キートンの四方山話

大学で産学連携や知財をやっています。海洋・深海や船舶関係が多め。発言はあくまで個人的見解で所属の組織とは関係ありません

「THE LAST MESSAGE 海猿 3D」

2010-09-20 23:35:21 | 映画・コミック等の感想
TOHO上大岡に「THE LAST MESSAGE 海猿 3D」を見に行く。

作り手の勉強不足が目立ちましたね。この手の映画は、リアリティを前提としてのむちゃっぷりだと思うのですが、状況にリアリティーが全く感じられないばかり。
もうちょっとリアリティか設定を生かす脚本が欲しかったですね!役者さんの迫真の演技に作り手も答えて欲しかったです。

といっても映画なので、ある程度は状況(設定)のおかしな点は我慢できるとしても・・・。最後のクライマックス!海保としてそれはどうかな~、という指示や行動ばかり。おまけにどうせ結末は分かっているのに前作と同じ展開と無理やり感動に持っていこうというあからさまな演出ばかり。
まだ、前作のクライマックスシーンは、何度見ても涙がこみ上げてくるけど、今回は、こんな海保でいいの?という思いが強くて、はっきり言ってしらけてました。

だいたい、沈みかけの○○○○○○の□□□□から救助する、という話だけでもクライマックスにふさわしいくらい難しい救助だと思うんですけどね!

酒飲みながら、いろいろつっこみ入れたいところです。

そもそも、今回のような話だと、災害派遣で空自や海自の救難隊や艦船が出てこないのはおかしいし(海保のヘリが飛べなくても救難隊のヘリは飛べるでしょうし(ヘリの性能が違う)。しかも、なぜか海保のシュペルピューマ出てこなかったし)、ヘリ以外の固定翼機が登場しないのもね~(ヘリが飛べなくても状況の確認はできるでしょう)。映画的演出かもしれませんが、大規模火災の話でポンプ車やレスキューばかり出て、はしご車やヘリが出てこないと変ですよね。
わざわざ話の規模を大きくしなくても、いい映画は作れるし、感動もできると思うんですけどね~。役者さんの頑張りを台無しにしていると思います。
海保や掘削会社は、映画に協力して良かったと思ったのでしょうか?私が担当者だったら、絶対いやだな~。

と、こんな見方をする人は、見ちゃいけないんでしょうけど。

★★☆☆☆(演技ではなく話だけなら★1つ、いや☆ゼロ?)
(今年21本目)

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