おもちゃ屋店員のたわごと

大阪にある某おもちゃ屋に勤務する一店員の駄文

毎年のように転売が

2006-12-09 15:07:37 | Weblog


例年にもれず、今年も一部商品の品切れが出てきてまいりました。

すでにオークションで定価以上の高値で取引されているものもあれば、現時点ではまだ定価以下ですが、じきに品不足で高値となってしまいそうな商品もいくつかあります。

(ここで書くとプレミア化を助長しそうなので、どの商品がそうであるとは書きませんが。)



クリスマス用にお子様にプレゼントをご購入される方は、できるだけ早めにプレゼントを購入された方がよろしいかと思います。

早いお客様ですと、すでに11月の段階でご注文されてる方もいらっしゃいますね。




ネットオークションが一般的になってから、商品を転売目的で買おうとされる方・お一人で買占めされようとされる方が毎年のように出てきております。

もう例年の行事といった感じですね。

12月~クリスマス前日までと、1月・2月頃(戦隊もの・仮面ライダーなどの番組終了近辺)では特にそういった方が目立ちます。

(クリスマス前の品不足と、番組終了にともなう製品の製造終了のため)



オークションで定価より高値で取引されている商品も、意外とネットショップをされてる他店のおもちゃ屋さんなどのサイトを見てみると、在庫が若干残ってるケースもございます。

大手さんより小さなおもちゃ屋さんのサイトでちらほらと見かけられますね。

オークションで高値がついていても、あせらずにお住まいのお近くのおもちゃ屋さんをのぞいてみたり、ネットで小さなおもちゃ屋さんのサイトなどをのぞいてみると、意外と普通の値段で手に入る事もあると思います。





製造が終了した商品を安く仕入れてと言われても……

2006-05-30 16:32:00 | Weblog
一部のネットショップで、製造が終了したおもちゃを安く販売しているところがあります。

そういうところがあるから勘違いされてしまうのか、「製造が終了した○○○というおもちゃが問屋さんにまだ残っていたら、再入荷して安く(半額以下で)販売してもらえないでしょうか?」という問い合わせがたまにあったりします。


「おもちゃ屋ならどこでも製造が終了した商品は安く入荷できる」と思われてしまってるようですが、実際は製造が終了した商品を安く入荷できるという事はありません。



製造が終了したおもちゃを安く販売しているネットショップは、在庫を抱えたおもちゃ屋や問屋から大量(それこそ話にならないくらいの量)の在庫を肩代わりするかわりに、1個1個の仕入れ値を極限まで安くしてもらっているのでしょう。



一般の普通のおもちゃ屋では、そんなに数多くの在庫を肩代わりするというわけにもいかず、結局仕入れ値は通常の商品と変わりません。

(そもそも売れなかったから残っているわけで、お客さんに頼まれて1個単位で再入荷するならともかく、何個もまとめて再入荷したいとは思えないですし。)


ごくまれに、問屋さんが在庫を抱えすぎた特定の商品について、通常よりも1,2割ほど安い卸値で案内のFAXとかを送ってくる事もあるにはあるのですが、そういうのは稀だし、そもそもそういう商品はお店の方でも在庫がまだ残っている(あるいは赤字で在庫を減らしたりして)という事もあり、さらに在庫を増やしたいとは到底思えないです。






おもちゃ屋も大変、問屋も大変

2006-05-30 16:12:08 | Weblog
少子化とか大手によるネットでの大幅な割引とか、まぁ色々あっておもちゃ屋は生き残りをかけて結構大変だったりします。

おもちゃ屋(小売)も大変なのですが、その上流の問屋さん(卸し)も結構大変だったり。
昔と比べて問屋さん(大小関わらず)はどんどん潰れていってます。


でも生き残りのためといって、正直ネットオークションなどで問屋さん(や関係者)が発売されたばかりのおもちゃを卸値(場合によっては卸値よりもさらに安い)で販売するのは勘弁して欲しいです。

そういう事されると、ますますおもちゃが売れなくなるし。

どこもかしこも「叩き売り」ばっかりやってますが、これが横行してしまうと、おもちゃ業界はどんどん負のスパイラルに落ちていってしまいます。





セイントクロスマイス ガルーダアイアコスの入荷について

2006-05-30 16:03:19 | Weblog
もう「これでもか」というくらい、セイントクロスマイスの「ガルーダアイアコス」の問い合わせが多いです。

セイントクロスマイスは正直数を多く作るようになってから売れ行きが鈍くなっていたので、ガルーダアイアコスについてはあまり数を多く仕入れませんでした。
(ワイバーンラダマンティスはまぁそこそこ売れていたけど、その後の商品が動きが鈍かったし。)

そのため、うちも発売日当日に即完売とあいなりました。

次回入荷について何度も聞かれるのですが、正直こちらもわかりません。
さすがに1,2ヶ月以内に再入荷というのは無いと思いますが。
今回入手できなかったお客さんは、もう少し気長に次回の再販をお待ちください。




今年もまた二重テープのおもちゃが続々と

2006-05-30 15:51:00 | Weblog
「二重テープの謎」のエントリでも書いたけど、メーカー出荷時点でテープが二重になってる商品は、売り場にとっては無駄にトラブルの元になるので、できるだけ減らして欲しいんですがね。

昨年の玩具(戦隊もの、仮面ライダー、女児玩具)ではマシになったかと思えば、今年の玩具ではまたテープが二重貼りになってるものがちらほらとあります…。

ようやく終わるたまごっちブーム

2006-02-03 12:41:43 | Weblog
売り場の側からしても、ようやくたまごっちはブームが終わってきたと感じます。

うちの店は入荷数は少なめにしていたので、綺麗な形で手を引く事ができそうです。

某商品みたいに、ブームの時は全然入らず、ようやく数が入るようになったと思ったらブームが終わって多量の在庫に苦しむ・・・といった事にならなかったのは良かったです。




たまごっちを定価以上で売るおもちゃ屋

2005-08-19 17:15:31 | Weblog
最近ちらほらと見かけるようになった、たまごっちを定価以上で売るおもちゃ屋。
(まぁ「定価」というか、実際は「メーカー希望小売価格」なわけですが。)

2625円(税込み)のものが4725円(税込み)とかで売られているのを見ると、一般のお客さんからすれば「足元を見やがって、ぼったくりなお店だな。」と非常に腹立たしく思う人も多い事でしょう。
人気商品だから、それにかこつけて売値を上げて、利益を上昇させていると。

同業者の自分からすれば、「ぼったくってる」とも「ぼったくってない」とも言えないというのが正直な感想です。


問屋にもよりますが、人気があり小売同士で取り合いがはげしい商品は卸値価格が上昇する場合があります。
(実際はその上流の問屋同士で取り合いが起こっているわけですが)
卸値が上がらない問屋さんもあるにはあるのですが、そっちのルートではほとんど入荷できず、仕方なく卸値が高い問屋さんから商品を入荷せざるをえないという事もあります。

うちは現在問屋さんはメインの問屋さん1件と、飛び込みで商品を卸してくれる問屋さん2件と取引してたりします。
(なんでメインの問屋さんとだけ取引しないかというと、メインだけでは商品が揃わない事が多いので。)
メインの問屋さんは、たまごっちについては頑張ってあまり卸値を上昇させないのですが(それでも通常より1,2割高い)、飛び込みの方はもう笑えない卸値価格になってたりします。

卸値が高すぎて、経費の事を考えると利益がないという場合は珍しくありません。
ひどい時になると、定価よりも卸値が高いなどという馬鹿げた状態が実際に起こってしまったりします。

うちでは定価以上で仕入れないといけないとなった時は、やっぱりお断りしてしまいますね。

定価以上で売ってるお店は「卸値が高くなってしまったので」という説明をつけてるところもあるでしょうが、お客さんによっては「嘘をついてやがる」と思い、そのお店に対して悪いイメージを持ってしまう人も多いでしょう。
わざわざお店のイメージを落としてまで定価以上で仕入れ、定価より高い値段で売らないといけないというのは嫌なので、うちではそういう場合は『仕入れない』という選択をしてしまいます。


というわけで、通常の卸値で仕入れられていたのに「卸値が高くなってしまったので」とか言って高値で売ってるところは「ぼったくってる」と言えるでしょう。
(でも現状では通常の卸値自体で仕入れられる方が珍しいですが)

ただ他店ではどれくらいの卸値で仕入れているかは知る事はできないし、実際は定価以上の卸値で仕入れているところもあると思うので、必ずしも「定価以上の価格で販売=ぼったくってる」とは言えないのが実情なのです。
(メーカー希望小売価格よりあまりにも高すぎる値段の場合、正直どうかわかりませんが)


しかし、たまごっち騒動はいつまで続くのでしょうかね・・・。







時間とともにはがれてくるトミカリミテッドのテープ

2005-06-16 10:50:49 | Weblog
在庫のチェックをしていると「またか・・・」という感じでトミカリミテッドのテープが勝手にはがれているのに気づきます。
(全部が全部というわけではありませんが、10個に1個の割合くらいでテープがぺろんとはがれてます。)

トミカリミテッドを何個も持っていて、パッケージを未開封のままにして長い間保管している人なら、このテープはがれに遭遇した事があるのではないでしょうか?

あの丸くて小さいテープでは、テープの中央部分は箱の稜線部分にあたっており、実質テープの端の方のちょっとした面積でしかはりついていない事になります。
これじゃあ、勝手にはがれてくるのも無理は無いです。
これが四角型のテープならこの小ささでもいいと思いますが。
(あるいは丸型でも、もうふた周りほど大きくするとか。)


テープがはがれているだけなら、またペタッと貼り直せばいいんですが、はがれたテープが他の在庫にくっついてしまい、在庫同士でくっついていた場合などは最悪です。

問屋さんから入荷した段階では6個単位で黒箱につめられており、その状態では隙間なくつめられているためテープが自然にはがれる事はないのですが、入荷数が6個単位でない時や、在庫数が減って6個単位でなくなった時などは隙間があいて、テープがはがれだします。

メーカーさんには是非トミカリミテッドのテープのデザインあるいはサイズを見直してもらいたいものです。


ちなみにお気づきの方も多いと思いますが、トミカリミテッドのテープは「32スタリオンターボ」以前と以降ではテープの数が違っているのですよね。
32以前は4箇所テープでとめていたのが、32以降は2箇所に減っています。
なんとも微妙なコストダウンですね。
(まぁテープの数が4箇所だろうが2箇所だろうが、根本的にあの小ささと丸型ではどっちにしろはがれてきますが。)



二重テープの謎

2005-06-12 12:28:23 | Weblog
知ってる人は気にしないけど、知らない人は気になる「二重テープ」の謎。


おもちゃ屋でおもちゃを購入。
家に帰って商品を開封しようとした時に、よく見ると商品パッケージのテープが二重に貼られているのに気づく。
しかも、単純に2重にテープが貼られているのではなく、一枚目のテープは破れており、その上にもう一枚テープが貼ってある。
これって一度開封した後にテープを貼り直してるって事?


・・・おもちゃを結構買ってる人の場合、上記のような二重テープに当たった事は何回かはあるのではないでしょうか?

おもちゃ屋に勤務している自分からすれば、この二重テープというのは別に不思議なものではないけど、お客さんにとっては不思議なものに映っていると思います。

「二重テープはおもちゃ屋で入荷した商品を何らかの理由で一度開封した後閉じてできたもの?」と思う人もいそうですが、いやいや、おもちゃ屋で商品パッケージをわざわざ開封する理由はありません。
そもそも二重テープは問屋さんから入荷した時点でそうなっています。

割合としては、入荷した商品のうち何個かに1個の割合で二重テープになってる場合もあれば、入荷した商品が入荷数全て二重テープとなってる場合もあります。
(例えば○○シリーズの△△という商品を入荷したところ、全て二重テープだったとか。)
*物によっては二重どころか三重テープのやつもあったりします。


「じゃあ、問屋さんが途中で一度開封して閉じたの?」と思われそうですが、問屋さんはあくまで商品を卸すだけなので、1個1個の商品をわざわざ開封したりはしないと思います。

まぁつまり、二重テープはメーカーさんから出荷された時点でついているのです。

「検品」って知ってるでしょうか?
メーカーさんは商品を出荷する前に一度梱包した商品を抜き打ち的に何個かに1個の割合で開封して検品し不良品がないかどうか確認します。
で、問題がなければテープを貼り直して戻します。(→この場合何個かに1個の割合で二重テープになる。)
検品した商品に何らかの問題があれば、同時期に製造した商品を全て開封して再検品するそうです。(→この場合ロット単位で全て二重テープとなる。)

あと検品以外にも、キャンペーン用のちらしを後で足す事になったために開封してちらしを入れた後に閉じたという話も聞いています。


いずれにせよ、商品を売ってる側としては、正直二重テープはできるだけなくして欲しいのですがね。
そんなに多くはないのですが、二重テープの事を気にされて質問されてこられるお客さんがたまにいらっしゃいます。
また、何も言ってこないお客さんでも、二重テープの理由がわかってないと、気持ち悪いものがあるのではないでしょうか?


知り合いの同業者のおもちゃ屋さんは、二重テープの事できちんと説明したのに、お客さんが疑心暗鬼のままでトラブルとなってしまい、それ以来商品を入荷した後に二重テープとなってるものをいちいち1重にしているという方もいらっしゃいます。
前述したとおり二重テープになってるのは結構多いので、考えただけで気が遠くなる作業ですね。
うちはそんな面倒くさい事はせず、気にされて質問してきたお客様には上記のように二重テープの事を説明しています。


この書き込みをしたそもそもの動機も、もう少し二重テープの事について多くのお客さんに知ってもらった方が説明する手間が省けるかなぁと思ったり・・・。

また、同業者の方でもしこの二重テープ問題でうまく説明でききれずお客様との間でトラブルになりそうな場合は、この書き込みをそのお客様に見せてもらった方が納得させやすいと思います。
(商品を購入したお店の言ってる事は信じようとしなくても、別のお店が二重テープの事について説明してるのを見たら、お客さんも「ああ、そういうものなんだ」って納得しやすいと思うので。)


*おもちゃ屋さんで売ってる商品で二重テープとなってるのはまず問題ないと思いますが、出品者の素性もわからないオークション品などでの二重テープは正直どうかはわかりません。
ただ、オークションの出品者の中には素性を隠してるけど同業者(おもちゃ屋)の方がおられると思うので、大丈夫だとは思いますがね。
とりあえず怪しい出品者のは落札しない方がいいでしょう。



二重テープだけならまだいいんですが、商品製造&梱包時についたであろう傷(あとはプラ成型時のウェルドライン等)が商品についていた場合は、面白いコンボが生まれたり。
今だから笑い話として書けますが、このコンボでうちは「中古品を新品と偽って売っているのか!?(おいおい・・・)」などと言いがかりをつけられそうになった事があります・・・。
まぎれもなく問屋さんから仕入れた未開封新品の商品なのに。

これについての詳しい話は機会があればいずれ書きたいと思います。