憲法と法律と経済のお勉強

文学畑の「花神」が、一番苦手な法律と経済を「お勉強」しようと思ってつくったブログです。

憲法は権力者を縛るもの

2006-03-31 | Weblog

改憲論議が現実性をおびてきて、「おそまきながら」憲法と法律について考えています。正直今まで「なんとなく」しか考えたことはないし、知識の蓄積もありません。

どうやら「司法試験受験指導の世界」では有名らしい「伊藤真」さんの本は大変読みやすく、今のとこ、それで知識を吸収しています。

伊藤さんは「憲法と法律は全く違う次元のもの」だと書いています。

つまり

憲法は国家が人権侵害をはじめとする権力の乱用をすることを縛るもの

法律は国民生活に関する規定

むろん両者が無関係なんて書いてませんが、目標の違うものなんだ、法律は現実的でなくてはならないが、憲法は理想でかまわないのだ、と書いています。

浅学の私にとっては「なるほどそうか」という主張でした。

さて素人の私の疑問です。基本的に私も護憲賛成ですが、疑問は多くあるのです。

①護憲派は憲法を一行も動かしてはいけないと考えているのか。一行でも動かすとアリの一穴になって、ずるずると憲法改悪に向かうと考えているのか。護憲派なりの創造的な憲法発展的改正案はないのか。

②一国平和主義がどうやら通用しない現在、護憲派はどうやって世界規模での平和に貢献し、それによって日本の平和を守ろうというのか。「世界の信義」を信用するだけなのか。

③「表現の自由」「信教の自由」「教育」。国民がなんとなく今の憲法ではこれらの問題が解決しないのではないか、と考えている「ぼんやりとした不安」に護憲派はどう答えていくのか。

基本的に「表現の自由」等私は好きです。けれども疑問はあるのです。

教えてください。

 


日本憲法の三大原理

2006-03-27 | Weblog
周知のように日本憲法の三大原理は

主権在民
平和主義、戦争放棄、国際協調
基本的人権の尊重


である。

ベストではないにせよ、これに変わる原理はなかなか見出せない。

衆愚政治じゃないか。北朝鮮が攻めてきたらどうする。犯罪者の人権が守られすぎではないか。

という議論はいささか幼稚であろう。

戦争に関して言えば、それが「もっとも愚劣な外交手段」であることをふまえ、「叡智ある外交」によって未然に防ぐ努力が必要である。

読売改憲論  第三次試案

2006-03-25 | Weblog
どうやら読売はこう言ってるらしい。試案だけど。

①自衛隊を軍にする。集団的自衛権を認める。国際協力についても章立てする。
②国家と個人の新たな関係について章立てする。
③統治構造を転換する。憲法遵守義務はいままで公務員に強く課されていたが、それを国民にシフトする。

感想
①は事実の追認だな。どこと「集団」を組むのか。現実的にはアメリカに決まっているが、中国をどうするのかな。
②あまりに抽象的だな。
③反権力主義のパラダイム変換かな。権力は国民にあるということか。