さて、ひたすら温泉に入っていた「湯の澤鉱泉」だが、いつものように食事も紹介・・・ついでにプラスアルファも紹介しておこう。
この宿のある常陸大宮市は、水戸の北北西にあるが、山間の地味なところといえば、そうだ。ただ、この地は久慈川沿いにあり、鮎や奥久慈のシャモなどが有名だ。
というところで、夕食は先付の料理とともに、トップ写真のようにいろいろな料理が並んでいる。少しずつたくさんの料理が出るのが嬉しい。
また、ひとつひとつが派手な佇まいではないが、手作りのいい感じが伝わってくる。そして焼きたての鮎が運ばれてきた。
大きさは大ぶりではないが、焼きたての新鮮な鮎である。塩かげんもあっさりとしていて美味しく、頭からガブリと完食してしまった。
それから刺身が出てきた。これはすべて海のものであり、地魚というわけではないが、美味しくいただいた。寄せ鍋もあり、いろいろ食べてお腹もくちてきた。
うーむ・・・と思っていたところで仕上げに出てきたのが、写真のそば。そう、茨城はこのブログに「茨城麺紀行」というジャンルを作っているくらいで、美味しい蕎麦の産地である。ましてやここは蕎麦の本場というべきところ。
秋の新そばは、のど越し、味わいとも抜群である。これでちょうどお腹も一杯・・・念のため、ご飯もあると言っていたが、とても手が出なかった。
翌朝のご飯も夕食と同じく、地味な佇まいだが、手作りの温かさが伝わってきて、味噌汁とともにご飯を美味しくいただけるようになっている。
いうなれば、温泉とともに秘湯らしい秘湯というべきなのかも知れない。
さて、この宿は湯治場だったと前稿で書いたが、大正時代の写真や昭和前半の写真も飾ってあった。
そして、翌朝駅に向かうときに女将さんが、せっかく来ていただいたので・・・と周辺の名所を車でさっと巡って案内してくれた。
水戸光圀由来の陰陽神社は有名だが、これまた東日本大震災で岩が崩れてしまったそうな・・・そして、ここから平成になって発見されたという古墳を見せていただいた。
こうした心遣いもなんとも秘湯の宿らしく嬉しい。なんとなく、また来たいと・・・いや来るだろうなあ。
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