読者の皆さんが「シルビア」と聞いて思い浮かべるのはどんな車だろうか。多くの方が思い浮かべるのは、S13型と呼ばれる左下のモデルではないかと。
このモデルは歴代シルビアの中で最大のヒットで1988年~1993年の販売だった。だが、ここで取り上げるのは初代シルビアである。
初代シルビアがデビューしたのは1965年のことだ。東京五輪の翌年である。トップ写真を改めてご覧いただこう。
このスタイル・・・今でも十分通用すると感じるのは小生だけだろうか。1968年デビューのいすゞの117クーペとともにハンドメイドで作られた、時代を先取りするモデルだった。
今改めて見ると、後のトヨタソアラなどにも相通じるようなデザインで、当時から若者たちの憧れの的となった。
伊豆の観光地で生まれた小生、温泉旅館に来るこうした高級車を見ては、憧れていたものである。中でも初代シルビアと117クーペは別格だった。
フェアレディZなどは毎週末のように見かけたが、この二台は数えるほどしか見た記憶がない。それでもその記憶は強烈なものだった。
そんな初代シルビアを所有して41年になる方が先日の「昭和のクルマといつまでも」に登場されていた。
なんと小生と同世代の方だった。新車が120万だった車を12年落ちで200万で入手されたという。その時代に、小生は先輩のギャランΣを26万で手に入れていた(汗)
もっともそこから、そのお方は41年間所有し続けているわけだが、小生は浮気モノで・・・
話を戻そう。見て感じられるかと思うが、優雅なスタイリングの秘密は、「クリスプカット」と呼ばれるボディパネルにあり、継ぎ目を極力少なくすることで、ボディデザインを際立たせるボディパネルが採用されていた。
全長×全幅×全高は3985×1510×1275mmと今見ればかなり小さく、軽自動車のサイズに近いくらいだが、2人乗りに割り切っていたことから、十分な実用性がありそうだ。
今なら、このスタイル目当てに中古でセカンドカーとして所有するのもありかと・・・って、こちらの記事によれば、なんと1250万という・・・
そこまでいかなくても・・・と思ったが、やはり700万くらいしているようだ。逆に小生もあの時のギャランΣを所有していれば・・・って、一銭の値打ちもなさそうだ(苦笑)
まあ、初代シルビアは販売台数554台という希少なもので、現在走っているのも全国で100台に満たないというから・・・むべなるかなだ。
しかし、メカとしてはともかく、どうして当時のクルマって、こんなに心ときめくものが多いのだろうか。
それはノスタルジーだけではないと思うのだが・・・
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