センダガヤビバップ
もし将棋盤がドーナツ型だったら
ある人がプロ棋士の羽生善治について「もし彼が棋士ではなく学者になれば人類社会に大きく貢献できたのではないか?」と述べていた。とはいえこういう言説を見かけるたびに私は首を傾げてしまう。そもそも棋士になるために必要な能力と、学者になるために必要な能力に関係があるのかも分からない。
— 籠原スナヲ (@suna_kago) 2015, 6月 21
それにしても……どうして多くの人は「将棋が強い人は頭が良い」と考えてしまうのか。それは誤解や偏見と言わないまでも正確ではない。もちろん頭の良さの定義にもよるけれど、将棋に必要な能力は「基本的には」暗記と暗算であり、そして別に暗記と暗算が凄いだけでは頭が良いとは言わない。
— 籠原スナヲ (@suna_kago) 2015, 6月 21
少なくとも……棋士が例外なく「頭の良い」人間だとしても、それは学者が「頭が良い」こととは別の意味でそうなのだと言える。すべての陸上選手が格闘選手に転向できるわけではないのと同じだ。そこでは使用する体の種類が異なり、使用する脳の種類が違う。逆に言えば学者が棋士になれるとは限らない。
— 籠原スナヲ (@suna_kago) 2015, 6月 21
しかしもし仮に棋士が全て「人類社会に貢献できる(笑)」学者になる能力を備えていたとしても、別に彼らが学者にならなかったことを損失だと嘆く必要はないだろう。
— 籠原スナヲ (@suna_kago) 2015, 6月 21
そういえば先日ちょっと目隠し将棋をしたのですが、なんていうか意外と普通に指せるもんなんですねアレ。
— 籠原スナヲ (@suna_kago) 2015, 6月 21
もし将棋盤がドーナツ型だったら