練馬一矢で黒とんこつラーメン

とある筋から、練馬駅の近くに一矢というラーメン屋が新規開店したという情報をキャッチ、早速とばかりに出かけてきた。開店は、２０１２年２月１０日という。



　駅前の飲食店が立ち並ぶゾーンの一角にあったが、外から見た感じは、ラーメン屋というより、居酒屋っぽく感じた。
　というのも、ラーメン以外の料理メニューがたくさん写真入で外から見えるように貼ってあったからである。むむむ・・・ラーメンは大丈夫か？

　だが、入り口のところには、しっかりお勧めのとんこつ黒ラーメンの写真が・・・うむ、どうやら九州ラーメン系のお店か。
　ということで入店。おすすめというとんこつ黒ラーメンを注文。麺の固さを聞かれたが、卓上にある食べ方指南に基づき、バリカタでお願いする。



　この指南には、スープの香りを楽しむべしとか、途中での高菜での味変のこととかも書いてある。しかも卓上にはラー油と高菜以外の調味料がない！おお、こだわりを感じるぞ。
　なんてやってるうちにラーメンができてきた。お、なかなかいい香りがする。なんていうんだろう、トンコツ臭というのでなく、なくとなくクリーミーな感じだ。

　黒というから、もっと強烈かと思ったがトンコツ臭が強くないので女性で苦手な人にもいけそうだ。といいつつ、マー油もアクセントになっている。
　とはいうものの、味にものたりなさはなく、いい感じでマイルドなスープに仕上がっている・・・あれ、これは？　と思ったら、揚げ玉が入っていた。



　これが食感もよく、食べ応え感にプラスになっている。いいじゃないか、この工夫。さて肝心の麺だが、博多風にしてはやや太い。もちろん細麺のジャンルなんだが・・・
　店主さんにお聞きすると、とんこつ白は細麺だが、黒は少し太くしているという。そのためバリカタ以上の設定はしていないと。

　真剣にご希望があればハリガネも対応するとおっしゃっていた。
　具には、半玉も入っているし、チャーシューなどは完全に九州ラーメン風のそれ。これは最近よくある東京トンコツのそれではないぞ。おそらくは・・・と思ったら、店主は練馬出身という。え、それじゃあこの味は？



　とお聞きしたところ、中洲に本店があり、そこで修行して暖簾分けをしてもらい、晴れて地元練馬で、この２月に開店にこぎつけたとのこと。
　また、サイドメニューとしてとり飯や豚軟骨の煮込みなども充実している。当然替え玉もやっているので、次回には・・・と約した。

　気分的にも応援していきたいなあと思ったが、ただ単に気分でなく、味自体がかなりいいレベルにあると感じた。
　文字通り一矢ならず、二矢でも三矢でもと思うお店であった。