キープインタープリターズブログ

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第56回清里インタープリターズキャンプ(展示・教材) 体験レポート

2016-04-26 16:29:47 | Twitter

過去の話になりますが、キープ協会が主催したイベントの体験レポートを続々アップしていきたいと思います!
「こんなイベントあったんだ~」「次はどんなことするのかな?」など、
参考になれば幸いです!

次は指導者養成プログラム「清里インタープリターズキャンプ」について実施レポートです。

今後は、実施後すぐに情報を公開してまいりますので、どうぞお楽しみに♪

 

第56回清里インタープリターズキャンプ(展示・教材)
体験レポート

日時:2016年2月9日(火)~11日(木・祝)
会場:山梨県立八ヶ岳自然ふれあいセンター/清泉寮本館ホール
参加者数:34名

 

第56回目のテーマは「展示・教材」です。

講師に染川 香澄さん(ハンズ・オン プランニング代表)と 坂本 昇さん(伊丹市昆虫館副館長)をお招きしました。「展示のいろは」から「その手があったか!」の現場の知恵まで、展示・教材開発の実習も通して学んでいきました。

 

≪1日目:2月9日≫

会場はキープ協会内にある「山梨県立八ヶ岳自然ふれあいセンター」(山梨県の指定管理者としてキープ協会が運営をしています)。ここは八ヶ岳南麓の自然や文化を手作りの展示で紹介している施設です。まずは、純粋なお客様目線でセンターの展示を見学し、各展示を三段階(①いいね!②おしい!③その他)で評価しました。これからの時間に向けて、展示を見る視点を養います。その後、評価を元に二人の講師からコメントを頂きました。展示作成時に大切にしたいこと、忘れがちなところ、工夫したいところなど、改めて気がつくことができました。

これからの研修へ期待を膨らませながら、続いては坂本さんより伊丹市昆虫館での企画展示のエピソードや展示の考え方、見せ方などを、様々な切り口でお話頂きました。

≪2日目:2月10日≫

清里の早朝は一段と冷え込みますが、寒い朝だからこその楽しみ方があります。澄んだ青空と山岳風景から望む日の出、人の腰あたりまで伸びた巨大氷柱や、凍る「シャボン玉」、葉が落ちた樹上にはスズメバチの巣を見ることも出来ました。実はこの朝散歩、展示・教材開発実習の素材探しの時間でもありました。展示作成では旬の自然物、地域に伝わるものなどもヒントになります。

 

 

展示・教材開発実習の前に、染川さんからアメリカのミュージアムで働いていた体験や国内外の博物館の展示例を含めながら、ハンズ・オン展示の効果、可能性をお話頂きました。展示を通して、「どうしたら見る側に理解してもらえるか」「立ち止まる+滞在してもらえるか」「独りよがりにならない。主役はお客様」など染川さんの視点や展示の活用方法について様々な気づきを得ることができました。

講義の後は、グループに分かれ展示・教材を作成の時間です。予見は「八ヶ岳自然ふれあいセンターの展示」もしくは「自分の施設で作りたい展示」です。作成中に一度、各々の展示を評価する時間を設け、講師や仲間からフィードバックを頂きます。それを元に再び改良を加えていきます。企画から作成、完成まで約5時間ですが、限られた時間で出来る展示を作ることも大切です。机上にはアイディアのメモ、展示材料、文具、そして参加者の皆の熱気が広がります。


≪3目:2月11日≫

いよいよ完成した展示のお披露目です。お互いの展示を鑑賞した後、講師のお二人に細かいところまで評価を頂きました。どのグループも1回目のお披露目時と展示の見せ方が大きく変わりました。興味を惹く仕掛けや工夫、洗練されたデザイン、アイディアの豊かさに「この展示、自分の施設でも真似したい!」という声がお互いに挙がりました。

研修を通し、展示についての活用方法はもちろん、日頃感じていた疑問点の解決の糸口、「展示をこれから作っていくぞ!」という意欲も増したのではないでしょうか。

研修で染川さんから伝えられた「心が動く展示」「心に残る展示」みんなで作っていきたいですね!

ご参加頂いた皆様、講師の染川さん、坂本さんありがとうございました。

(坂本、伊澤 記)


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