スイングアスイング

薯さんに誘われ
川崎で飲んでいた。

薯さんたちは
｛僕から見ての｝高レートで
マージャンを打つと。

そこに参加できる技量がないので
僕は退避して
漫画喫茶にいて
この文章を打っている。


僕が今いる場所は
漫画喫茶でなくても
かまわないはず。

路上で朽ち果てても
かまわないはず。

でも漫画喫茶にいる。
入眠導入剤を１０ｍｍ
投与されたあとでさえも
この文章を綴ることが
できる。
それがひどく現実的であっても
それがひどく供応範囲外の文章でも。
それがひどく滑稽であっても。
ってことで
真に受けなくてもすむし、いっこうに
困らない文章を推敲していきたいと
思う。


彼は目的を果たした。
いや
目的を果たすための準備を終えた、
あとは実行に移すべきタイミングを探っている。

彼女は知っていた
彼が追ってくることを。
彼を突き放すような動作も
彼が近くにいられるようにと
はったもの。
私は彼を求めない。
求めるものを提供してくれるのは
彼だけじゃないって
知っているから。
もっとも近く
私に経済的、社会的に被害が
及ばない程度の彼。
くずにも等しい彼が
私だけの彼がいとおしい。

私にとって彼は謎だ。
おそらく
逆の説も通ると思う。
喜怒哀楽で
なにかかが足りない
どれだろう？

彼から見た私は
ひどく情緒不安定。
つかみ所がない。

わからない部分が好きなのか
わからない部分があるから好きなのか。

わからない。



僕は思う。
僕には何もない。
比喩表現としてでもなく
僕には何もない。
何もない僕を好きになる理由って
もんはあなたがもって
いるんじゃないかい？

ほんとは足りない部分を
補うためによりそっているはず。

よりそっている場所が
ズレていたり
見当違いだったり
そもそも
求めていないから
君らは無益な争いを
続ける。

僕が僕のために
僕のことを記すことは
すごく簡単だ。

主観を文字に起こすだけだけだ。

そこに貴方が入ると僕が
ぶれてしまう。
貴方が僕に求めていたものが
なければ
「さようなら」
の一言で済んでしまう。
あなたはすっかりさっぱりするでしょう。

その呪いの呪詛を受けて
僕は
「僕が悪いんだ」という
戒めに雁字搦めになるのでしょう。





とかなんとか
考えているから
僕は君の前では
なるべく無表情でいるよ。

薬の手を借りようともね。