まちなかの節電を考えよう

2013年６月16日に高津市民館で開催された、
「高津区市民活動見本市」に参加してきました。

　　

通常の活動紹介のほか、子ども向けに牛乳パックで作ったうちわを提示するなど、
「節電ありがとう」をテーマに展示したのですが、
今回は特に、まちなかの省エネについて考えるために、
下の画像のような溝の口駅周辺の地図を展示してみました。



このうち、緑で表示してあるのはコンビニエンスストアなのですが、
小さなオレンジの点が、たくさんあるのがわかるでしょうか？
これが何か、おわかりになるでしょうか？

これは、まちなかにある「飲料用自動販売機」です。
実際に現地を３時間くらいかけて歩き、チェックしたものです。
調べた範囲で、なんと113台もありました。
コンビニエンスストアも、かなり多く（９店）ありますが、
その目の前や、目と鼻の先とも言える距離にも、
多くの自販機があるのが、おわかりいただけると思います。

また、同じ道に並んだり、固まったりして、
設置してあるところも多くあります。
下図は、裏路地に駐車自転車があり、
それを防止するために、スコーンで綱が渡してあり、
そもそも自販機に近づくことができません。
でも、当然、４台とも24時間、稼働しています。

　　

「いくつあるでしょう？」というコメントを入れて、この地図を表示し、
「これ、何を表しているか、わかりますか？」と、
ブースを訪ねてくださった方と、お話をしてみました。
多くの方が、これほどの数があることは認識されていなかったようです。
（訪問してくださった方、ありがとうございました！）

近年の自動販売機は、さほど巨大ではない本体に、さまざまな技術革新が行われ、
この20年ほどで、約70％の節電に成功しているそうです。
ヒートポンプを活用して飲料を冷やしたり、温めたり、
インバーターで照明をコントロールするなど、
効率良く製品を冷やしたり、温めたりするために、
また、滞りなく商品が提供できるように、さまざまな技術が使われています。
その技術力は、世界的に見ても高いものだろうとは思います。
　※参考：一般社団法人 日本自動販売機工業会

ただ、地図でおわかりになるように、
半径が歩いて10分程度の距離の中に、100台を超える自販機があり、
それが当然、24時間、休むことなく稼働しているわけです。

これから夏になり、省エネ・節電の声が高まることと思いますが、
家庭で、寝苦しい夜を冷房を我慢して過ごす勤勉な方々がいてくださるのと同時に、
まちのあちこちで、夜も昼も、休むことなく電力を消費し続ける自販機が、
日本全国で約500万台もあるということについて、
（そのうち約半数が飲料用自販機）
また、その消費電力が、日本全体でおよそ原発１基分に相当するということについて、
ちょっと、立ち止まって、考えてみたいと思うのです。
　※参考：電気設備の知識と技術

すべての自販機を撤去しよう、とは思いませんが、
「こんなにいるかな？」とは思うのですが、
みなさまは、どのようjに思われるでしょうか。

　　　
　　　夜もこうこうと明るい自販機の群れ。

　　
　　　最近、駅などで良く見かける最新式の自販機。
　　　JR武蔵溝ノ口駅には、このタイプも含めて、
　　　上りのプラットフォームに６台、下りに３台、改札付近に２台、
　　　計11台の自販機がありました。

　　
　　　これは建物の中の自販機。
　　　今回はチェックできませんでしたが、建物内部の自販機を数えたら、もっと多くなるでしょう。
　　　一つのビルの中に、各階にある必要はなく、こういう表示で良いように思います。

　　
　　　本当に、こんなに必要でしょうか…。

この「飲料用自動販売機」の設置について、
いつか、また別の場所をまち歩きしながら、ワークショップをしてみたいな、と思っています。

本当に必要な電気は何か、
苦しい生活をしなくても減らせる電気もあるのではないか、
考えてみたいと思っています。

ご興味のある方がいらしたら、ご一緒してください(^_^)。

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