この夏は、内閣改造やら北朝鮮問題やら加計学園やら何かと政治的な話題が走り回っている。そんな中、閉会中審査で加計問題の疑惑は解消されたとばかりにネトウヨ系の記事がネットを賑わせている。
この記事については、加計問題とか内閣とかについてよりもネトウヨについて取り上げてみたい。まずは外堀からだが、こちらの記事をご覧いただこう。 「米本土に向かうミサイルを日本が打ち落とすという錯誤」
という表題でわかるとおり、少なくない日本人が誤解しているであろう北朝鮮のミサイル問題だ。
ここでのポイントは、サンデーモーニングで日本上空を通過するミサイル云々という話があったことを取り上げていること・・・
日刊ゲンダイでは、いつもの立ち位置よろしく、サンデーモーニングが安倍政権に寄り添っているという指摘をしているのだが、この番組はネトウヨからは反日と叩かれているのだ。
するとこの番組は左右両方から批判されるという・・・まあこれ以上の議論はやめておこう。
続いてこの記事だ。お盆のときにNHKが放映した731部隊についての記事だが、これによれば、ネトウヨたちから「人体実験はなかった」「NHKの捏造」といった反論がされているという。
記事の評価については避けておくが、そんなこんなやっているうちに「えっ? 」と耳を疑ったのは、谷査恵子氏のイタリア大使館への異動だ。
世耕大臣は「この異動は、森友とは関係ない」と説明しているが、この説明に納得している人がどれくらいいるかは知りたいところ。
どれだけ妥当な異動と主張されても、この異動が客観的に見て極めて異例なのは認めざるを得ないだろう。これについて、安倍支持者の意見も聞きたいところだ。
こちらに、経産省の現場の方のフェイスブック投稿をもとにした記事が出ている。もちろん、いわゆる左翼系の立ち位置にいる方とはいえ、生の声として貴重だ。8月6日の日曜日発令というのも素晴らしくうさんくさい。
さて、そんな中で終戦記念日の一連の戦没者慰霊行事に続いて、天皇陛下が屋久島や与論島などを訪問したいとの意向だというニュースを聞いて、あらためて小生頭が下がる思いであった。
それで思い出したのは「退位のお気持ちの表明」等のときのことだ。この表明で宮内庁の幹部が左遷させられたことも記憶に新しい。
ついでに小生が唖然としたのは、ネトウヨたちの「天皇の反日を止めさせないと」という意見だった。
念のため言っておくが、小生ニュートラルな立ち位置のつもりだが、右翼を全面批判するつもりはまったくない。
もちろん、天皇陛下の姿勢についても本当に敬意をもって拝見しているつもりだが、「天皇が反日」とは・・・1000%納得できない。
少なくとも本気で国民に寄り添うお気持ちが、すべての行動に満ちていると思っていて、陛下が反日という感覚を持つ人がどれぐらいいるのだろうか。
小生の理解する限り、右翼というのは国粋主義者のことであり、今風の言い方でいえば「日本ファースト」である。
つまり、アメリカから理不尽な要求をされれば突っぱねるのも右翼であろうが、ネトウヨの行動を見ているとアメリカに追随するのは「反日」でも「売国」でもないらしい。北朝鮮の対策とか言いつつ、急きょイージス艦の追加と地上版のイージス艦みたいなものを買うという。
ここまでくるとわかりやすいことになる。ネトウヨたちのいう「日本」とは国民でも天皇でも、ましてや自民党でもない。長崎の原爆慰霊の日に、長崎の人から「あなたはどこの国の総理なのですか」と言われたその人そのものことだ。
だからわずかでも政府に批判的なことを言えばたちまち「反日」だし、天皇陛下も「反日」になる。
少なくとも、そうした人たちを右翼とは呼ぶべきではない。なぜなら、仮に同じ自民党政権であっても、安倍総理と対抗していればたちまち彼らは「反日」と言うのだろうから。
健全な右翼と左翼のあってこそ・・・そう思う小生である。
ときにこのお姉さんの写真は? 実は谷さんについて検索したらこの写真が出てきたので・・・って、真面目に書いたのが台無し(汗)
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