アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

読売GINZA落語会

2010-03-04 06:37:46 | 落語
さて、二日続けて落語ネタとなれば三日目も・・・ということで、本日は先日行われた読売GINZA落語会の話題なんぞを。

 この会は数えて30回ということで、その記念に第1回とまったく同じメンバーで行われた。しかも、事前にネタが公開されているのが嬉しい。
 最近の独演会では、最初から最後までネタが当日のお楽しみになっていて、逆にそのせいかマクラが冗長になっているのが嫌なんだが、こういう会が増えてほしいものだ。

 さて本題にはいろう。当日は、たまたま最前列というすごい席が取れていたので、生声が聞ける感じだし、着物の柄などもよく見える。
 まずは木久蔵の「転宅」でスタート。第1回は木久男だったわけだが・・・黄色~茶系でまとめたいい高座着だ。声もしっかり出ている・・・以上(苦笑)

 続いて花緑が登場。シルバーグレーのなんとも高級そうな高座着が似合う。「野ざらし」を始めた。しかもマクラで太鼓の話をふったのでわかったが、サゲまでやってくれた。
 テンポもよく、花緑風の野ざらしは「らしさ」が出ていた。いやあ、盛り上がってきたぞ・・・というところで小朝が登場だ。

 この日の演目は「試し酒」。文左衛門の試し酒を聞いたばかりだが、さすがは実力者の小朝である。くどくなりがちなこの話をほどよく演じてくれた
 そう、二人の商人のやりとりとか、抜いてもさわりのない久蔵の飲むシーンなど、バランスよく抜いていることで、全体に軽くすることに成功している感じだった。


 さて、中入り後は正蔵が「四段目」で登場。よくいっ平(現三平)がやっていたが、正直いただけなかった。さてさて正蔵はどうか・・・おっ、悪くないぞ。
 定吉が蔵の中で芝居をやるシーンなど、けっこうしっかりとした仕立てになっていて、なかなかだった。唯一着物が着崩れてしまったことがイマイチだったが(汗)

 そしてトリはごひいきの米團治だ。この日は「景清」だ。かっこいい・・・なんとも高そうな、しかも凝った縞柄の高座着が抜群にかっこいい
 当然声よし、形よしであるし、登場人物の心情もよく描けていていい出来だ。一箇所だけ言い間違いがあったのが玉に瑕だったが、やはり米團治さすがである。

 言い間違いといえば、この日のパンフに「團治」を襲名と明らかな誤植があったのも苦笑いか・・・とはいえ、正蔵との出来の差は「團治」ならぬ「ダンチ」であったが(汗)
 読売GINZA落語会はなかなかいい構成が多いようだ。次回は一之輔や白酒が出るって・・・うーん、また行きたいかも。
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