おもちゃ屋店員のたわごと

大阪にある某おもちゃ屋に勤務する一店員の駄文

時間とともにはがれてくるトミカリミテッドのテープ

2005-06-16 10:50:49 | Weblog
在庫のチェックをしていると「またか・・・」という感じでトミカリミテッドのテープが勝手にはがれているのに気づきます。
(全部が全部というわけではありませんが、10個に1個の割合くらいでテープがぺろんとはがれてます。)

トミカリミテッドを何個も持っていて、パッケージを未開封のままにして長い間保管している人なら、このテープはがれに遭遇した事があるのではないでしょうか?

あの丸くて小さいテープでは、テープの中央部分は箱の稜線部分にあたっており、実質テープの端の方のちょっとした面積でしかはりついていない事になります。
これじゃあ、勝手にはがれてくるのも無理は無いです。
これが四角型のテープならこの小ささでもいいと思いますが。
(あるいは丸型でも、もうふた周りほど大きくするとか。)


テープがはがれているだけなら、またペタッと貼り直せばいいんですが、はがれたテープが他の在庫にくっついてしまい、在庫同士でくっついていた場合などは最悪です。

問屋さんから入荷した段階では6個単位で黒箱につめられており、その状態では隙間なくつめられているためテープが自然にはがれる事はないのですが、入荷数が6個単位でない時や、在庫数が減って6個単位でなくなった時などは隙間があいて、テープがはがれだします。

メーカーさんには是非トミカリミテッドのテープのデザインあるいはサイズを見直してもらいたいものです。


ちなみにお気づきの方も多いと思いますが、トミカリミテッドのテープは「32スタリオンターボ」以前と以降ではテープの数が違っているのですよね。
32以前は4箇所テープでとめていたのが、32以降は2箇所に減っています。
なんとも微妙なコストダウンですね。
(まぁテープの数が4箇所だろうが2箇所だろうが、根本的にあの小ささと丸型ではどっちにしろはがれてきますが。)



二重テープの謎

2005-06-12 12:28:23 | Weblog
知ってる人は気にしないけど、知らない人は気になる「二重テープ」の謎。


おもちゃ屋でおもちゃを購入。
家に帰って商品を開封しようとした時に、よく見ると商品パッケージのテープが二重に貼られているのに気づく。
しかも、単純に2重にテープが貼られているのではなく、一枚目のテープは破れており、その上にもう一枚テープが貼ってある。
これって一度開封した後にテープを貼り直してるって事?


・・・おもちゃを結構買ってる人の場合、上記のような二重テープに当たった事は何回かはあるのではないでしょうか?

おもちゃ屋に勤務している自分からすれば、この二重テープというのは別に不思議なものではないけど、お客さんにとっては不思議なものに映っていると思います。

「二重テープはおもちゃ屋で入荷した商品を何らかの理由で一度開封した後閉じてできたもの?」と思う人もいそうですが、いやいや、おもちゃ屋で商品パッケージをわざわざ開封する理由はありません。
そもそも二重テープは問屋さんから入荷した時点でそうなっています。

割合としては、入荷した商品のうち何個かに1個の割合で二重テープになってる場合もあれば、入荷した商品が入荷数全て二重テープとなってる場合もあります。
(例えば○○シリーズの△△という商品を入荷したところ、全て二重テープだったとか。)
*物によっては二重どころか三重テープのやつもあったりします。


「じゃあ、問屋さんが途中で一度開封して閉じたの?」と思われそうですが、問屋さんはあくまで商品を卸すだけなので、1個1個の商品をわざわざ開封したりはしないと思います。

まぁつまり、二重テープはメーカーさんから出荷された時点でついているのです。

「検品」って知ってるでしょうか?
メーカーさんは商品を出荷する前に一度梱包した商品を抜き打ち的に何個かに1個の割合で開封して検品し不良品がないかどうか確認します。
で、問題がなければテープを貼り直して戻します。(→この場合何個かに1個の割合で二重テープになる。)
検品した商品に何らかの問題があれば、同時期に製造した商品を全て開封して再検品するそうです。(→この場合ロット単位で全て二重テープとなる。)

あと検品以外にも、キャンペーン用のちらしを後で足す事になったために開封してちらしを入れた後に閉じたという話も聞いています。


いずれにせよ、商品を売ってる側としては、正直二重テープはできるだけなくして欲しいのですがね。
そんなに多くはないのですが、二重テープの事を気にされて質問されてこられるお客さんがたまにいらっしゃいます。
また、何も言ってこないお客さんでも、二重テープの理由がわかってないと、気持ち悪いものがあるのではないでしょうか?


知り合いの同業者のおもちゃ屋さんは、二重テープの事できちんと説明したのに、お客さんが疑心暗鬼のままでトラブルとなってしまい、それ以来商品を入荷した後に二重テープとなってるものをいちいち1重にしているという方もいらっしゃいます。
前述したとおり二重テープになってるのは結構多いので、考えただけで気が遠くなる作業ですね。
うちはそんな面倒くさい事はせず、気にされて質問してきたお客様には上記のように二重テープの事を説明しています。


この書き込みをしたそもそもの動機も、もう少し二重テープの事について多くのお客さんに知ってもらった方が説明する手間が省けるかなぁと思ったり・・・。

また、同業者の方でもしこの二重テープ問題でうまく説明でききれずお客様との間でトラブルになりそうな場合は、この書き込みをそのお客様に見せてもらった方が納得させやすいと思います。
(商品を購入したお店の言ってる事は信じようとしなくても、別のお店が二重テープの事について説明してるのを見たら、お客さんも「ああ、そういうものなんだ」って納得しやすいと思うので。)


*おもちゃ屋さんで売ってる商品で二重テープとなってるのはまず問題ないと思いますが、出品者の素性もわからないオークション品などでの二重テープは正直どうかはわかりません。
ただ、オークションの出品者の中には素性を隠してるけど同業者(おもちゃ屋)の方がおられると思うので、大丈夫だとは思いますがね。
とりあえず怪しい出品者のは落札しない方がいいでしょう。



二重テープだけならまだいいんですが、商品製造&梱包時についたであろう傷(あとはプラ成型時のウェルドライン等)が商品についていた場合は、面白いコンボが生まれたり。
今だから笑い話として書けますが、このコンボでうちは「中古品を新品と偽って売っているのか!?(おいおい・・・)」などと言いがかりをつけられそうになった事があります・・・。
まぎれもなく問屋さんから仕入れた未開封新品の商品なのに。

これについての詳しい話は機会があればいずれ書きたいと思います。