雑感2011~軽井沢高校校長室から

校長の視点で書いた折々の感想や校内外へ寄稿した文章を掲載します。ご愛読ください。

 9月12日(月) 情報誌『KURA』の取材を受ける 20

2011年09月12日 | エッセイ

 今日は「中秋の名月」。
 6年ぶりの満月、朝から快晴ということで、大いに期待していたのですが、夕方になってだんだん雲行きが怪しくなってきました。
 大きな月が拝めると嬉しいのですが・・・。


 午後、『KURA』の取材がありました。

 『KURA』は2001年創刊の「信州を愛する大人のための情報誌」(編集部)で、月刊で発行されています。
 発行エリアは、長野県をはじめ、近隣県、関東圏、中京圏にまで及んでいます。
 長野県内の書店では、店内の目立つところに、当たり前のように平積みになっていたりする、かなり有名な雑誌です。
 
 その『KURA』を発行している「まちなみカントリープレス」が、『別冊 KURA 信州の教育』(仮)という冊子を、9月下旬か10月上旬に5万部発行する予定で現在制作しているのだそうで、その中で軽高のことを取り上げたいということで、編集部の蟹澤さんから事前に打診があり、ライターの早川さんとカメラマンの阿部さんがみえたのです。

 『KURA』の別冊本は、これまでにも数冊出されていて、軽井沢、安曇野、八ヶ岳などの観光地を扱ったものや、信州の住宅、葬祭、医療・介護の特集をしたものが発行されているようですが、上の写真は、そのうち、信州の住宅について特集したものの表紙です。
 私も別冊本の中の軽井沢の特集号や、月刊の方の『KURA』を何冊かこれまでに購入したことがありますが、「ローカルの出版なのに、本当によくできた本だなあ」という印象があって、そこからの取材ということで、ちょっとワクワクしながら今日を迎えました。

 ただ一つ疑問だったのは、『KURA』と言えば、観光やグルメなどの「情報誌」のイメージが強いのに、「なぜ教育を?」ということでした。
 早川さんにお訊きすると、一度通常の月刊誌の中で、私立高校を中心に信州の特色ある教育を取り上げたところ、大きな反響があったため、今度は別冊でいこう、ということになったそうです。
 今回は、本校以外にもいくつかの小・中・高等学校を取り上げるようなことを言っていました。

 カメラマンの阿部さんは軽高英語科の第1期生で、名簿の番号も1番だったそうです。
 なんという縁、しかも1期生の1番。
 栄村のご出身で、下宿をしながら学校に通ったそうです。
 「それでうちの学校を選んでいただいたんですか?」と訊くと「それは関係ないと思いますけど・・・」との答え。
 阿部さんに「『KURA』ってどこにアクセントを置いて読めばいいんですか?」と訊ねたところ、「お蔵の蔵と同じ発音です。いろんなものが詰まっているイメージと、事務所のある長野市にたくさんある蔵を守っていきたいという思いと。実際、今の事務所は蔵の中にあるんですよ」とのことでした。

 私への取材の中心は、軽井沢高校が来年度から何を目指してどう変わるのかということでした。
 お二人は、校長室で40分ほど取材をし、その後、教頭さんの案内で校内を一回りして、写真を撮ったり説明を聞いたりして行きました。

 「校長先生の写真も1枚お願いします」「軽井沢ですから、緑がバックの方がいいですね」とのことでしたので、外に出て、正門を入った左手にある室生犀星の校歌碑の前で写真を撮ってもらうところまで3人に同行しました。
 下校する生徒たちが大きな声で挨拶をして行きます。
 早川さんが「軽井沢高校の生徒さんたちって明るくって楽しそうですよね」と言ってくれました。
 最高の褒め言葉です。

 お二人は、先程すべての取材を終え、校長室にご挨拶にお見えになりました。
 ホームページに書かせていただいていいですか?とお訊きし了承を得ました。
 お二人は「戻ったらホームページを見させてもらいます」とおっしゃっていました。

 校内を回る時に、生徒にも話を聞きたいようなことを言っていましたが、それも含めてトータルで今日の取材が、あの『KURA』で、どんな形になって表れるのか、発売が楽しみです。

 読者の皆さんも、今回の『別冊KURA』のことを周囲で話題にしていただきつつ、発売の暁には(できれば購入して)お読みいただければ幸いこの上ありません。


<9月13日(火)追記>

 編集部の蟹澤さんからお礼のメールが届きました。
 「さっそくのブログアップ・・・。ものすごく嬉しいです。本日はどうしても阿部カメラマンに行ってもらいたくて、いろいろな手段で取材日程を組んでみました。」とあります。
 きっとこういう「気持ち」や「思い」が、いい雑誌を作ることにつながるのでしょうね。

 昨夜は、少し雲はあったものの、まん丸の大きな月が空にぽっかりと浮かんでいるのを見ることができました。
 なかなかゆっくりと「自然を味わう」時間が持てない日常ですが、たまには何も考えずのんびりと空を見上げるのもいいものです。 


<10月7日(金)追記>

 写真部の阿部さんが学校に掲載本を届けてくれました。
 
 
 献本がいただけるのは郵送でも十分嬉しいのですが、軽井沢に他の何かの用事があったのかもしれないとはいえ、それにしてもわざわざ学校まで来てくださるとは、本当にありがたいことだと思っています。
 中を開いてみると、確かに軽高のことが載っています。
 用事のついでに何軒か書店に寄ってみましたが、どの書店でも平積みにされていました。
 さすが「KURA」です。 

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