必殺仕事人2019を見てから、小生すっかり必殺にそそられてしまったが、朝埼玉テレビで必殺の再放送をやっていることに気付いてしまった。
新必殺仕置人という、ごく古い頃の放送だ。1977年というから昭和52年・・・おお、ちょうどキャンディーズが「普通の女の子になりたい」宣言をした年だ。
なんでも、この作品はシリーズ最高傑作とも言われているようで、仕事人以前では放送回数も最長だそうだ。
必殺マニアによると、この作品は内容もさりながら主題歌も良かったという評価らしい・・・と、書くのは小生も、埼玉テレビの再放送を見てそう思ったのだ。
主題歌は「あかね雲」という曲。歌っているのは、川田ともこという歌手だが・・・なかなかいい曲だが、正直まったく知らなかった。
調べてみたところ、この曲を1977年に川田ともこが歌ったときは12歳だったという。えっ・・・ほんとに・・・と思った。なにしろ、この声は大人っぽいぞ。
確かに12歳といえば、小学生なわけで、これはすごいと・・・と、ここまで書いたところで思い出した。
そう、必殺シリーズはトランペットのファンファーレが強烈な印象のBGMとともに主題歌(エンディングテーマ)が毎回なかなかいいのだ。
これすべてが平尾昌晃の手になるもので、必殺シリーズのイメージとなっている。平尾昌晃おそるべし・・・さらに動画サイトを探したら、主題歌メドレーなんかもあった。
西崎みどりの「旅愁」なんかは有名だし、小沢深雪の「さすらいの唄」なんかもよく覚えているぞ。
このころは、小沢深雪とか畑中葉子は平尾昌晃のお気に入りで・・・なんて話もよく聞かれたほどだが・・・
だが、このメドレーの最初の「荒野の果てに」は、記念すべき第一作「必殺仕掛人」のテーマとしてあまりに有名だ。
緒形拳の必殺シーンとともにこの曲が頭の中に流れるともはや大ノスタルジーの世界である。
となれば、もはや読者の皆さんからのあきれる視線をスルーしながら、せっせとこの曲をダウンロードしてオリジナルCDを作っている小生である。
ワタシは1985年版の方が好きです。
12歳版と20歳版があったとは知りませんでした。この曲も隠れた名曲という感じですね。
よろしければこれからも時々お立ち寄りください。
*「あかね雲 詩もメロも見事だが、何よりド演歌にロック&フュージョンのアレンジを創った竜崎孝路」
皆さままず作曲の「平尾昌晃」に注目されますが、実はこの「必殺シリーズの実に90%=主題歌&BGMを編曲 アレンジしていたのが何を隠そう当時20代だった竜崎孝路氏」でした。自分が初めてこの人を知ったのは中三の1972年ごろ「天地真理の二人の日曜日」でした。
この当時天地真理は大半「森田公一氏&馬飼野俊一氏のコンビネーション」だったのが、この曲のみ平尾昌晃でした。後に竜崎氏は「若葉のささやき」のアレンジでレコード大賞編曲賞を受賞しますが、当時のJPopの大半を「竜崎 馬飼野兄弟 後に萩田光男」等が独占していました。
*「あかね雲 バッキングに響く不思議な音=ホーナーのクラビネット(俗称エレキチェンバロ)
イントロから単音で「べべべべベンっ」と低音で馬鹿に目立つ不思議な音=ドイツの楽器メーカーホーナー(ハーモニカのトップメーカー)の大変有名な電子楽器で、内部で爪をひっかいて音を出すと言う今でも使われている電子楽器です(というよりも電気楽器か?) こんなとんでもねぇ当時の最新楽器とロックフュージョンのArrangeオーケストレーションによりのあかね雲は「ド演歌にして全然ド演歌には聴こえない=JPopに聴こえるド演歌」なのです。
おそらくは、当時の古い演歌系アレンジャー等ならこうはいかなかったはずで、「如何に編曲 アレンジメントが大切か?」が解らせられる名曲です。
どうかお師匠様、ご訪問の皆様には「川田ともこ 歌を支えるのは決して素晴らしい詩&メロだけでは決して無く、素晴らしいアレンジ編曲が強力にバックアップしているのだ」とたまにはご理解いただけると嬉しいですね。なお1977年当時自分は二十歳で、プロのピアノ奏者音響エンジニアを廃業して(所属組織の解散) 現業エンジニアに転業した頃で、懐かしいですね。 またこういう話題楽しみにいたしております。 敬具
今回ご指摘の「ド演歌にしてド演歌に聞こえない」には目からうろこでした。個人的には、必殺のラストは演歌と決めてかかってましたので、フィルターがかかってましたが、改めて聞いてみて演歌に聞こえないなあと・・・
ときに川田ともこは、死亡説すら流れていて、今どこでどうしているかわからないとか・・・いずれにせよ、大石様の造詣の深さにはまいったと・・・