この時期、水仙の花が見ごろを迎えている。
毎年、水仙の花を見に行こうと思ってはいたものの、中々、タイミングが合わずにいたのだが、今日はアクアラインに乗って、千葉県鋸南町の水仙ロードに行ってきた。
正月に、82歳で一人暮らしをしている伯母の家に行った時、伯母から「去年は桜、蓮、向日葵を見に連れてってもらって嬉しかったよ」と言われたので、「じゃあ、今度は水仙を見に行こう」という運びとなったのだ。
朝8時に伯母を迎えに行き、アクアラインを突っ走り、一路鋸南町へ。
9時を少し回ったところで、水仙まつりの特設駐車場に到着。
ここ鋸南町の自生の水仙は、江戸時代には正月に飾られる花として武家屋敷や町屋に呼び売りされ、たいそう人気があったそうな。
往復7キロの水仙ロードは、1億本の真っ白な水仙の花の香りでいっぱい。ところどころ黄色い菜の花も咲いていて春を感じさせてくれる。
途中かなり勾配のきつい場所もあったが、伯母もがんばって歩き続けた。頂上までもう少しというところで、上から降りてきた杖を突いた地元の婆さんが立ち止まり、「婆さん、よく歩いてきたな~」と伯母に話かけてきた。伯母もびっくり、むっつり「婆さんに婆さんと呼ばれるとは!?!?」
水仙と菜の花を見て春を感じた後は、保田漁港の直営食堂へ行って、舌で春を感じることにした。
獲れたて新鮮で豪華な寿司を目の前にすると、日本酒をいっぱいやりたくなるのが、酒呑みの習性。
しかし、今日は運転手、呑むわけにはいかないので、ぐっと我慢し、伯母を家まで送り届け”鋸南町水仙ロードツアー”も終了。
家に戻り、車を車庫へ入れるや、土産話を届けるため、ご近所の居酒屋”みその”へ直行し、いつもの菊水を冷でいただく。ん~、我慢した分、いつもより旨く感じるので、スイスイ呑んでしまう。
再び家に戻ると、無人販売所で買ってきた、一つ二つ花を付けた水仙が花瓶に生けられていた。
保田漁港土産の”かますの開き”をつつきながら、小さな酒屋で見つけた千葉の地酒”寿萬亀”をちびりとやと、花瓶の水仙の花もなんだか開花が進んできたかに見えてきた。
どうやら、爺はすっかり酔仙になってしまったようだ。
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