ヘイ！！タクシーｂｙ末

雨がかなりふった時、ちょっとだけ山道で遠いので、風邪を引くよりはマシだ～と。
迷いなくタクシーに乗る。

こないだこんなことがあった。

僕が住んでいるマンションは住所を言うたら、大体のタクシーの運ちゃんは分かってくれる。台風が来ているか来ていないかで雨の激しい夜。
いつものようにタクシー乗り場へ向かう。
４０代くらいの運転手。
「○○町の○の○」というと「○○○ね」といい、すっと、車を出してくれる。
途中、いつもの進路が工事中の為、迂回していいかと尋ねられる。
特に問題も無かったので、いいですよと返す。

なにがきっかけだったろう。
突然、めんどくさい客のトークになった。
たまに進路を細かく指定するうるさい客がいるというのだ。
僕は、興味を持ったので、どういうタイプの人間が多いですかと聞くと、細くて神経質なタイプの人が多いと答えられる。

しばらくして、うちの下へ着く。
運転手はマンションの雨に濡れない所まで、送ってくれた。
ありがとうございますと感謝すると、指定しないお客さんには逆にしたくなるんですよと
言葉が返ってくる。

ちょっと嬉しい気分で家に帰れた。
でも、こういうのは芝居を１０本観に行って、１本当たれば御の字みたいなもんで、その日はたまたま当たりだったのだろう。