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老いの坂道(パピー)

楽しい心で歳を取り、働きたいけど休み、喋りたいけど黙る。
そんな気持ちで送る趣味を中心に日々の一端を書き留めています。

心の故郷もとめて〚4〛岡山市 金剛山 法界院

2020-10-18 | 神社仏閣の旅

シリーズ4回目。前回が神社だったので今回はお寺。

岡山市北区の「法界院」にお参りしました。

ここは中国観音霊場第五番札所になっています。

JR岡山駅から東北東におよそ1.5Kmの小高い丘の上にあります。

下記地図を拡大表示したら解りやすいです。

JR岡山駅から市内バス「三野公園」で下車して北へ約300m。

JR津山線法界院駅から北へ約1km。

 

◎宗派:真言宗

◎開基:天平年間(749年頃) 報恩大師のよって開基

◎御本尊:聖観世音菩薩(国指定重要文化財)

この聖観音像は聖徳太子御作とも伝えられています。

この観音像のお姿を想像できるのがコレ⇓

そして実物の観音像は右の「観音堂(保存堂)」内の安置されています。

この観音堂は昭和50年、神戸市文化財建築技師柴田福男氏の設計

だそうです。

ここでちょっと観音さんのお顔をUPして拝ませていただきましょう。

いいお顔をされてますね。。。

観音さんもお気の毒だね、こんなところに閉じ込められて・・・

重要文化財ともなればこんなのになるのでしょうね、本来なら

本堂内の特等席に安置されてもいいのに・・・

本来の安置席は扉が閉じられていますがこの中の方がはるかに

過ごしやすいのではないだろうか・・・お気の毒さまなんて呟くのだった。

本堂内の観音さんのお席です。

左右両脇には脇仏(毘沙門天と持国天)がお立ちです。

本堂内には立ち入りができません。鍵がかかった正面入り口の10cm角

位のガラス窓ごしにカメラをカシャしました。。。

さてこの本堂は

写真奥の大きな屋根の建物が本堂です。

安政2年(1855)建立。正面8間、奥行10間。屋根瓦に「金」

の字が刻まれていますがこれは当院の山号が金剛山であるからです。

本堂の正面の姿は二天門を入って長い石段奥に見えます。

それでは順に参詣していきましょう。

*     *     *

先ずは「山門」。江戸時代の建立です。山号の「金剛山」という字が大きく

書かれています。(右から左へと読みますヨ)。達筆ですね。

山門を潜ると再び階段だ!(苦手)

エッチラ・オッチラ登り切るとやっと「二天門」

二天門とは左右に一対の仁王像を安置した寺の中門のことだそうです。

江戸時代の建立で毘沙門天と持国天が左右に置かれていたのですが

現在は前出の本堂内のご本尊の脇仏として合祀しています。

この二天門を潜って境内へと入ります。

正面石段の上には先ほど紹介した本堂があります。

本堂と接して右側には明治13年に建立された大師堂があります。

ここもやはり中に入っての参拝はできないようです。

例の方法(笑)で中の弘法大使像をカシャしました。

この乾漆の弘法大使像は昭和35年に奈良の宮沢甲輔仏師の作だそうです。

毎月二十日(弘法大使縁日)午前中には御開扉だそうです。

この大師堂の右上には梵鐘堂があります。

昭和13年建立。鐘は帝室技芸員香取秀真氏の作だそうです。

鐘には補陀落山の観音浄土が絵図されているとのことだけど

しっかり見てもよく解らなかった。補陀落山も観音浄土も

見たことないものね。。。

さてこの鐘楼のさらに上に登ると裏山一体に墓地が開けています。

この墓地の中にこんなお地蔵さんがありました。

マスク姿の水かけ地蔵さん、思わずカシャしました。

このお寺の住職さん粋なお計らいのようですね。

お地蔵さんの背後には大きな墓地が広がっていました。

最近のお寺、墓地経営が懐を温めているようです。

ただ墓地経営の将来的には不安がありそうな気がします。

墓じまいをして集合墓地の永代供養墓の移りつつあるとか

時代と共に移りゆくのがますます増えそうですね。

*     *      *

お寺の中を一巡お参りを終えて御朱印を頂きに客殿へ

納経所の窓口がみえます。

ちょうど住職さんの奥さんがおいでになりまして

「御朱印いただきに参りました」と言って御朱印帳を差し出したら

奥さん「住職さんは今執務中ですのでちょっとお待ちくださいね」

と言ってその御朱印帳を持って奥へ・・・

やがて御朱印を持って来てきていただきました。

「わたしも書けるんだけどやっぱり住職さんが書いた方が

いいでしょう」と言ってこの御朱印を頂きました。

住職さん直筆の「御朱印」でした。

ありがたや、ありがたや・・・

*      *      *

今回も長々とお付き合いいただきありがたや、ありがたや。。。

ここまでお付き合いいただいたお方に特別に年に一度しか御開帳されない

本堂の「昭和観音」さんを拝見いただきましょう。

さきほど閉じられていた本堂拝殿内の扉が特別に開けられていました。

仏壇中央の黄金に輝く観音像が昭和63年に御開眼した「昭和観音立像」です。

京都美術院修理所所長、小野寺久幸大仏師の謹刻された桧の寄せ木造りです。

今少し寄ってみましょうか。。。

年一回、毎年4月21日に一般公開されているそうです。

(ガラス越しの撮影で少々ボケてますね)

奥さんのおはなしでは今日はたまたま住職さんが「コロナの風評の中、わざわざお参り

されたかたにはこの観音さんにコロナからお守りいただけるよう開扉しよう」

とのことだったそうです。

ありがたや、ありがたや・・・と参拝してきました。

ご覧いただいた皆さまにもきっとご加護がありますよ・・・

 「佛を思へば佛はわが心の中にあり

   心に佛のあることを知る人は安楽なり」

*     *     *

今回はこれにて失礼いたします。ご訪問感謝。。。

次回は久しぶりに里山に登ってこようかな・・・

 

 

 

 

 

コメント (2)
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