通勤途上で見る桜が見頃を迎え、日曜日に お城を遠望する大川端の桜並木を歩いてきました。
この時期、この大川では恒例でレガッタの市長杯戦が行なわれていて、フォアやエイトの男子、女子などに混じって、中学生のチームも出場です。
桜は、川端や水辺がひときわ映えますが、東京では隅田川、千鳥が淵などが浮かんできます。
その連想から、明治末期に当時の東京市長が送った、米国ワシントンD・Cポトマック河畔の桜を思い出しました。残念ながら、かずさんは開花の時期のワシントンは知りませんが、いまや世界の名所になっていると言えます。2009年のポトマックの桜祭りは3月28日から4月12日とのことで、あちらでもちょうど盛りの時期です。
日本からの桜のお返しに、1915年にアメリカハナミズキの苗木が送られてきました。この木はいまや街路樹や庭木など、日本でも愛される花木になっています。
切花や、果物の輸入は、虫がいないかなどの検疫が必要で、害虫が発見されたら消毒されるんだろうと言うのは誰でも想像できますが、本日は、花木の苗や球根の輸入と言うのは、貿易関係者でも実際にタッチする人はとても少ない分野ですので、ちょっと正確性を欠くかもしれませんが、アウトラインを見てみましょう。
関税法では、第70条(証明又は確認)の他法令と言われる世界です。
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植物防疫法は、土が付いているものの苗などは、輸入禁止です。
このため、苗を輸入するためには、土を完全に除いて、輸入可能なものを使用して植え込みや根回りの包装をする必要があります。
植込み材料としては、ピートモス、ミズゴケ、パーライトなどが良く使われ、根回りの包装にはピートモス、ミズゴケが使われるようですが、イネワラも基本的には輸入禁止されています。
脱線しますと、お正月前になると、もしかしたら中国で作ったのかと思われる一部にイネワラを使った飾り物が売られています。もし、外国のイネワラを使ったものなら、日本との二国間取決めで輸出国で決められた消毒をして使っていると思われます。
イネワラは、想像できないか知れませんので、海外旅行の土産選びでは気をつけましょう。
桜や、ハナミズキの木々の親善大使が、無事に異国で根付くまでには、まず検疫と言うハードルが有るんですね。
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昨秋に植えつけたチューリップの球根がぐんぐん成長する時期です。
チューリップと言うとオランダが有名ですが、この球根の輸入も苗木と同じように、植物検疫の検査が行われます。
球根は、土がついていないかとか、虫がいないかなどの検査が終わると、「隔離栽培」をしてウイルス病の検査が行なわれます。
この球根の隔離栽培は、植物防疫所や輸入者の隔離ほ場で、実際に栽培して生育中に抗血清、顕微鏡観察などの検査が行われます。当然この検査は、球根を栽培して次の球根が出来るまでの期間かかります。
このような、隔離栽培が行われるのは、チューリップ、ゆりなどの球根類、ジャガイモの塊茎、サツマイモの塊根、かんきつ類、りんご、なし、ぶどうなどの果樹苗などです。
なお、球根は、オランダ、ニュージーランド、ベルギーのものは、「隔離栽培代替制度」と言うものがあります。これは、日本と、これら国との取決めで、所定の検査を輸出国ですることによって、日本での隔離栽培を免除するものです。
どの国からの、どの球根がこの制度の対象かが決まっています。
種苗店にいくと、外国産の球根が並んでいますが、このような制度を経て輸入されていると知ると、少し違った目で見られるのではないでしょうか?
通関士試験や貿易の学習をされる方は、どこにでも頭の体操をする材料はありますよ。
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きょうのさくらは、日本三大桜の、山梨県の、神代桜です。
この時期、この大川では恒例でレガッタの市長杯戦が行なわれていて、フォアやエイトの男子、女子などに混じって、中学生のチームも出場です。
桜は、川端や水辺がひときわ映えますが、東京では隅田川、千鳥が淵などが浮かんできます。
その連想から、明治末期に当時の東京市長が送った、米国ワシントンD・Cポトマック河畔の桜を思い出しました。残念ながら、かずさんは開花の時期のワシントンは知りませんが、いまや世界の名所になっていると言えます。2009年のポトマックの桜祭りは3月28日から4月12日とのことで、あちらでもちょうど盛りの時期です。
日本からの桜のお返しに、1915年にアメリカハナミズキの苗木が送られてきました。この木はいまや街路樹や庭木など、日本でも愛される花木になっています。
切花や、果物の輸入は、虫がいないかなどの検疫が必要で、害虫が発見されたら消毒されるんだろうと言うのは誰でも想像できますが、本日は、花木の苗や球根の輸入と言うのは、貿易関係者でも実際にタッチする人はとても少ない分野ですので、ちょっと正確性を欠くかもしれませんが、アウトラインを見てみましょう。
関税法では、第70条(証明又は確認)の他法令と言われる世界です。
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植物防疫法は、土が付いているものの苗などは、輸入禁止です。
このため、苗を輸入するためには、土を完全に除いて、輸入可能なものを使用して植え込みや根回りの包装をする必要があります。
植込み材料としては、ピートモス、ミズゴケ、パーライトなどが良く使われ、根回りの包装にはピートモス、ミズゴケが使われるようですが、イネワラも基本的には輸入禁止されています。
脱線しますと、お正月前になると、もしかしたら中国で作ったのかと思われる一部にイネワラを使った飾り物が売られています。もし、外国のイネワラを使ったものなら、日本との二国間取決めで輸出国で決められた消毒をして使っていると思われます。
イネワラは、想像できないか知れませんので、海外旅行の土産選びでは気をつけましょう。
桜や、ハナミズキの木々の親善大使が、無事に異国で根付くまでには、まず検疫と言うハードルが有るんですね。
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昨秋に植えつけたチューリップの球根がぐんぐん成長する時期です。
チューリップと言うとオランダが有名ですが、この球根の輸入も苗木と同じように、植物検疫の検査が行われます。
球根は、土がついていないかとか、虫がいないかなどの検査が終わると、「隔離栽培」をしてウイルス病の検査が行なわれます。
この球根の隔離栽培は、植物防疫所や輸入者の隔離ほ場で、実際に栽培して生育中に抗血清、顕微鏡観察などの検査が行われます。当然この検査は、球根を栽培して次の球根が出来るまでの期間かかります。
このような、隔離栽培が行われるのは、チューリップ、ゆりなどの球根類、ジャガイモの塊茎、サツマイモの塊根、かんきつ類、りんご、なし、ぶどうなどの果樹苗などです。
なお、球根は、オランダ、ニュージーランド、ベルギーのものは、「隔離栽培代替制度」と言うものがあります。これは、日本と、これら国との取決めで、所定の検査を輸出国ですることによって、日本での隔離栽培を免除するものです。
どの国からの、どの球根がこの制度の対象かが決まっています。
種苗店にいくと、外国産の球根が並んでいますが、このような制度を経て輸入されていると知ると、少し違った目で見られるのではないでしょうか?
通関士試験や貿易の学習をされる方は、どこにでも頭の体操をする材料はありますよ。
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