大河ドラマ「鎌倉殿の13人」は三谷幸喜の作品ということもあり、登場人物の複雑な関係が心配されたものの、今のところ人気の様子。
ただ、すでに見えてきているのが、頼朝を中心に謀略や讒言などに基づき、粛清を次々行う黒歴史の部分。
史実をさすがに曲げるわけにはいかないだろうが、これからのストーリーをどう描いていくのかも気になるところだ。
そんな中、上総介広常や木曽義高の人気が高まっているということで、ゴールデンウィークには墓所が賑わったという・・・これもある種大河の効果かと。
さてそんなことで、ある日ふと思ったのが、北条政子のこと。彼女については尼将軍とか呼ばれることはあっても、必ず「北条」であり、「源」ではない・・・
なぜだろう・・・なんて思い、検索してみたら、こんな記事が見つかった。同志社女子大の先生が書かれているものだが・・・
一口でいうと、政子という名は、朝廷から従三位の位に叙せられることになり、おそらくその際、記録に残すための名前が要請され、当時の慣例に従って便宜的に父「時政」から一字もらって「政子」と記録したのではないだろうかと・・・
その時、政子は62歳、それまでは北条政子なんて呼ばれることはなかったし、その後も(本人含め)政子という名前を意識していなかったはずと。
ついでにいえば、古典の授業などで習った「道綱母」や「孝標女」的な呼ばれ方が普通だっただろうと・・・
さらにいうと、北条も姓ではなく、正式には「平」だったから、北条政子は平政子だったということも言えるが・・・
ここまできて、ハッと思ったのは、現代でも日本においては、多くの女性が名前を失っていること・・・
独身の頃は、新垣結衣さんとか呼ばれていても、結婚し、さらにお子さんが生まれたりすると、「翔くんのママ」とか「星野さんの奥さん」とか呼ばれる。
名前を失くすことは日本の悪しき伝統かも知れない・・・もっとも保育園や学童では、父親も「翔くんのパパ」とか呼ばれるからまあしかたないかも・・・
そして、もうひとつ、小生は伊豆の田舎育ちだが、高校へ行くまでは、暮らしの中で自分が姓で呼ばれることは、まずなかった。
小生の姓は町内ではポピュラーな名前で、同級生の3人に1人は同姓だったので、姓ではなく、屋号で呼ばれていたのだ。
逆にいえば、その方が区別がついたということになる。北条政子も、「時政の娘」と言った方が、通りがよかったんだろうなあと。
尼将軍として、承久の乱のときの名演説は名高いが、一方で二代将軍(つまり自分の息子)への仕打ちなどは、これまたすごさを感じる。彼女にとって、鎌倉幕府とはなんだったんだろうか・・・と。
と、とりとめのないまま、やっぱり小池栄子より新垣結衣だなあと節操のないことを思っている小生である。
*「過去、某人気女優とその旦那さんとの会話」
これはもう過去の話で時効と思われるのですが、当時から人気女優であった「関根恵子=高橋惠子さん」が、確か突如逐電してランナウェイした後に知り合った方と結婚された際の話として心に残っているのですが、その時ご主人となられる人は、、、
*「今は女優関根恵子の旦那だが、ゆくゆくは何某の妻の関根恵子と呼ばせたい」と。
鋭いお師匠様なら先刻ご理解下さるはずですが「何某の何某」と言う言い方には」明らかに「パワーバランス?=力関係の比率?」ってぇ様な視えないものが働いている と強く感じました。
正直北条政子の事はあまり興味関心が無く、観ない大河TVの状況も解りません。しかしながらあの時代、、少なくとも現代とは比べ物にならぬ程の「男社会、男尊女卑の渦の中」やはり一人の女が生き抜いていく為には「今、現代以上に難しく道は極めて限られていた」はず。としたら時の時代のパワーバランスを無視しても、名を取るよりも身を取る事も必要だったのではないかと。こういう生き方をされた方として、自分が密かに尊敬する「マダムキュリー」は、貧困のドツボの中で食う物も食えず勉学に励み、驚異的な成績を収め周囲の男たちを何時の間にか屈服させていた。そしてきちんと恋をし恋愛し結婚し史上類の無い生涯二度のノーベル賞を受賞、、まさに女性の鏡として尊敬している方ですが、おそらく「ご主人だったピエールも、Mキュリーのハズ」として紹介されていたのでは?と想像たくましゅうしております。まぁ正直世の中には「亭主より女房の方が稼いでいたり収入が多かったり、著名だったりした場合、亭主が拗ねたり愚かな行動を取ったりする馬鹿者」も多い。しかしそんな暇や気持ちが在るなら「亭主のテメェがもっと稼いで女房一人を養える様になれねぇのか?」と。本当に情けない野郎が多い、、、そういうのに限って「政治が悪いのコビッド19云々」等とつまらねぇ言い訳こきやがって。自分ならそんな有難い奥方は大切にいたしますよ。毎日ねぎらい感謝のマッサージで大事にさせて戴きますよ。
*「北条政子より夏目雅子」
特に深い意味はありませんが、美人薄命で若くして散った雅子もいたと知って頂ければと。 敬具
いつもありがとうございます。大石さまご指摘のとおり、日本の中ではいまだに男女が対等でなく、上下がある前提でことが動いているのが普通かと。
これが対等になるのはいつのことやらですね。
といいつつ、北条政子より夏目雅子には笑いました。