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川越芋太郎の世界(Bar”夢”)

川越芋太郎の世界へようこそ!
一言メッセージ・「美」の探訪ブログです。短編小説などもあります。

美の壺:バイオリン

2009-07-19 12:58:53 | 短編集バー物語
「美の壺:バイオリン」NHK


今回の番組は、バイオリン自体を語るものです。
バイオリンが奏でる音楽と同じくらい私達を楽しませてくれます。

上記の写真は我が家のバイオリンです。
無論、安いものです。
娘が小遣いを貯めて購入したお稽古用ですから。


番組ではバイオリンの名器をとおして、その魅力を語ります。
バイオリンの名器は、音色は伸びやかで、繊細、それでいて迫力がある。
そのボディーはあでやかで、きらびやか。
60cmのボディーは完成された美術品とも言える。

17世紀以降、多数の名器が生まれた。
ストラディバリウス・アマディ・など。
年代物と市販の初物と比較すると、
その音色は、深い厚みのある音色。

楽器自体が生きているような錯覚を演奏者に与える。
姿は、均整の取れた美しさで魅了する。


<美の壺:優雅な曲線が最高のボディーを作る>

ボディの特徴は、それぞれの名器に特徴を与える。
本来の形は、演奏中に弓が当たらないようにした物である。
ボディ作成のそれぞれの過程に、熟練された技術が宿る。
アーチのふくらみ一つで、音が微妙にかわる。


<美の壺:fが表情を作る>

f字孔は、物理的には
弦の振動⇒こま⇒板⇒共鳴⇒f字孔⇒空気⇒渡した地の耳
と響く。
このfの位置は、ボディの黄金比(1:1・6)に一致する。
ミロのビーナスに代表されるベストプロポーション。
そこには、計算し尽くされた美が隠されている。

デザイン性にも優れ、フォルテシモをイメージする。
女性を意味するfemaleに由来する説明もある。
バイオリンのボディー自体がまろやかな女性の体を想像させる。


<名器に近づく模倣力>

先端技術の利用で、名器模倣が行われている。
キズやヘコミさへも写し取られる。
ニスの塗り方一つにも、研究がし尽くされる。
日本の技術力で次世代の名器誕生なるか。


今回は、バイオリンのボディを中心に構造と製作を通して、
その魅力を紹介しておりました。

ゲストに千住真理子さんが来ておりましたので、是非、
演奏のポイントなども紹介していただきたかったですね。
ちなみに、芋太郎は、女性のバイオリニストが好みです。
所蔵のCDのジャケットを見たら、千住真理子さん、寺井尚子さん
、川井邦子さん、などなど。