アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

なかの汗だくらくご長屋で菊之丞

2016-08-22 08:00:09 | 落語

さて、お気に入りの噺家の一人、古今亭菊之丞が中野で独演会を開催するというので、先日出かけてきた。中野といえば、中野ZEROが有名だが・・・


 えっ、なかの芸能小劇場? どこだい、ここ・・・って、調べたら中野ブロードウェイのすぐそばで、中野区の施設のようだ。
 行ってみると座席110というこじんまりした会場で、落語にはちょうどいい感じ。しかもしっかり階段状になっているので、とても見やすい。

 さて、開口一番は駒六。始めたのは「道具屋」だった。馬生のところのお弟子さんで、2015年から前座という。
 道具屋は最近前座噺としてあまり聞かないが、元気にやってくれるのがいいし、声も出ている上になかなかいい。

 そして菊之丞の一席目だ。おっ、この酒のマクラは・・・やはり「酢豆腐」だった。この噺って、三遊亭や柳家は「ちりとてちん」だが、古今亭は「酢豆腐」でやる。
 もちろん、ストーリーもいくらか違うが・・・おっ、かつて志ん朝がつややかにして華やかな演出をしていたが、菊之丞なりの描き方にして、きっちり古今亭の型だ。


 特に、イヤミな知ったかぶりの演出は、菊之丞のフラが出て、なかなか絶品である。菊之丞のこの噺は初めて聞いたが、やはりいいなあ。
 ここで中入りとなるが、次回の会のチケットを購入してしまった。そして再開後、再び菊之丞の登場だ。

 おっ・・・この身障者のマクラということは・・・おお、「景清」だ。菊之丞のこの噺は今までも何度か聞いているが、十八番のひとつといっていいだろう。
 ツッパッて粋がっている主人公が怒り、落ち込み・・・そして・・・という描写もキメ細かく、かつクサくならないきれいな形は口にあう。

 大満足しながらも、お腹いっぱいにならなかった。この会が、午前からトリプルヘッダーということで、時間もコンパクトだったし、席も聞きやすいしなかなかいいぞ。
最近どうも歳のせいか、長々とマクラをやったり、過剰な演出で20分で済む噺を40分掛けるなんていう落語に嫌気がさしていて、こんな会は気持ちいい。

 それにしてもますます菊之丞は充実しているなあ。
コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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良いなぁ (kyoko)
2016-08-24 09:25:43
菊之丞もなかなかタイミングが合わなくて行けない落語家さんです。
でも、中野にこんな劇場があるなんて知らなかったぁ
返信する
では機会あれば・・・ ()
2016-08-24 09:36:42
おお、キョウコさんいつもありがとうございます。
では、機会ございましたらセッティングしましょう。よろしくお願いします。
返信する

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