先日のこと、ふとした瞬間テレ東でやっていた「勝抜き腕相撲」の記憶が蘇ってきた。蘇ってきたといっても、おぼろげな部分もあり、はっきりしていない部分もあったが・・・
この番組は、深夜11時から5分くらいの枠でやっていた、平日の月曜から金曜日の帯番組。一日に2回の腕相撲の試合を流していた。
偶然初回の番組を見ていたのだが、なんか微妙にアヤシイ、チャーリー湯谷なる人物がレフリーとして登場、二人の選手を紹介。勝った選手が、次の対戦相手と・・・という流れだった。シンプルにおもしろいなあと・・・
チャーリー湯谷さんは俳優やモデルさんだったようだ。実際には、まとめ撮りしていたので、一度に何人も勝ち抜くと結構大変なことだった様子。
記憶のかぎり、最初に10人抜きをしたのは遠藤光男さんという人だった。この方は今もアームレスリングのジムを経営されているという。
続いて明治大学の柔道部員だった加瀬次郎さんが、17人抜きという記録を達成した。この懸賞として、10人抜くとグァム島、20人抜くとハワイ、30人抜くとヨー口ッパ、50人抜くとヨー口ッパにペアで行け、以下10人抜くごとに同伴者が1人増だった。
もっとも、制作サイドとしてはハワイやヨーロッパは絵に描いた餅だったようだ。
それほどまとめ撮りのハードさはあったもようだが・・・そんな中、遠藤・加瀬のスターを乗り越えるとんでもない大スターが登場した。
それが南波勝夫さんだ。この方、なんとなんと72人抜きというとんでもない記録を打ち立てたのだ。
確か岩手から来ていたように思ったが、何回かのまとめ撮りの入れ替わったある日、当時慶應大学に在学中の吉見正美(きちみまさみ)さんに敗れたことが話題になった。この方なんと握力100kgという・・・さらに南波さんは直前ケガをされていたとか。
だが、この吉見さんも10人目に敗れ、その後は戦国時代の様相になっていき、やがてこの番組自体も徐々に下火になり、いつしか消えてしまった。
調べてみたら、遠藤さんのみならず、吉見さん、南波さんもボディビル系のジムのインストラクターなどで活躍されている様子。
かの南波さんはすでに80歳を超えていらっしゃる由だが、今でも握力95kgあるとか。これはすごい、小生が高校生の頃の番組と考えると気が遠くなる・・・
しかし、あのシンプルな番組がなぜこんなに人気があったんだろうか・・・確か銀座ナウなどでも腕相撲をやっていたっけ・・・
テレ東の面白い企画のハシリだったのかも・・・
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