「かたくりの里とうべつ」エコアパート取材記事

北海道石狩郡当別町にあるエコアパート「かたくりの里とうべつ・空」の取材記事です。

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【Vol.3】 菜園&ペレットストーブ付エコアパート≪空≫住まい手インタビュー①<片山さんファミリー>

2016年12月02日 | インタビュー記事
2年前に完成した、
≪かたくりの里とうべつ≫ のエコアパート、空(そら)

前回までの大家さんインタビューに引き続き、今回からは、
そこで暮らす住民の皆さんのインタビューをお届けしてまいります。

まずは、こちら。
ご家族でお住まいの片山さんファミリーから。


実は、このファミリーの母、里美さんは、
私が冷蔵庫をやめるきっかけになったエコライフの先輩で、
著書『できた!電気代600円生活(北海道新聞社刊)』にもご登場いただいた女性。

彼女のお話にはいつも
人生の根幹に根ざしたハッとさせられる発見がいっぱいなのですが、
今回もまた、たくさんの生きるヒントをいただきました。

~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~

『この梁を見て、暮らしたい』
 
 入居の決め手は、
 このアパートを見に来た時、中学生の長男が言ったこの言葉です。
 本人はもう忘れているようなんですけどね(笑)

 彼は大工を目指しているので、
 職人技が生きる伝統工法で建てられたこのエコアパートで暮らせたら
 いい勉強と経験になるはずですし、
 ここの棟梁を務めたのが大家さんの息子さんと知り、
 親しみや安心も感じました。

 うちは息子たちが幼い頃から料理も家事も当番制で分担してきたので、
 きっと独り立ちするのも早く、家族で一緒に暮らせる時間は
 そう長くはないんじゃないかと、私は思っているんですね。

 私がホメオパス(同種療法の自然療法士)になるまでは
 息子たちには何かと苦労をかけたし、
 なにせ私は息子たちの人生の応援団長(笑)。

 だから、予算外ではあったけれど奮起して(笑)、
 3人でいられる限られた時間をいい所で暮らしたい
 と思って、入居を決めたんです

里美さんのこの言葉を聴いて、ハッとさせられました。

「毎日を、どんな環境で暮らすか」

これは、家族か独身かにかかわらず、
“どう生きるか”につながる、シンプルで深い問いかけだなぁ…と。

人間は五感を通して無意識のうちに、
生活環境から大きな影響を受けているんだ。


洞爺湖の友人宅で1ヶ月過ごして札幌のマンションに戻った時、
空気と、水と、耳に入ってくる音のあまりの違いに驚き、
洞爺湖にいる時より無意識で息を詰めている自分に気づいて
愕然としたことを思い出しました。

目にも肌にも心地いい自然な香りの無垢の木のぬくもりに包まれながら
陽当たりのいい庭先で花や野菜を育てるここでの暮らしは、
片山家の皆さんの人生を、間違いなく上質なものにしていることでしょう。


今夜の晩ごはんづくり当番は、次男の和音くん。お兄ちゃんの葉月くんも、さりげなくお手伝い。

ごはんづくりを、土づくりから。

 そんな想いでこれまでも毎年、
 庭先や貸し農園で野菜やハーブを育ててきました。

 1年半前ここに越してきてからは、大家の大澤さんのおかげで、
 自室前の菜園スペースだけでなく
 敷地内のハーブ園やお借りしている大澤家の畑も合わせ、
 自宅の敷地内で思う存分、土作りからの畑仕事ができるようになりました。

 そのおかげで離れたところまで畑づくりに通う必要がなくなって
 とてもラクになり、助かっています

私の実家も家庭菜園をやっていますが、
菜園までは距離があり毎回車で通っていますし、
札幌で家庭菜園をやっている友人達も、
菜園までは車で通っている人がほとんど。

私自身も野菜作りにはとても興味があり
ベランダでプランター栽培をやっていた経験がありますが、
マンションのベランダ菜園はどうしても地に足が(根が、ですね)
着いていない気がしてもの足りず、かといって
わざわざ遠くの菜園まで通うのはムリがあるなぁ…
と断念してきました。

庭先に菜園がある、という都会ではなかなか難しい日常が
ここではこんなにも豊かに実現しているのですね。
あ~ うらやましい限りです。


雪のない時期は、食べれる緑がモリモリの、エコアパートの前の菜園スペース。


菜園の一角で、手馴れた様子で作業中の里美さん。


敷地内のぶどう棚に掲げられた看板は…

里美さんの手描き!


看板の裏側には、里美さんが大家さんから任せられている
ふどう棚の隣にある“メディカルハーブガーデン”の案内図が。



ふどう棚のぶどうは、もちろん無農薬オーガニック!
一粒口に含むと、甘酸っぱくてジューシーな香りと味がフワ~ッ♪



里美さんが借りている大沢家の畑では、人気のケールも栽培中!


種採り用のズッキーニ。自家採取とは、筋金入りです。


里美さんの提案で、育てたひまわりの種を
ヒマワリ油の原料として送り福島を支援する
「当別ひまわりプロジェクト」もスタート!


今年は息子たちが『自分たちの畑がほしい!』と言って、
 自宅前の菜園は、彼らの専用畑になりました。

 私の畑仕事の手伝いで覚えたことや本で調べた知識を総動員して
 やさいづくりを進める二人の姿と畑の様子に、
 彼らの成長と菜園のある暮らしのありがたさを感じています

子どもの頃から野菜づくりを体験していれば、
何が起きてもサバイバルしていけそう。

片山家の子育て法は、
激動の今を楽しくたくましく生きていくために欠かせない、
最幸の食育かもしれません。


ここでの暮らしについてイキイキと語ってくださる里美さん。


畑で採れた作物は、
 天日干し、ビン詰め、発酵食品などにして、
 常温保存冬も美味しくいただいています。

 今年はここで作った大豆を使って
 大家さんや住民の皆さんと一緒に味噌作りもして、
 絶品の手前味噌ができあがりました。

 私は以前暮らしていた家でも発酵食品づくりをやっていましたが、
 このエコアパートは発酵がとても順調に進むなぁと感じています

なるほど、建材が自然素材の家は、人も酵母も元気にしてくれるんですね。

以前、本の取材で里美さんにインタビューした時、
「発酵食を作り始めたら家の食品が腐りにくくなった」
と話してくださったことを思い出しました。

実際、私の自宅も、
冷蔵庫をやめて発酵食づくりを始めてしばらくしたら、
それまでは常温で置いておくと腐っていた豆乳が、
ただ置いておくだけで美味しいヨーグルトになったり、

以前は失敗しがちだった漬物が順調に発酵して自然に美味しくなるなど、
何でも腐らず発酵するようになってビックリした、という経験があります。

何百年も経った自然醸造の酒蔵に行った時、蔵人さんが

「うちの蔵にはいろんな発酵菌が元気に生きているので、
 皆さんがそのままの格好で入って、もしバイ菌などを持ち込んでも、
 この蔵の常在菌が勝ってすぐいい菌に変えてしまうので問題ありません」


と説明していて、自宅での体感とともに
なるほど~と感心したことがありました。

日本で発酵文化が進んだのは、
ほどよい湿度と山の多い環境が多種多様な土壌菌・発酵菌を育み、
木、土、和紙…といった調湿効果の高い自然素材の家で、
菌を活かす暮らしの知恵を実践してきたから。

今や世界遺産ともなった和食を支えているのは
そんな発酵文化でもあるわけで、

そう考えると、ビニールクロス、プラスチック、
化学的な接着剤を使った合板…などを
極力使わずに仕上げてある、伝統工法のこのエコアパートは、
日本の伝統食である発酵食品づくりに最適なのかもしれませんね。


仕込んでおいた味噌を納屋から出してきて…開封!

い~い香りで、なめてみると甘くて旨みがギュギューッ!
そのままでビックリの美味しさでした~ヽ(^o^)丿




こちらも常温発酵保存食。
発酵食づくりは、オトクで、オイシく、オモシロイ!…のです♪




野菜も味噌も自家製のシシトウ味噌。ごはんがススム!


食べきれないほど実ったトマトで作った、自家製トマトソース。


自然素材の家は、天日干しや作物の乾燥にも最適!
里美さんのオシャレ心が光る、流木の干し竿。



今後は大家さんのご理解も得ながら、
 DIYで小さなソーラー発電にもチャレンジする予定。
 また楽しみが増えそうです

と、里美さん。

DIYソーラー発電を広める銀河電力早川寿保さんに頼んで設置した
独立型(売電しない)太陽光発電システムもさっそく始動し、
照明からペレットストーブの電源までを太陽光でまかなう徹底ぶり!

おまけに先日は、
札幌の片隅で自給自足に取り組む
パーマカルチャー研究所の三栗さんの指導で、
DIYで床暖房システムも制作!

これはペレットストーブで沸かしたお湯をチューブに流す方式で、
里美さんのブログに詳細が綴られていますので、ぜひご一読を♪

また、里美さんはこのエコアパートのご自宅で、
≪ホメオパシーセンター風織(かおり)≫という
自然療法の相談室を開いているので、
ご興味のある方はお問合せのうえ、ぜひ足を運んでみてくださいね。


こちらは、秋の玄関先。
ちなみにこのエコアパートは玄関のすぐ前に物置スペースと車庫があり、
雨にも雪にも当たらず行き来できるのでとっても便利。



エコアパートはメゾネットスタイル。この階段を上がっていくと…


ホメオパシーの資料が並ぶ、相談室になっています。


無垢の道産木材に包まれ、ハーブガーデンで採れた
絶品の自家製ハーブティーを飲みながらの健康相談タイム。
ここに来るだけで、心身ともに元気倍増しそうです。



棚には、ホメオパスの認定証などが。


訪れる患者さんたちが無料で借りられる図書資料などもあり、
その一冊に加えられていた私の著書の裏表紙には、
里美さん直筆のステキな言葉が綴られていました。



テーブルの足にさりげなく施された、無垢の木の床を傷つけないための配慮にも、
自然療法家の里美さんらしさが。



エコアパート空の住まい手インタビュー第一弾、いかがでしたか?

次回は、片山ファミリーのお隣、Yさんご夫妻のお宅におじゃまします。
どうぞお楽しみに…♪



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★取材、インタビュー、文筆:はらみづほ
★写真撮影:三浦慎也

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