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印判松に鷹文朱肉入(一辺約4.4cm)  カテゴリー: 印判  No. 324

2016-07-11 07:23:55 | 印判

印判は基本的に手作業を省く低コストの製作技法です。つまり釉薬をプリントした紙を器体に貼り付けてそのまま焼くので絵を描く手間が省けるという段取りです。そのために味わいは無くなりますが、大量生産の方策としては成功しています。

 

 伊万里焼の印判のほうがやはり瀬戸のそれよりも高品質ですが、実際には区別されて評価されることは無く、絵柄の珍しさで評価が決まるようです。今では、印判の本が多数出版されていますので、今後見たこともないデザインが発表されることもないでしょうから、やや面白くない蒐集分野になりつつあります。この御品は朱肉を入れるための小さな蓋物の構造をとっています。

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