あなたのわずらわしさ
あなたのぼうしのふち
さようなら、の
うえからした
みずのおとがじわと
わきからした
夜の月を消毒させた
わきからした
そばかすが落ちて
みずのくつした
なめていたした
わるいとおもお
わるいきれていたとします
あなたをあらわず
あなたをなめずしたたる
そばかすが落ち
みずがうつくしいと
衛生を讃美し
まじわる水性を
みて哀し涙がでるだなんて
わるいきれず上の句しかよめず
あらたにわるいきれていずれ尿モレ
滴るかなしみのみずねべ…
嗚呼、
人間の入力って
目新しさがない
わるいきれずでわりきれずを
受け止めろ
衛生を衛星と読め
駄洒落は煮たり焼いたり揚げたり
素材で出せない比喩は解凍
いかにもおくびょうだ
具の少ない筑前煮には
なるやもしれないが
みずがうつくしいなんてヴォキャヴは
瀕死した滑稽語で、ございますよ
みずを触ればみみずばれをおこすだけ
そばかすなんて落ちちゃいない
哀しみを憂世だなんて言えるのは
いい気分のいい女
哀しい情さえ着こなしていれば
上等らしい。気分さえも。
みずの滴るいい女なんて大体髪が長いし
井戸暮らし井戸暮らし
井戸の中で手芸する毎日。
昭和カントリーだわ
髪の長い歴史を紐解いても
苔まみれの積極性や滑稽さが
私のこと笑ってくれるじゃない
彼女がたまに出てきてぎゃっとやるのは
ただ刺し子の糸が足りなくなったからで
それかいつも着こなしている
真白いボロボロの服を
汗臭いから早くクリーニングに
出したくてたまらないだけ。(青白い顔と抜群にマッチ。おぐねー絶賛。)
はぁ…あまりの刺し子したさに
出てきちゃったけどどうしよう。
警察に住民票を出してないし
職質されるのはめっちゃやだなぁ…。
井戸で暮らしてるのは内緒で頼むよ！
みたいなことを
みずの滴るいい女は
言いたいらしいが
どうやら怖い。白目剥くなよ。
現世の社会システムを受け入れられない
又は来世の浮遊にみちた安楽は
井戸内でやる手芸で充分まかなえる
来世のエネルギーもエコできる
わざわざ逝く必要なんてないわ
いわば髪が長い女は
ツルツルの僧呂と同じ感覚で
井戸から出たり入ったりするらしく
いい女であることはほぼ確定
いい女の定義は割愛するが
そんなわけで
カラッきし乾いた私の身や心が
潤いに満ちた文脈や情緒監査を行ったところで
保湿されないまま無難にこなし無難に平静無難展開される人間の循環へと取り込まれてゆく
オーマイガ
私の脳作物に潤いを与え給えよ誰でもいいからオーマイガ
(ようするに、あらゆる種々を忘れておけばおくほど奥多摩湖までの道程は近いそうです
