劇的改造ビフォーアフターと井上和香

劇的改造ビフォーアフターという番組がある。かなり厳しい環境の家を、「匠」（たくみ）なる建築家が登場し、まことに見事にリフォームして、家族の問題を解決してしまうというものだ。

　だいたい、依頼主が用意した予算ピタリに収まるのだが、一度ぐらい予算超過などあってもいいというくらいに、ワンパターンだ。
　しかし、この番組、よく見ていると突っ込みどころ満載である。今日は、その辺をえぐってみたい。この番組をご覧になったことのない方は、一度見ていただくと、今日のブログを思い出し、笑っていただけることと思う。

　まず、「匠は必ず歩いて登場する」。どうして、車で来ないのか(笑)
　次に、ほとんどリフォームというより、新築にしてしまう上に、「やたらと手作りの家具を作りつけにしたがる」その組み立て過程が番組のミソになっている。

　特注の手作り家具・・・番組では「匠特製の思いやり」などと紹介しているが、具合が悪くなると、かえって直すの大変だと思うのだが・・・
　とにかく、リフォームは続き、劇的に快適で広くなるというパターンなのだが、「必ず、元々あった大量の荷物がなくなっている(爆)」そりゃ、広くなるわいな・・・

　ともあれ、依頼を完璧に仕上げたことに感激した依頼主が、幸せな新生活を送り始める、という結末である。なんとも、感激を誘う仕立てになっている。
　だが、この新生活が、まことに嘘くさい。どうみても、おしゃれして、よそいきのパーティーのような風情である。たぶん、番組終了後、家族の絆が崩壊しているのではないかというのもある。

　だが、一番の問題は、番組にでなくＣＭにあった。途中で、ニュージーランドの木製のドアを宣伝するＣＭがある。これに、「羊のコスプレした井上和香」が登場する。
　そして、森の中でバッタリ会うのが、「狩人のコスプレした狩人」、そして、井上和香が狩人にノコノコ質問する。おいおい、そんなにのんびりしてると狩りの獲物になっちゃうぞ～（笑）

　その続編では、井上和香は狩人の自宅訪問までしている。狩人もくつろいで、安心して歌ったりしている。待てよ、井上和香は羊だから狩りの対象にならないと確信している・・・
　とすると、逆に狩人があぶない。もしかすると、「羊の皮をかぶった狼」かも知れない。おーい、狩人油断するな～（笑）

　うーむ、でも狼が井上和香なら、襲われてもいいかも・・・（爆）