『倦怠感』と『生きたい』の狭間で…

2021-07-13 11:38:33 | 
「ネイロ…ベッド持って帰り〜」

畳の上に布団をひいてクーラーもかけずに横たわる父が、
私を見上げて言いました。


「あれ、私がお父さんに買ってあげたんやで。
今はしんどいけれど段々元気になってくるんやから、またふらつきがなくなったら使ってよ。」

首を横にゆっくりふる父。




昨日は夜中に2回も倒れたそうです。

貧血だと思いますが、

本人もヤバいと思っていたみたいで、
寝る時はやっぱり畳の上で寝る。

ふらついて
ベッドにつまづいてはいけないからと
私が買ってあげたベッドは
(という設定にしています💦私が買うものは文句いわないので)、
違う部屋へ移動させていました。

そして案の定
2回も倒れて
倒れた記憶も朧気だったようで

今朝母はため息まじりに私に報告をしてくれました。


日に日によくなるよと励ました私の言葉に父は


「いや…(このまま元気になる感じはない)」

そう言って
入れ歯も外してクシャクシャになった口元は続きを話す訳でもなく
つぐんでしまいました。


「大丈夫。元気になるよ。
元気になってもらわないとね。


そう言って、昼から仕事があるので
早々に実家から今帰ってきました。


貧血の時、
体調不良の時の
あの何かにひっぱられてまっすぐたっていられない感じ。

ご飯が食べれない感じ。

私が倒れて最悪だった時の状態を思い出します。

きっとものすごく辛い。



でも、あの時私は
『生きたかった』


しんどいと生きたいの狭間で

涙を何度も流していた。

どうか神様、日に日に元気になっていく実感を父に与えてください。


きっと良くなる。