実録、ともおじちゃん

典型的な客先常駐型ソフトウェア技術者の13年の軌跡

Carbide.c++ Express 1.0

2006年03月30日 | コンピュータ・家電
仕事でトランジェントサーバをVC++でFOMA M1000向けに作成しているのですが、
  • デバッグ時にワイドディスクリプタの内容を確認するのに、メモリの内容を直接参照しなければならず、面倒臭い。
  • ヒープチェックツール(__UHEAP_MARKマクロ)を使用してメモリリークを検出しても、リーク箇所を特定するのに手間がかかる。
  • パニックが起きても、その原因を特定するのが難しい
という不満がずっとありました。2005年第4四半期の納品も終わったので、Symbian C++開発用の便利ツールを探しているときに見つけた、Eclipseベースで、しかも無償のIDE、Carbide.c++ Express 1.0を試しました。

インストールは非常に簡単で、UIQ 2.1 SDKの場合は、
  1. UIQ 2.1 SDKをインストールする。
  2. UIQ 2.1 SDKをインストールしたときに一緒にインストールされたActive Perlをアップグレードして、バージョン5.6にする。
  3. Carbide.c++ Express 1.0
とするだけで、非常に簡単。Carbide.c++を起動すると、Eclipse 3.xが起動します。UIQ 2.1 GUIアプリケーション向けのプロジェクトを試しに作成したところ、GUIに必要な4点セット(Application, Document, AppUI, AppView)のスケルトンコードが生成されます。それもSymbian C++のコーディング標準に従って...

このサンプルを試そうとしても、うまくデバッグ実行ができません。データシートを確認すると、Expressでは、デバッグビルドできるターゲットはWINSCWのみ、THUMBとARMIはりリースビルドしかできないようで、WINS環境だった職場のマシンでは、そもそもデバッグ実行はおろか、エミュレータ用にビルドすることすらできなかったようです。

CodeWarriorがあれば、Expressでもよいかもしれませんが、ターゲットデバッグ(実機デバッグ)をするなら、SDK付属のgdbでリモートデバッグをするか、たぶん、Carbide.c++ DeveloperかCarbide.c++ ProfessonalとCodeWarriorが必要になると思います。

お客さん、買ってくれないかなぁ。Mobile向けのCodeWarriorって高すぎて手が出ないので。

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