今度は伊東美咲？タイガーアンドドラゴン

昨夜は、長瀬智也主演のドラマ「タイガーアンドドラゴン」の第一回だった。噺家の小生としては、楽しみにしていたし、このブログにも・・・と思っていたが、昨夜のアクセスは最悪を通り越して、まったく機能停止であったため、夜の明けるのを待った。

　いやあなかなかおもしろかった。古典のストーリーが下敷きになっていて、それを長瀬智也演じる、ヤクザで噺家が、リアルタイムに焼きなおすという仕立てである。
　正月の特番では、「三枚起請」をテーマにやっていたが、この日のテーマは「芝浜」であった。落語の中でももっともメジャーな人情噺で、いきなり本命に突っ込んできた感じだ。

　考えてみると、トリをとるような演目(ネタ)であり、前座の林家亭小虎(長瀬)がやるのは不自然だが、まあそこはドラマということで・・・ご愛嬌か。
　しかし、正月特番もよかったが、このドラマ実写と、江戸時代風の芝居との切り替えが効いていて展開が小気味よい。噺を知っていても知らなくても楽しめるようになっている。

　しかし、こだわりの小生とすればテーマの噺を事前に理解しておくことをお勧めする。なお面白さが増すはずだ。ちなみに、次回は「饅頭こわい」だという。
　長瀬の師匠が西田敏行演ずる林家亭どん兵衛であるが、さすがに上手い！ドタバタの現実感のないものになりそうなドラマに、妙なリアリティをもたらしている。

　脇役というには惜しいというかなんというか、オヤジにはたまらないのが伊東美咲演ずる謎の女、めぐみである。この日はバスガイドで出てきた。
　「逮捕しちゃうぞ！」でもかっこよかったが、バスガイド役が抜群に萌え～である。彼女には、制服物が似合うような気がする。これも、なかなか彩りとしておもしろそうだ。

　見ていて、落語から縁遠い若者にはいい企画かと思ったが、どことなく、「フーテンの寅」の展開とかぶるように感じたのは小生だけだろうか。
　あの映画には、必ずどこかに落語のワンシーンが入っていた。もちろん、監督も違うが、このドラマは、いわば平成の「寅さん」であるといえそうだ。

　まさか、タイガーってのも寅さんにひっかけて・・・考えすぎか(笑)
　久々に楽しみなドラマが出てきた、お勧めである。