8月3日
萌える若葉の中から現れた「銚子ヶ滝」
川底に下りると
マイナス・イオンが降り注ぐ
涼しいこと、このうえなし・・・
1時間ほど佇み、全身にマイナス・イオンをコーティングして
いざ! 歩き始める
恐怖の300mに挑戦だ!
階段のテスリを握った時、昨日の老人の顔が浮かんだ
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20km圏内だから郡山に避難してます
富岡から最初、大越に行ったんだぞい
・・・あ~ら、おら大越だぞい・・・
そしたらない、落ち着かねぇうちに
「大熊の人がバスで来るのでよそへ行ってくれ」と言われてない
春山の小学校に行ったんだわい
食うものが無くてない・・・
それに板の間の生活は辛かった・・・
と、ボソットつぶやくように言った
そこから小野町に行って更に
福島の大学に行って、やっと落ち着いたと言う
その後、家族と出会い
なによりも、学校の食堂で飯が食えることが良かったそうだ
避難所が終わったので
仮設でなく郡山のアパートに落ち着いたそうだ
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そして今年の4月
心臓の大動脈が詰まり、カテーテルで広げてステントを入れたと言うのだ
今年、「安達太良」に登ることが夢だと言う老人の言葉に
一年前の己の姿が重なってきた
なんとまあ・・・
そんで、カメラもって滝巡りとは
似たもの同士の出会いがあったもんだ
ちょっぴりセンチになっていたら
恐怖の300mの入り口に辿りついた
なんと15分を切っていた
やるじゃないかい!
昨日は30分だったのだから・・・
それよりびっくらこいたことがある
社会の窓が開いているではないかい!!!
あの若いカップルの出会いの表情が
やっと飲み込めた
今更・・・
これがボケの始まりかい・・・
侘しいのう・・・