角灯と砂時計 

その手に持つのは、角灯(ランタン)か、砂時計か。
第9番アルカナ「隠者」の、その俗世を生きる知恵を、私にも。

PROM.08 消費税・軽減税率について

2015-12-16 06:10:25 | 素敵、なのか?
基本的に私、
消費税、嫌いじゃありません。

まだまだ血気盛んだった若い頃、
初めて導入されるって折には、

「皆さん不公平だの逆進性だのおっしゃいますけど、
 老若男女、一律3%の消費税こそ公平でしょう」

という趣旨の新聞投稿なんぞしてしまって、
あろうことか採用されちゃったりして、
ウカレてた男です。

消費に対して、等しく同じ率(!)で税金を納める。

貧しくて、少ししか消費できない人は納税も少なく、
豊かで、いっぱい消費する人は高額になる。
(消費もせず、持っているだけのお金に意味はないですから)

「生活必需品」を消費することにも課税するのは、
理不尽じゃないかと言われたりもしたわけですが、

だったら、
働いてお金を得ることに税金が掛かるのだって理不尽でしょう。

まして、一生懸命稼ぐとその分、
率が(!)上がっていく累進課税については、
「金持ちからは、たくさん取ればいいんだ」
という感情以外の理論的な説明を聞いたことがありません。

なので、
導入だったり、税率変更だったりの時期は考慮してほしいけれど、
8%が10%になること自体にも、反対じゃありません。

むしろ、計算がラクになって嬉しいくらいです。

その意味で、
話がややこしくなるだけの軽減税率は、
あまり好きじゃありません。

ところが、
一般論としては、
人間、高いより安い方がイイんですよね。やっぱり。

8%据え置き、が「食品全般」に適用される方向です。

特に低所得者層だけ負担軽減されるわけじゃないのだけれど、
その味方を自認する某政党の強い要望ということで、
まあ、これも「政治」ですかね。

で、週2回以上宅配の「新聞」も仲間入り?
この際、マスメデイアを取り込んでおきましょうってことでしょうか。
こちらは、それこそ「政治」ですわ。

もう、こうなってしまえば蟻の一穴、
我も我もと適用を願い出てくるんでしょう。
まったくもってメンドーな話です。

何しろ皆、
自分は必需品を生産し消費していると思っているわけで、
「自分のとこは例外」ってのが好きですからね。

これから、
いちいち境界線を引かなくちゃならない関係者の皆さんは、
誠にお気の毒だと思います。

ホントは、
何であれシンプルイズベスト。

税理士や会計士のような、
非生産的な職業を必要としない税制が、
私としては理想なんですけど。

ところで、一般に「主要国」では、
「活字文化は民主主義を維持する上で必要な社会的公共財と考えられてきたから」
軽減税率の対象となっているってことなんだけれど・・・

私、日本の新聞って、民主主義の破壊者だと思ってました。





*画像は、産経新聞12/15大阪6版より

*参照記事
 朝日新聞デジタル:持ち帰り・出前8% 軽減税率、「外食」線引き 政府・与党案、自民税調で了承
 →http://digital.asahi.com/articles/DA3S12118263.html?rm=150
 
 読売オンライン:玩具付き菓子、食品主体で1万円以下なら8%
 →http://www.yomiuri.co.jp/economy/20151215-OYT1T50119.html
 
 Web産経:微妙な線引きで国会答弁に不安、野党は手ぐすね
 →http://www.sankei.com/politics/news/151215/plt1512150043-n1.html


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