(産経新聞12/15大阪6版)
〈ポルトガル元首相のグテレス次期国連事務総長(67)は12日、国連総会本会議で就任宣誓した。宣誓後に演説し、シリアや南スーダンなどでの紛争を未然に防げていないことが国連の最も深刻な欠点と指摘し「今こそ欠点を認識し、作業を改革する時だ」と訴えた〉
(共同通信47ニュース:グテレス次期国連総長が宣誓)
→http://this.kiji.is/181144111843313145?c=39546741839462401
とのことで、
(ようやくあの方も退任するという意味でも)
まずは、頑張ってください、と申し上げておきましょう。
ちなみにコチラ、宣誓の様子。
Secretary-General-designate António Guterres - Appointment process of the Secretary-General-designate, General Assembly, 60th plenary meeting
→The United Nations Live & On-demand
コチラは、演説の様子。
Secretary-General-designate António Guterres - Statement after the Oath of Office, General Assembly, 60th plenary meeting
→The United Nations Live & On-demand
ところで、
12月18日は、
日本の国連加盟記念日で、
今年は60回目になるんだそうです。
2016年は日本の国連加盟60周年
ああ、そうなのかあ、
と言うしかありませんね。
国際連合(United Nations)とは言うものの、
元々は連合軍(United Nations)そのものだったり、とか、
死文化されているという話も、あるにはあるのだけれど、
「この憲章のいかなる規定も、第二次世界大戦中にこの憲章の署名国の敵であった国に関する行動でその行動について責任を有する政府がこの戦争の結果としてとり又は許可したものを無効にし、又は排除するものではない」(国連憲章 第107条)
(国際連合広報センター:国連憲章テキスト)
→http://www.unic.or.jp/info/un/charter/text_japanese/
という文言が、未だ残ったままだったり、とか、
色々あるわけでして・・・
そう言えば、
『国連を読む 私の政務官ノートから』田仁揆(ジャパンタイムズ)
→The Japan Times :『国連を読む 私の政務官ノートから』
によれば、国連は、
◎主権国家が構成する政府間機構
◎事務総長を頂点とする国際官僚集団
という2つの顔があるのだそうで、
前者を担う、総会、安全保障理事会は、ともに機能不全、
各種の機関からなる後者は、巨大官僚組織にありがちな腐敗横行、
といった現実もあったりで、
UNESCOの、
「記憶遺産」改め「世界の記憶」に関わる、
審査、登録業務なんかは、
まあ、ホント、率直に言って、
「官僚機構ってのは放っときゃ必ず組織存続だけが目的になってくなあ」
の、典型だと思うわけです。
すべからく、
官僚機構ってのは、
仕事しますアピールが大好きで、
昨年から、なのかな?
国連は、
「2030アジェンダ」
という取り組みをしてるんだそうです。
このテのロゴ自体は結構好きなんだけれど、
17のゴール! 多すぎ!!
ちなみに日本語版もあって、こんなです。
(国際連合広報センター:持続可能な開発のための2030アジェンダ採択 -- 持続可能な開発目標ファクトシート)
→http://www.unic.or.jp/news_press/features_backgrounders/15775/
ホントにね、
文句は付けられない目標ばかりなんだけれど、
そのために、日本も相当な分担金を払っているわけで、
「持続可能な開発のため」というのが、
自分たちの存在持続のためになってませんか、
と問いたい気もします。
ともあれ、
前任者よりはマトモそうなグテレスさん、
「今こそ欠点を認識し、作業を改革する時だ」
との言葉を、ひとまず信じておきますか。
・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・
国連「2030アジェンダ」、
良くも悪くも興味はあるよ、という方はコチラもどうぞ。
国際連合広報センター:2030アジェンダ
→http://www.unic.or.jp/activities/economic_social_development/sustainable_development/2030agenda/
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