顔と耳がひりひりするほど冷たい風が吹きやんした
コートの襟を立て～背中を丸め～
昔の人は手ぬぐいでほっかぶりして歩いたんでしょうかね～
おお～寒い～
ほぉ～関西弁まで聞こえましたよ～
家の前には洗い場～きれいな水が流れていやんす
今でもこの水で野菜を洗うそうですよ～
ほとんどの家では何らかの商いをしていやんす
この日は休みのお店が多く
戸が開いている所は縁側に商品を並べて
おじいちゃんやおばあちゃんが暖をとりながら店番しています
決して客引きはしません
穏やかな顔で道行く人を眺めていやんす
ここで有名なの蕎麦～
長いネギ一本がお箸と薬味の代わり～
でも安心してください～
ネギで食べられない人にはちゃんとお箸も頂けますよ～
歩いているうちに空はどんより曇り空～
ここで宿場は終わりでやんす
ではっ
とっておきの一番いい場所まで
階段を登って行きやんすかね～
雨で濡れている足幅しかない狭い階段を
エッチラ～オッチラ～ヒィ～ヒィ～ハァ～ハァ～
ぐしょぐしょで泥んこだらけの靴～
は～い～到着～眺め～～最高でしょう～？
江戸時代そのまま～保存も大変でしょうね～
江戸時代にタイムスリップしたら～
私は～やっぱり～百姓の娘か？アハハ～
あ！！チョト上の～町人になりたいなぁ～
御姫様って言わない所がいいでしょう？
本当は御姫様～でも高望みはいけやせんでやんす クスン 篤姫～～
吉田松陰も訪れたという場所～
どのようなおもてなしをされたんでしょうね～
なんて独り言をつぶやく私めでありんす
あ！！お父さんね～あまりにも寒くて～さっさと歩いて
車の中で待っていやんした
駐車場の人が言う事には
去年の今頃は膝まで雪があったって言ってましたぁ～
福島弁で～うふっ～隣の県でやんす～すぐ意味がわかちゃいましたよ～