お父さん

だいぶ真っ黒で喋らなくなったら洗ってあげようと思ってんだけども
お腹あたりを刺激するとお父さんは今日も威厳ある口調でオレに言う

『どこをほっつき歩いてるんだっ！』

いや、あの今日は貴方様もご一緒に立川まで来てたわけで、これから帰るわけでねっ・・・てな
たいてい全然噛み合わない具合。お互いの優しさでかろうじて親子？の断絶を避けている次第。

でもお父さん昨夜好いこと言ってくれた。実は舎弟から思いもよらない事後承諾をされ、
オレかなり驚き、失望と憤慨。頭を抱え深夜まで悩んだ。

部屋に戻り携帯をジーパンの後ろポケットに突っ込んだまま
机の前にドサッと座った途端彼は言ってくれた。

『今日はそこまでっ！』