしては、クオリティが低い…。
そうですね、そんなのわかってますとも。
まだまだ未熟者です。妄想レベル2くらいですよきっと。
そして、明日から夏が始まる!(なんだおまえ
ってことでお知らせです。
夏休みにつき、私k5は帰省します。
そのため、金曜日のブログupは不定期になります。
読者のみなさん申し訳ございません。
10月2日(金)より定期連載が再開されます。お楽しみに。
それでは、また今度あいましょう。
have a nice vacation!!