アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

林家たい平独演会

2008-08-06 06:31:28 | 落語
小生、笑点自体には興味もないが、あの番組がなければ、落語そのものが、もっとすたれていただろうということで、落語を支えてくれている意義は感じている。


 もっとも、笑点で落語をやることってほんどなく、噺家が楽屋でやるお遊びである大喜利がメインなわけで、本気の落語は聴けない。
 そのメンバーの人、林家こん平の弟子であるたい平については、当初落語は期待していなかったが、何度か聴く中、うまいと思い追いかけている

 ところが、例の大銀座落語祭では、たい平のコマが取れず、くやしい思いをしたため、横浜にぎわい座での独演会に出かけることにした。
 にぎわい座は初めて行くが、桜木町からほど近くアクセスは快適だし、入れ物も落語を聴くにはちょうどいいサイズだ。

 まずは開口一番は、鯉登だった。以前一度聞き、今回が二度目だが、前回同様、聴くのがつらい・・・まあ、これからの成長に期待であろう。
 というところで、お待ちかねたい平である。一席目はマクラをたっぷり振った後、季節感のあるネタ、「たが屋」であった。


 テンポもよく、人物の演じわけもしっかりしている。なにより、今風のアレンジをしたり、脱線しながらも噺がブレないのがいい。
 瞬く間にサゲまで・・・あれれ、侍が逃げていくぞ、と思ったら残忍なサゲを今風にアレンジして直していた。うーん、いいぞたい平!

 さあて中入りと思ったら、変則でひざ代わりになりそうなパントマイムのふくろこうじが入る。初めて見たが、パントマイム+曲芸のようなおもしろい芸だった。
 そして中入り後、お楽しみの一席は、「薮入り」という、これまた季節感たっぷりの噺だった。明るい芸風のたい平がどう演ずるかが楽しみだったが、結論からいくとよかった。

 しっかりとした仕立てで、なかなかの仕上がりだったし、サゲもひとひねりして今の人にわかりやすいものに直していた
 しいて言えば、息子と感動の再会後のお父っつぁんが、やや気持ちが入りすぎて、重くなったかなあと・・・といってもクサくなってはいなかったので、悪くはなかったが・・・

 このネタに関しては、もう少し年季が入ると、さらによくなっていく予感がした。それにしてもますますたい平いいじゃないかと思う会だった。
 明るい芸風ながら、基本もしっかりできているし、しっかりと語りこむこともできる。うーん、これから落語初心者にはたい平をお勧めしようかしらん。
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