ガタ・ゴト・GATA?

ニイガタで暮らしています。ガッタン、ゴットンと世の中のスピードに逆らって過ごしています。

青森県立美術館

2009年03月17日 | 旅かな…

 

 

前回の続きなのですが、余りに間が空き過ぎて鮮度が落ちてしまったでしょうか

いや~ ハードな日々が続いています

仕事が詰まっているのに処理能力が上がらず、集中力が続かないのですよ

ま、焦りながらもマイペースでやるしかないですね

 

青森へは「小島一郎・北を撮る」 を観るのが目的でした

大正13年青森市で生まれ39歳で早逝した写真家です

 

はるばる青森まで来た甲斐は十分過ぎるほどありました

今回は小島一郎の初めての大規模な回顧展と言う事で

展示された作品は200点を超すオリジナル・プリント

小島一郎が活躍した1950~1960年代は土門拳などに代表される《リアリズム表現》が主流の時代で、その中で小島の作品はその主流には目もくれず物体の美を追求し、独自のモダニズムの表現は暗室での仕事の戦いぶりを思い知らせるものでした。

写真は今見ても斬新で深い感動と驚きを与えてくれました

 

そして企画された青森県立美術館のキュレーターの質の高さと力は見事なものでした

東京での写真展も多く観ているつもりですが、一人の写真家の作品だけで広い展示室を幾つも使っての構成力、展示法は見事で、東京でも中々見られない見応えあるものでした

昨年の「マウリオ・ジャコメッリ」以来の感動でした

 

青森の二日目の朝はマイナス4℃、乾いた雪が降りしきっていて

雪はつもるより張り付いて凍ってしまうと言う感じでした

 

開館直後に着くバスに乗って初めての県立美術館へ

噂に聞いてはいましたが美しい建物でした

 

エントランスに入ると、地下2階の展示室へ降りて行く事になります

ここからして、ちょっと不思議な美術館・・・

200点を超す写真の数ですから、一枚一枚じっくり観て廻ったらとっくにお昼を過ぎていました

さすがに疲れてレストランで休憩・・・

さて、ここまで来たのだから常設展もじっくり拝見

これがまた凄いコレクションで「色彩の魔術師達の饗宴」とタイトルした展覧は

県美が誇るコレクションからシャガールのバレエ『アレコ』の巨大な背景画に始まり

マティス、池田満寿夫、今和次郎、清宮質文、棟方志功、寺山修司と奈良美智のインスターレーション(新作)などなど・・・

最後はこの美術館のシンボルとも言える奈良美智の『青森犬』がドド~ンとお出まし

これだけは撮影オーケーだそうです

 

図書館もあり入って見ると、今はほとんど手に入らないと思われる寺山修司の全集などがずら~り揃っていました

腰を下ろしたら閉館まで居てしまいそうでした

それでなくても時間は午後3時過ぎ、5時間以上居た事になります

ミュージアムショップも品物が充実していました

今回時間が無く行けなかった国際芸術センターへは又次回の楽しみとする事にしました

 

バスで街へ戻り、この日の夕食は奮発してお寿司です

良い物観た後は気持ちがデカくなるようで美味しい物食べて余韻を満喫

いつもの回転寿司とは違いますよ

 

うっふふ・・ 美味しそうでしょう?  

二夜連続、生ホタテですぅ  し・あ・わ・せ・・・

ついでに白ワインなんかも頂いちゃったり、おほほ 調子乗りすぎたかも

 

すっかり青森ファンになってしまった私はお土産に手焼きの南部せんべいとくじら餅を、どちらもすごく美味しかったですよ

 

 

 

そして旅の〆はやはりこれでしょう?

                    駅弁

 

このお弁当も美味しかったですよ

 

と言う訳で、青森一人旅のご報告でしたぁ~

しばらくまた仕事に集中しますので、しばしごめんください。



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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
すごいですね (ゆきちゃん)
2009-03-18 05:51:15
青森には一度も足を踏み入れたことはないのですが、行ってみたくなりました。
でも・・・寒そう
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ゆきちゃんへ (kayo)
2009-03-18 09:10:21
本州、北の果て・・ それだけでも行ってみたくなりますよね
夏のねぶた祭りも観てみたいですね

ところで、ピューリッツア賞を受賞した沢田敬一が小島一郎の父が経営する写真館で暗室のアシスタントをして修行したのだそうです、沢田も青森の人だったのですね。
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プロ魂 (rikopin)
2009-03-19 01:40:14
凄い集中力ですね 脱帽

プロとして学ばないとです
アートの世界ステキですね。美しいものに触れることは豊かで柔軟な心を育み内面が磨かれそうで
憧れます。

寺山修司・・・置いてあるんですね
私すきです(憧れるんです)彼の常識の破り方のディテールの斬新な中にペーソスと人としての温かみが
あるところに・・・・

わたしに一番欠けているところなんです。
なんでも疑問を持たない、ただのオバチャンで(ポリポリ)



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rikopinさんへ (kayo)
2009-03-19 09:36:48
なにをおっしゃいますやら・・
リコさんのデリケートな感受性と洞察力には常々感心しているのです


寺山修司の展示の中に地元の小学校校歌の作詞がありました
純粋で温かい言葉に心を打たれました
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美味そう~! (elmo)
2009-03-19 18:22:25
最後にきて、美味しそうなお寿司やお弁当で参りました。
(--;
青森に一度行って見たいです。
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elmoさんへ (kayo)
2009-03-20 09:30:34
最後の〆が良かったでしょう? エへへ

青森は思った以上に文化ゾーンが深かったです。
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小島一郎の写真に (忠太)
2009-03-20 14:28:26
青森の冬を感じました…
奈良美智の土から生え出たようなワンちゃんにこれが東北魂かなと思いました。
いい旅をされたようですね。
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忠太さんへ (kayo)
2009-03-20 19:31:19
はい、旅ははっきりした目的を持って行くと現地でのハプニングも含めてすべてオーケーとなる気がします


何となくブラリ~ も良いように思うけど、結局何となく・・で終わってしまう気がします。
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Unknown (ミーシャ)
2009-03-22 18:55:42
そうかあ・・素晴らしい作品とであったあとは、気持ちをでっかくするために、奮発して召し上がるのですね。貧乏人のうえに、芸術性に欠ける私にはできない技です。
お寿司の美味しそうなことったら!!
青森のほたては本当においしいですものね。
良い旅だったようでなによりです!
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ミーシャさんへ (kayo)
2009-03-22 21:58:43
あっはは、こんな豪華版この先何年も無い事でしょう

そちらでも青森のホタテ売ってますか!?
売ってますよね、実は近くのスーパーでも時々あるんです、でも鮮度が気になってあまり買わないの、普段はボイル解凍のものばかり
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