寓話「二人の石切り職人」から学ぶこと
問題提起者:
仕事の報酬には、「目に見えない三つの報酬」がある。その報酬を見つめるとき、企業の文化が変わり始める。そして、企業の本当の社会貢献が始まる。
(田坂広志)
以下は、「二人の石切り職人」という寓話である。
旅人が、ある町を通りかかりました
その町では、新しい教会が建設されているところであり
建設現場では、二人の石切り職人が働いていました。
その仕事に興味を持った旅人は、一人の石切り職人に聞きました。
あなたは、何をしているのですか。
その問いに対して、石切り職人は
不愉快そうな表情を浮かべ、ぶっきらぼうに答えました。
このいまいましい石を切るために、悪戦苦闘しているのさ。
そこで、旅人は、もう一人の石切り職人に、同じことを聞きました。
すると、その石切り職人は、
目を輝かせ、生き生きとした声で、こう答えたのです。
ええ、いま、私は、
多くの人々の心の安らぎの場となる
素晴らしい教会を造っているのです。
どのような仕事をしているか。
それが、我々の「仕事の価値」を定めるのではありません。
その仕事の彼方に、何を見つめているか。
それが、我々の「仕事の価値」を定めるのです。
考えさせられる話だ。
今後、自分なりに考えてみたい。