角灯と砂時計 

その手に持つのは、角灯(ランタン)か、砂時計か。
第9番アルカナ「隠者」の、その俗世を生きる知恵を、私にも。

#226 「私と結婚してくれますか」「・・・イエス」・・・同性だって(たぶん)ええじゃないか。

2017-12-10 06:34:00 | 思いつくまま
(ANNニュースチャンネル、もとはAbema news、より)



いやあ、何と言うのか、微笑ましい?
見てるこっちまで赤面してしまいます。


豪の議会でプロポーズ 同性婚合法化法案審議中に(17/12/04)



公衆の面前でプロポーズってもの、
それほど珍しいことではなくなってますが、
まさか、議会で法案審議中とはねえ。

でも、まあ、
強引に赤ん坊ちゃん連れてきて40分も時間使うのとは訳が違うし、
許しちゃいましょう。


でこの数日後、
オーストラリアにおける同性婚は合法となりました。


それを受け同国のターンブル首相は、

「オーストラリア国民は、意思表示をした。圧倒的多数で、結婚の平等と愛、敬意と誠意に賛成した」
「国民が政治家に、さっさとやれと言ったので、我々はさっさとやった」


と述べた由です。

*BBCNEWS JAPAN:オーストラリア、同性婚を正式に合法化
http://www.bbc.com/japanese/42275644



考えてもみれば、
近代に至り、婚姻というものを法律によって制度化したからこそ、
そこからこぼれた、
いわゆる性的マイノリティの皆さんの苦悩(それを「差別」と呼ぶかどうかは置いといて)が増したわけで、
本来、人が人を愛する(恋してしまう)ことに合法も違法もないですからね。


ところが困ったことに、
それが男女間であっても(!)法律婚であるか事実婚であるかは、
生活上、実に様々な面で恩恵があったり損失があったりします。

NPO法人EMA日本(Equal Marriage Alliance)というところが、
様々な例を上げているのですが、

*EMA日本:婚姻できない同性カップルが直面する諸問題の実例
http://emajapan.org/promssm/case

少数とはいえ(日本では、まだ多数?)同性婚に反対だという人は、
例えば、怪我で入院とか、代理で出頭とか、あるいは先立たれるとか、
パートナーに「何かあった時」のことを考えてみてください。

男女間であれば、
そんなもの、きちんと婚姻届を出してないのが悪い、でオシマイですが、
違法とされる同性では、届け出ても受理されないわけですから。


ということで、仮に日本でも合法化するという話になったとしたら、
ワタクシ(喜びを爆発させようとは思いませんが)反対はしません。


正直なところを言えば、
同性カップルが(身体的接触をともなって)仲睦まじくしてるのを見ると、
「おおうっ」となりますが、

たとえ男と女でも白昼堂々イチャついてたりすれば、
やっぱり「あのなあ」って思うわけで。

こういう「感覚」は慣れですね。
なんなら、同性婚に賛成・反対という意見も単に慣れの問題かも、です。


多くの日本人が衆人環視下でのプロポーズにいつの間にか慣れたように、
同性カップルにも慣れてしまえば何ともなくなるかもしれません。

とすれば,
日本での同性婚が認められるのは、
まだまだ先だという悲観的な意見に反して、

世界の「先進的」な映像がどんどん入ってくる時代、
日本の「世論」も、案外急速に「進む」こともあり得ます。


稀に「神の摂理」みたいなものを持ち出して、
頑なに反対する人がいるのは仕方ないことですが、

マイノリティとされる人々が、
先天的に(!)マジョリティとは異なるメンタリティを持っているのも、
やはり「神の摂理」だったりするよなって、
ちょっと考えてみたりしてます。

大昔から同性愛はあったというけれど、
現に人類は滅びてませんし。




そうそう、冒頭のニュース、
同性婚合法化は「26か国目」って言ってますが「24」みたいです。
ま、どっちでも本質とは関係ないですけどね。

世論調査機関のピュー・リサーチによれば、同性カップルの結婚が認められた国はこれで24カ国目。

*CNN.Japan:オーストラリア、同性婚を合法化 世界で24カ国目
https://www.cnn.co.jp/world/35111651.html


EMA日本には、その一覧がありました。

**EMA日本:世界の同性婚
http://emajapan.org/promssm/world


最新の画像もっと見る

コメントを投稿