改憲論議が現実性をおびてきて、「おそまきながら」憲法と法律について考えています。正直今まで「なんとなく」しか考えたことはないし、知識の蓄積もありません。
どうやら「司法試験受験指導の世界」では有名らしい「伊藤真」さんの本は大変読みやすく、今のとこ、それで知識を吸収しています。
伊藤さんは「憲法と法律は全く違う次元のもの」だと書いています。
つまり
憲法は国家が人権侵害をはじめとする権力の乱用をすることを縛るもの
法律は国民生活に関する規定
むろん両者が無関係なんて書いてませんが、目標の違うものなんだ、法律は現実的でなくてはならないが、憲法は理想でかまわないのだ、と書いています。
浅学の私にとっては「なるほどそうか」という主張でした。
さて素人の私の疑問です。基本的に私も護憲賛成ですが、疑問は多くあるのです。
①護憲派は憲法を一行も動かしてはいけないと考えているのか。一行でも動かすとアリの一穴になって、ずるずると憲法改悪に向かうと考えているのか。護憲派なりの創造的な憲法発展的改正案はないのか。
②一国平和主義がどうやら通用しない現在、護憲派はどうやって世界規模での平和に貢献し、それによって日本の平和を守ろうというのか。「世界の信義」を信用するだけなのか。
③「表現の自由」「信教の自由」「教育」。国民がなんとなく今の憲法ではこれらの問題が解決しないのではないか、と考えている「ぼんやりとした不安」に護憲派はどう答えていくのか。
基本的に「表現の自由」等私は好きです。けれども疑問はあるのです。
教えてください。