仕事帰り、シネスイッチ銀座に「あおげば尊し」を見に行く。
デス・エデュケーションは今後重要になってくると思います。こういうテーマの映画ができたのは喜ばしいことですが、もう少し踏み込んでほしかったと思います。
『「死」を子供に教える』(中公新書) という本がオススメ。
と思っていましたが、後から考えるといい映画だったかも。予告編見て、クラスや学校単位でのデス・エデュケーションのお話と思ったら、一人の男の子と主人公がそれぞれの父と子の関係や生と死について見つめなおす、ということがメインだったので、ちょっと不満でした。しかし、プログラムなどを読み直してみると、改めていいテーマだったかもと思いました。最後のあおげば尊しの合唱シーンは泣けました。
「なぜ死体を見てはいけないの」という問いに対して、なぜそうなのかという説明もなく「とにかくやめろ」という指導じゃ子供は分からないでしょう。また、主人公の父親を"死を見つめ直す"ための一種の教材として課外活動することに対して、校長らが反対する時も特に討論もなく一方的な対応だったように思えます。
この映画がどうということではなく、実際の教育現場でもこのような対応が多いとすると、子供も教師も決められたことだけやって、それ以外のことは思考停止状態に陥っているのではないかと。
「死体を見てはいけない」「生命には尊厳を」とある意味"答え"だけ指導するのではなく、なぜ「見てはいけないのか」「死とは、生とは何か」ということを、言葉だけでなく見たり触ったりといった実体験を元に子供たちと一緒に議論してほしいと思います。答えは出なくても、考える道筋をつけてほしいと思います。
(もちろん実際に死を体験させることはできませんが)
★★★☆☆(テーマ的にもう少し突っ込んでほしかった)
今年10本目
デス・エデュケーションは今後重要になってくると思います。こういうテーマの映画ができたのは喜ばしいことですが、もう少し踏み込んでほしかったと思います。
『「死」を子供に教える』(中公新書) という本がオススメ。
と思っていましたが、後から考えるといい映画だったかも。予告編見て、クラスや学校単位でのデス・エデュケーションのお話と思ったら、一人の男の子と主人公がそれぞれの父と子の関係や生と死について見つめなおす、ということがメインだったので、ちょっと不満でした。しかし、プログラムなどを読み直してみると、改めていいテーマだったかもと思いました。最後のあおげば尊しの合唱シーンは泣けました。
「なぜ死体を見てはいけないの」という問いに対して、なぜそうなのかという説明もなく「とにかくやめろ」という指導じゃ子供は分からないでしょう。また、主人公の父親を"死を見つめ直す"ための一種の教材として課外活動することに対して、校長らが反対する時も特に討論もなく一方的な対応だったように思えます。
この映画がどうということではなく、実際の教育現場でもこのような対応が多いとすると、子供も教師も決められたことだけやって、それ以外のことは思考停止状態に陥っているのではないかと。
「死体を見てはいけない」「生命には尊厳を」とある意味"答え"だけ指導するのではなく、なぜ「見てはいけないのか」「死とは、生とは何か」ということを、言葉だけでなく見たり触ったりといった実体験を元に子供たちと一緒に議論してほしいと思います。答えは出なくても、考える道筋をつけてほしいと思います。
(もちろん実際に死を体験させることはできませんが)
★★★☆☆(テーマ的にもう少し突っ込んでほしかった)
今年10本目
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