角灯と砂時計 

その手に持つのは、角灯(ランタン)か、砂時計か。
第9番アルカナ「隠者」の、その俗世を生きる知恵を、私にも。

PROM.21 そりゃ、そういうこともあるよ

2016-02-24 06:30:46 | 思いつくまま
清原和博くん、

私、ほぼ同世代なんですが、
「ぶん殴ってやりたい」
というほどの思い入れはありません。

元プロ野球選手であっても、
「まあ、そりゃ、いろんな人がいるよ」
くらいのもんです。

(というか、新聞、テレビ業界に野球好きが偏在してて、
 結果、大きく扱われてるだけ、な気もする)

あえて言えば、

'85年のドラフト会議で、
一途に思い続けた巨人にフラレ、
泣けちゃうままに素直に泣いてた、
ということは覚えてます。

西武入団2年目、
日本シリーズで巨人に勝てるぞって時、
これまた真っ直ぐに泣いてた、
なんてことも思い出されます。

で、
それはさて置き、

甲子園球場の「甲子園歴史館」や、
東京ドーム内の「野球殿堂博物館」で、
清原くん関連の展示を止めちゃったんだそうです。

「教育上の配慮」らしいのですが、
まあ、短絡的というか器が小さいというか・・・

高校時代、現役時代、
既に覚せい剤に手を出していたというなら話は別ですが、

引退後のアレやコレやで、
彼の実績を「無かったこと」にするのって、
少し違うんじゃないかと思うんですよ。

今の高校生あたりだと、
もう清原くんの現役時代を知らないわけで、

今日の、
あのヤクザだかゴロツキだか判らないような男が、
昔、汗と涙の高校球児であり、
一時代を築いたスター選手だったということを、

あるいは、

どんなに素晴らしい成績を残していても、
何かの拍子に堕ちていくことがあるんだよ、
ということを、

例えば彼のバットやユニフォームを見ながら、
子供たちに「教育」するキッカケになるのに、
と思ったりして。

凄い人がすごいばっかりの人生だったり、
駄目な人がだめばっかりの人生だったり、

人間って、そういうものじゃないでしょ。

私は、ごく普通(と自分では思ってる)の庶民ですが、

それでも、
ちょっと言い触らしたいスゴイとこ、
やっぱり隠しておきたいダメなとこ、
両方ありますから。

ともかく、
いろんなこと先回りして事なかれを図るのは、
それ自体「教育的配慮」に欠けてると思いますね。

清原くんの実績は実績としてキチンと評価しておいて、
彼自身、そんな自分に恥じないような生き方を、
もう一度生き直さなくちゃいけないなと思い至るような、

野球界、スポーツ界、マスコミ界隈に、
そういう雰囲気が出てくるといいんですけどね。

・・・ ・・・ ・・・ ・・・

*冒頭写真は、下記記事より
 産経WEST:進む「清原排除」の動き…かつてのライバルと残酷すぎる明暗 〝大魔神〟佐々木氏「ぶん殴ってやりたい」
 →http://www.sankei.com/west/news/160222/wst1602220002-n1.html

*どちらかと言えば桑田派だった私ですが、さて、彼の言い分は?
 Web産経ニュース:桑田真澄氏は言った 「野球にはピンチになれば代打やリリーフがあるが、人生にはそれがない…」
 →http://www.sankei.com/affairs/news/160214/afr1602140002-n1.html


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