最近、「ケチすぎる」経営者というか「社長」の立場の人とのやりとりで疲れてる。
ま、最近に始まったこっちゃないか。
おかげさんでいろんな経営者の人たち、新しく紹介してもらった人たちとやりとりもするけど、その個性や考え方もさまざま。
・・以前は、従業員のためにやった「育児休業の給付の手続き」で、そこの社長が、自分の会社に給付金がおりてくる、会社名義で入ってくると思ってたことがあった。
つまり、その社長は、育休の給付が、助成金のような、そういう会社にストレートに入ってくるイメージでいたところ、育休の給付はもちろん違う、その新しくママになった女性従業員に振り込まれるわけで、それに憤慨してた、と。
そこで俺に文句言ってきたり、とか、「そういうつもりでハンコ押したんじゃない」と、あとで言ってきたこともあった。
「会社には入ってこないのか、保険料も払ってて、育休で休ませて、先生(俺)にも報酬払って」と。
もう出る話がカネのことしかない。
いや、普通に雇用保険に入っている従業員が条件満たして育休とっておりる給付金、その手続きを代行した俺も報酬を請求した、ってだけだ、なんのおかしなとこもない。
それでいて、残業代とかも充分に払ってなさそうでもあり、助成金なんかを提案できるようなとこでもない。
もう、その社長が、そういう言い方でいかに「目先でもらえるカネ」を皮算用して勝手に期待してるかもうかがえた。
それに、当然俺も事前に説明もしてて、その従業員に振り込まれることも伝えてる、それで書類にハンコもらったわけで。
そもそも、自分とこの従業員が子供産んで、まず喜んでそういう手続きをしてあげられないものか、と。
普通の、雇用保険に入っている従業員の、育休の給付手続きだけ、だ。
保険料を払うのも、人を使ってたら当たり前で、給料が出るのも当たり前、それをソンだの、だからなんかもらえるだろうと考えるのは、まるでおかしくもあり。
その女性従業員もたくさん給料をもらってたわけでもない、その社長は、それでその手続きで自分の会社にいくらか入ってくると期待してたのか。
最近も、まったく違うことででも、もうセコイ、みみっちい話をする(一応)社長がいて、そういうやりとりにも辟易する。
いやね、人を雇うからと保険とか労務のことでの話になるんだけど、なんにせよ「ケチ、セコイ」って話になる。
それに逐一答えるのに疲れる。
もう直近のケースでの俺からの返事は自分でも「冷めてるな」と思えるような対応でしか返事できてない(笑)。
従業員のために払う給料や保険料、そして「もらえるものとしての助成金」の話とか、さらには社労士への報酬とか、それはそれは必死であれこれ聞いてくる。
すべてがカネの話で、そのレベルというか額というか、それが低い。
フトコロが小さい。
俺からすれば、「そこまで払うカネが気になるなら人を雇うな」ってことでもある。
月に数万単位のことで、でだ。
それも毎月大きい出費になろう、でも、従業員がいなけりゃ、助成金はもらえずとも毎月の給料も保険料もかからんし、社労士に報酬を払うこともなかろう。
それが一番そういう社長の希望をすべて満たせる方法だ。
そもそも助成金なんぞ、もらえるにも準備も期間もいるし、んな、すぐすぐもらえるもんでもなく、また、それまでに従業員にかかる費用もあるわけで、そんなもん、それまでの費用がペイできるほどたくさんもらえるもんでもない。
融資と違って「返さんでいいから」っていう助成金だけど、もらえるまでに労務もちゃんとやり、給料も毎月払い、保険料もかけての助成金だ、んなもん、プラスになるもんでもない、あくまでも「助成されるもの」だ。
そんなしょーもない問い合わせがあってメールやら電話でのやりとりも複数回になり、俺からも安めで顧問の話を出すも、「今はスポットの手続きのお話かと思うので(顧問まではいらない)、、、」みたいな返事で、俺との顧問にはなりたがらない。
月に何万もとる顧問でもないのに、それすら払いたくなくて、それでいてそんなみみっちいような問い合わせの繰り返しで俺の時間と労力は割く。
でも、「社労士が言うことだから」と、俺の返事には付加価値なり専門的な信用を期待して聞いてくる。
そこにカネは払わんのに。
「スポット」でもなく継続して往復のやりとりをしてて、なんか、そういう経営者の質というか姿勢というか、そういうのもうかがえる。
そういうの、俺は大キライ(笑)。
でも、そういう人は、そういうことはまったく考えず遠慮なくあれこれ聞いてもくる。
逆に、俺の顧問になってる会社や社長の方が、なんも細かいことやセコイことを聞いてこない。
世の中ってそういうもんだよな。
新しい会社で初めての従業員を雇うということでわからんこともあろう、立ち上げてばかりで資金がないのもわかる、それで頼りにしてくれて聞いてくれるのはいい、それでもなんでもタダで、安く、ってのは「善意、好意の搾取」であり、俺も冷める。
俺個人は、カネはあとからついてくるとも思うから目先のことですぐ「いくら」なんては考えもない。
でも、その相手は目先のカネでいくらかかるか、それでいて「もらえる助成金はないか」なんて必死だから、問い合わせのレベルもそんなんだし、そのイヤらしさというかチマチマ考えてるのがうかがえて、質問の内容もみみっちいのが多くて、俺も応援しようという気がなくなる。
そこまでに俺にどんだけ聞いてどういう体制を会社で整えて時間もかかるもんかわかってるのか、と。
その説明やノウハウを伝えるのもタダで聞こうという魂胆だ。
だからこちらからの返事も冷める。
さらにやっかいというかうっとうしいのは、そういう社長に限って、「フレックス」だの「みなし固定残業代」だの、そういうことは(都合のいいとこだけ)知ってて、うまいこと従業員を使って払う給料や残業代を減らそうという、中途半端な知識やコトバを出してきたりもすることだ。
でももう俺もそういう相手には詳細を説明しない。
その時間がもったいない。
そういうのがことごとく間違ってるから、俺からは「いいようには考えられんよ」とクギを刺す。
でも、詳細なことまでさらに時間かけて俺から返事するのもアホらしいので、俺も最後は社長がよけりゃあいい、ともなる。
そんな心がけの経営者を応援する意味もやりがいもない。
トラブルになったらなったでいい、俺は違法なことを指南してるわけでもなく、俺の顧問でもないんだから、と。
俺から言うことは言っててもそれを守る気もなく「コレはどうだ、アレならいいだろう」とかいうリアクションなんだから。
それくらい、なんにせよ、ケチというかセコイ。
ホント、人を使わなけりゃいいのに、と思う。
会社にカネがないのはわかる、しんどいと思う。
しかし、他人の労力と時間を、従業員であれ社労士であれ、自分の会社のために使うのなら、それ相応の「費用、コスト」はかかるもんだ。
そこの割り切り方、ハラのくくり方ができるかどうか、で、その後のその社長の姿勢や意識、会社の業績も変わってくると思う。
そう、そういうセコイ、自分の「払うこと」だけを考えてる社長、経営者は、かえって稼げない。
見てるとこが目先のことだけ、だ。
しんどいから、と言いつつ、ずっとしんどいまま。
で、最近は、便利な「コロナの影響で」って言い訳がある。
それもお察しはする、それでもそれを言い訳ばかりにして支払いやらケチな感覚のままでは世の中は回ってない。
俺もそういうところからの問い合わせは、「コロナの影響で」って答えんでもよかろうか(笑)。
なんにせよ、そういう言い訳もそういう経営者は多い。
よく「バタバタしてて」と言い訳にするやつが、ずっとそんな言い訳だけでやるべきことを結局やらない、というのと似たようなかんじだ。
結局、そういう会社は大きくならない。
事業をやる、会社をやるには、カネをかけるとこにはかけなあかん。
それがイヤならすべてひとりで、社長自身で自分でやりゃあいい。
ホント、それが一番そんな社長の希望をかなえる、「カネがかからない」やり方だ。
そんなにケチケチするなら、なんで人を雇うの?
姑息にセコセコしてては、会社の業績も伸びんだろうし、そういう社長に限って、なにかとウィルスとか景気とかのご時世のせいにする。
それで俺らには専門的なことで答えを求めてもくる。
そういう社長は、結局、ウィルスが収束しようと稼げないんだろうな。
カネがない会社、規模が小さい会社もしょうがない、俺も応援はする。
でも、そんな意識や考え方の社長で、そんなしょーもないやりとりに巻き込まれてセコイ話に付き合わされるような会社は応援したくないし、従業員のことでトラブるか、事業がうまくいかないかで、その社長も思い知った方がいい。
言い訳ばかりして自分にいいようにしか考えない人は、周りを自分の都合のいいように使おうと考えがちで、それが表に出る。
そこの従業員もかわいそうだ。
そうなると、応援する人も遠ざかるし従業員もついてこない。
それが社長という立場ならなおさら、それが社長自身にとって、会社にとってソンになることをわかってないと人ひとり雇うこともままならん。
で、そんな会社を応援する士業からも見放される。
でもでも、それもしょーがない、そういう社長自身の会社なんだから。
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