「かたくりの里とうべつ」エコアパート取材記事

北海道石狩郡当別町にあるエコアパート「かたくりの里とうべつ・空」の取材記事です。

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【Vol.4】 菜園&ペレットストーブ付エコアパート≪空≫住まい手インタビュー②<Yさんご夫妻>

2016年12月26日 | インタビュー記事
2014年の春に完成した当別町初のエコアパート、≪かたくりの里とうべつ・空(そら)≫

その住まい手インタビューの二世帯目は、
前回お話を伺った片山ファミリーのお隣で暮らす、Yご夫妻のだんな様です。

ドアベルを鳴らすと扉が開き、さわやかな笑顔で出迎えてくださいました。


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住まいの顔である玄関扉や外壁も、室内同様、道産無垢材。玄関扉のすぐ向かい側にある物置と車庫は、雨や雪に濡れることなく利用できてとっても便利。

玄関から廊下を通ってまず拝見したのは、
スッキリおしゃれな一階のリビングルーム。

菜園に面した南向きの大きな窓から、
太陽の光がサンサンと差し込んでいました。



リビングルームでのインタビュー風景。床と天井には目にも肌にも暖かな道産木の無垢材を、壁には道産ホタテの貝殻が原料の漆喰を使用。土間に置かれたペレットストーブも、自然素材の室内にしっくりなじんでいます。


床材は道産のストローブマツ。素足で歩くと、柔らかで暖かい木肌の感触を実感するそうです。


ここに入居したのは、一年半前の春です。

 以前の住まいは大きな道路に面した札幌市内の高層マンションだったので
 ここに引っ越してきて住居もライフスタイルも大きく変わりましたが、
 この建物の魅力として特に体感しているのは、調湿機能ですね。

 以前の住まいではひどい結露に悩まされたのですが、
 ここは結露も乾燥もなく、一年中とても快適。

 ペレットストーブの上にヤカンを置いておくだけでちょうどいい湿度になるので、
 以前使っていた加湿器は不要になりました

調湿機能の高さは、このエコアパートの自慢のひとつ。

化学的な消毒薬剤などにたっぷり浸けられた輸入木材や
化学的な接着剤を多様する合板やビニールクロスなどの使用は避け、
北海道で生まれ育った木材を無垢のままふんだんに使用。

材料選びから、設計、施工まで総合的に、
木々の呼吸力をはじめ、自然素材の力を活かす知恵と技術
あちこちに盛り込まれた住居なのです。

以前住んでいたのは新築マンションの11階で、
 眺めにも惹かれて入居を決めたのですが、
 大きな道路に面した物件だったので11階でも車の音がうるさく、
 排気ガスも気になり始めて…
 
 周囲に高い建物がないマンションの高層部なので
 風の音も恐ろしいほどうるさくて、
 家でくつろいでいても落ち着かないし、
 地上から遠いので災害時にすぐ地上に出られない不安も感じるようになり、
 入居して一年もしないうちに引っ越しを考え始めました。
 
 ぼくは以前から薪ストーブでの暮らしに憧れていたので、
 ある休日にインターネットで、
 「薪ストーブ」「賃貸」「札幌」と検索してみたんです。

 するとこのエコアパートが出てきて、
 電話で問合せてみると空室があり、内覧も可能とのこと。
 
 ぼくも妻も特に予定が入っていない日だったので、
 ドライブがてらその日のうちに夫婦で見に来てみたんですね。

 全体の雰囲気も良く、
 ペレットストーブ、道産木材、ホタテの漆喰壁、畑が付いていること…などに惹かれ
 「住んでみたい!」と思ったのですが、

 ちょっと落ち着いて実際に住むことを考え始めると、
 
 札幌までの通勤に支障はないだろうか?
 この環境で本当に有意義な暮らしができるだろうか?


 という不安や、
 当別の雪の多さへの心配も出てきて…
 
 その正直な気持ちを大澤さんに伝え相談したら、春まで仮押さえの形で、
 冬の間、考えさせていただけることになったんです

 その冬、Yさんご夫妻は札幌のマンションでひどい結露を経験。
 冬に「空」を再訪した際、当別の雪にも問題を感じなかったことも後押しとなり、
 転居の迷いは払拭されたそう。
 
 晴れてその翌春、
 ストレスの多かった札幌の高層マンションを離れ、
 このエコアパートでの生活をスタートさせました。


東京で暮らしていた時、近郊にできたエコアパートを見に行ったこともあるという自然志向のYご夫妻。さりげないインテリアに、自然な雰囲気をセンスアップする個性がキラリ。


だんな様のお気に入りは、このイスに座ってペレットストーブの火を眺める冬のリラックスタイム。ちなみに撮影時は秋だったので、まだストーブはついていません。

ぼく自身は今も薪ストーブ生活に憧れているのですが、
 炎が見える点はペレットストーブも同じなので、ひとまず満足しています(笑)。

 最初はファンが回る音やペレットが落ちる音がちょっと気になりましたが、
 炎が見える暖房は目からも暖かさを感じるし、
 ずっと見ていても飽きず、心が和みますね。

 空気よりも直接身体が暖まる輻射熱式は
 温風が出るFF式石油ストーブよりずっと暖かさが体感できるし、
 一台で、二階を含め家じゅうが暖かくなります

 燃料費は一ヶ月当たり6000~7000円で、
 以前の住まいより暖房費が安くなりました

 二階の床がペレットストーブの真上部分だけスノコ状になっているので、
 寝る前にストーブを消しても二階の寝室がポカポカで助かります。

 石油などの輸入燃料に頼らず、
 道産木材の有効利用で地元の林業や自然環境の再生につながる燃料を
 生活に取り入れてゆくことは大切だと思うし、

 暖房燃料や家の建材のほとんどが自然に還る素材の家で暮らすことは、
 単純に気持ちいいですね


冬は大活躍のペレットストーブ。これ一台で、二階まであったか。


使用木材の8割以上が道産木の無垢材。壁や天井の漆喰は道産ホタテの貝殻が原料。


寝室にしている二階の一室。スノコ状になった窓下の床からペレットストーブの暖気が上がってきて暖まるので、二階は暖房いらず。




二階の奥にもう一つある部屋には、Yさんご夫妻のセンスが光るステキな小物たちが。
 

“広い第二玄関”という感じの土間が菜園と室内の中継地点にあるおかげで、
 部屋と外を気楽に行き来でき、外へ出る機会が増えました。

 うちの奥さんのお気に入りスペースのひとつは、土間の階段下。
 いろいろ物が置けて便利、と喜んでいます

土間は暮らしの可能性と快適が増すユニークなスペース

菜園と、土間と、ペレットストーブが備えられた自然素材の2DKメゾネットは、
全国でもなかなかお目にかかれないプレミア級の賃貸物件と言えます。

しかも、Yさんが住む ≪空(そら)≫ の現在の家賃は、
ひと月7万8000円(2016年12月現在)。
(2017年春に完成予定の新築エコアパート≪宙(そら)≫の家賃は、
 使い放題のインターネット代込みで、月82000円だそうです)

Yさんご夫妻が以前見学したという関東のエコアパートは
ひと月約13万円だったそうなので、
雄大なスペースに恵まれた北海道ならではの価格、と言えそうですね。 


部屋と菜園をつなぐ土間。土がついても気にならず、気楽で便利。


サッと外に出られるので、日常のフットワークも軽やかに。


床が土間になっている階段下のスペースは、冬や雨の日の物干し場としても最適。


ぼくらの場合は特に以前住んでいたのが都会のマンションの11階だったので、
 土間からパッと外に出られたり、庭で野菜が作れたりすることは、
 災害時を考えても以前よりずっと安心感がありますね。

 家庭菜園は初体験で、夏は日々の手入れが必要ですが、
 初心者でもスムーズに作物が育ってくれたし、

 何気なく食べていたレタスやルッコラの花を初めて見て感動したり、
 ミントやオレガノなど、スパイスとしてしか知らなかったハーブを
 自分で育てる面白さを知ったり、毎日いろんな発見を楽しんでいます。

 菜園を始めてからは、
 天気や旬を自然と意識するようにもなりました 

 なるほど、菜園のある暮らしを満喫すると、
 意識やライフスタイルも自ずとエコロジカルになっていくのかもしれません。


お隣さんたちだけでなく、人間以外の生きものたちとも自然とふれあえる『菜園付きエコアパート』。畑初心者でも、夏~秋には食べきれないほど収穫できるそう。

各帯分の菜園には“雨水タンク”が一つずつ完備。水道代いらずの天水で育つ野菜は、エコノミカル&エコロジカル。災害時にも安心ですね。
 

キッチンには、カラフルな菜園の幸が。

足元にも頭上にも、収納がたっぷり。アパートのキッチンとは思えない充実のスペックです。


うちはもともと、夫婦ともどもアウトドア好きなのですが、
 このアパートで暮らすようになって屋外で楽しむ時間が増えました

 菜園の手入れで庭にいる時間が多い、というのもありますが、
 車が少なく自然の景色の中を走れるのでサイクリングも気持ちよくて
 新しい土地を知っていくのが楽しいし、

 玄関を出たらすぐ屋根付のカーポートがあり、
 雨の日も雪の日もすぐ車に乗って走り出すことができるので、
 ドライブすることも多くなったんです。

 郊外に引越したことでフットワークが軽くなるなんて予想外でしたが、
 札幌暮らしの時のように離れた駐車場まで歩いて行って
 車の雪降ろしをしてからでないと走り出せなかった頃より
 ずっとストレスなく動けるようになって、
 楽しみと行動範囲が広がりました


Yさんの玄関先の風景。さりげなく置かれたスポーツタイプの自転車とドライハーブが、絵になっていますね~!

最寄り駅まで徒歩5分
 札幌まで電車40分弱、という通勤時間は、
 ぼくにとってはちょうどいい距離感。

 新聞を一通り読み終えた頃に到着、という感じで、
 仕事とプライベートの気分の切り替えもできます。 

 JRは遅れたりすぐ止まる印象があり心配していましたが、
 去年の冬は大雪の日に一度止まっただけで、
 不便はほとんど感じませんでした。 

 快適でナチュラルなほどよい田舎暮らしを望んでいるなら、
 この当別町のエコアパートでの暮らしは合っていると思いますよ。
 
 パッションあふれる熱い大家さんや(笑)、
 菜園などを通したお隣やご近所との交流など、
 ここには隣の人の顔も知らずに過ごしていた都会とは違う人間関係がありますが、
 うっとうしいというほどではないし(笑)、安心感があります。

 このエコアパートは建築上の防音対策がかなり施されているそうですが、
 木製アパートの性質上、正直、お隣の音はどうしても聞こえてきます。
 神経質な方にはオススメしませんが、人の温もりを感じながら暮らせるので、
 淋しがりやの方にはオススメですね(笑)

大家の大澤さんによると、このエコアパートのお向かいに、
菜園で採れた野菜や地元の幸を使ったヘルシーな定食などが
リーズナブルな価格で食べられるコミュニティカフェを作り、
≪かたくりの里とうべつ≫や近隣の住民たちで運営する計画や、

エコアパートの庭先にピザ釜を手作りする計画もあり、
住民の方々も含めたミーティングが始まっているとのこと。

もしかすると、現在建築中のふたつ目のエコアパート
≪かたくりの里とうべつ・宙(そら)≫の完成後には、この敷地内から、

子どもからお年寄りまでが気楽に集まれる美味しい交流の場と、
エコロジカルでハートフルな地域コミュニティが誕生するかもしれません。

住まい手の皆さんとともに進化するエコアパートの未来…
考えただけでワクワクしてきますね!


次回、3世帯目の住まい手さんのインタビューのお相手は、
お一人暮らしの働く女性、Sさん。

同じエコアパートで営まれている3つの違うライフスタイルから、
あなたの暮らしを楽しむヒントが見つかりますように…!


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★取材、インタビュー、文筆:はらみづほ
★写真撮影:三浦慎也

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