雑感2011~軽井沢高校校長室から

校長の視点で書いた折々の感想や校内外へ寄稿した文章を掲載します。ご愛読ください。

 8月28日(日) 第60回噴煙祭にご来校ありがとうございました 19

2011年08月28日 | エッセイ

 第60回の記念すべき噴煙祭(軽高文化祭)の一般公開が終了しました。
 ご来校いただいた皆様、ありがとうございました。


 先程、今日の日程の最後、ファイヤストームが終わり、生徒が帰宅の途についたところです。

 自由参加でしたが、最後まで残っていた生徒は全校の4分の3はいたでしょうか。
 体育館から校庭に場所を変え、手つなぎ鬼で盛り上がり、その後、ファイヤーストームを囲んで大きな「マイムマイム」の輪ができました。
 「We are the World」の大きな声の合唱が続きました。
 ステージ上で、役員一人ひとりから感動的なひと言がありました。
 最後にとてつもなく豪華な花火が上がりました。
 生徒会顧問から「花火屋さんのご厚意で例年以上の・・・」とは聞いていましたが、とんでもない。
 私がこれまで見たどの文化祭の花火よりも大きな、というよりも、どの花火と比べても数倍の長さと豪華さの花火が、いつまでもいつまでも上がっていました。

 昨年度から2年間軽高の文化祭を見ていますが、本部・噴煙祭実行委員会を中心に、顧問の指導の下、生徒たちは実にメリハリのきいた文化祭を作り上げてくれています。

 今年の噴煙祭も感動のうちにファイヤーストームを終えました。
 教員生活の中で10数年にわたって生徒会顧問を務め、クラス担任も4回持ちましたが、その度これまで必ずそうしてきたように、今日も一人遠くから生徒の様子をじっと(というよりボッーと)眺めていました。
 今年もしっとりした感動的なフィナーレでした。
 やはり、生徒の持つ力はすばらしい。
 学校っていいなあ。
 教員って仕事は、大変だけど、その分面白い。
 なんてことを思いました。
 
 昨日は校内祭でした。

 開祭式からパフォーマンス、フリーステージ、コンテスト結果発表まで、司会者の仕切りに従って、盛り上がるときは大いに盛り上がり、聞くときはちゃんと聞くという姿勢が徹底していました。

 個人的には、旧軽井沢太鼓連の指導を受けた「信州浅間太鼓」が噴煙祭で数年ぶりに復活したことをとても嬉しく思いました。
 前回軽高で担任を持ったクラスでも2年の時にクラス企画として太鼓をやりましたが、太鼓は英語科2年生の「伝統」でした。
 受け持ったクラスでは、この年、文化系クラブに所属していた生徒も多い中、学年修学旅行展(クラス分担は、折り鶴による平和の像、2教室の窓全面のステンドグラス、ハウステンボスに関する研究)に模擬店、そして太鼓(体育館照明を含む)と盛りだくさんの内容を、紆余曲折はあったものの、生徒たちが見事にやり切り、教員として感動し、担任として誇りに思った記憶があって、軽高で太鼓をやるということに関しては、多少なりの思い入れがあるのです。
 (記憶が不確かだったので、担任の時に出していた『Applause』という日刊の学級通信を、今回読み返して確認をしました)

 今回、3の3国際文化科の生徒たちは、時に声を張り上げ、魂を込めて真剣に太鼓を叩いていて、感動を覚えました。
 その姿を見て、この子たちは真剣にやり切ることのカッコよさを知っているのだと感じました。
 指導してくれた太鼓連の土屋さん(本校OB)も特別に見に来てくれていて、司会の生徒にステージに引っ張り出されていたのも、ほほえましい場面でした。

 午後の小運動会では、開会の挨拶をしに壇上に立ったときに、色とりどりのクラスTシャツを来た生徒たちがこちらを見ている姿を見て、「こういうふうに、クラスごとに同じTシャツを着て運動会に臨むのっていいよなあ」と思いながら話をしました。 

 今日は一般公開でした。

 文化祭は、第一には文化系クラブの発表の場です。
 JRC部の活動報告、文芸部の作品展示、美術部の作品展示と水琴窟、華道部の作品展示と生花による校内装飾、英語部の人形劇、ギター部のライブ、音楽系クラブのミニ音楽会と、小さな学校にしては盛りだくさんの内容が揃いました。
 図書委員会と保健委員会、2つの委員会が昨年に引き続いて研究発表をしました。
 1学年「軽井沢展」、2学年「台湾展」、3の1、3の2の展示もありました。
 職員展も昨年以上の作品が集まり、1部屋が一杯になりました。

 PTAバザーでは、昨年以上に多くの皆さんから(職員からも)品物・野菜を提供していただきました。
 この場をお借りして厚く御礼を申し上げます。
 そして役員の皆さんを中心に、昨日の値付け、今日の販売を行っていただきました。
 ありがとうございました。

 中庭では、各クラス・クラブの模擬店と中庭ステージでの発表がありました。
 昨日に続いて「旧軽井沢太鼓」の発表がありましたが、文化祭と太鼓は、ご飯に生卵くらい見事な取り合わせだと、つくづく思いました。
 
 

 特別企画として、ピザアクロバットで世界一になった赤荻さんが、パフォーマンスを披露してくれました。

 

 技術も演出もまさにプロ、想像以上の素晴らしさでした。
 赤荻さんは、多数のテレビ番組にも出演しています。
 世界チャンピオンが本校に来てくれたいきさつについては、お話しする機会が今後最低もう一回はありますので、その時に回したいと思います。

 校内祭でも、一般公開でも、フリーステージで、ちゃんと練習をしてパフォーマンスを発表する個人・団体が増えてきたことがいいことだと思っています。
 ちゃんと練習したものをきちんと人前で披露する、そういう「こだわり」が強くなればなるほど、文化祭はどんどんよくなるからです。
 
 トップの写真は、正門に飾られた今年のアーチです。
 学校に入る時に見える方の面です。
 帰りには、反対側の「Thank you. See you in 2012」と書かれた側を見ながらお帰りいただきました。
 このアーチの下では、当番制で生徒と先生が駐車場の案内を一日中やってくれていました。
 受付も然り。
 どんな行事もこういう「裏方」の仕事をしっかりやってくれる人たちがいて成立するものです。

 駐車場係の先生が「今年は車の数が多いですね」と言っていました。
 天気にも恵まれ、たくさんの皆さんに来校していただきました。
 学校評議員の菅原さんは、高校の文化祭を見るのは、ご自身の高校時代以来だとおっしゃっていました。
 地域の皆さん、小さな子どもたち、OB、OGもたくさん来ていました。

 今朝、学校に来ると、すでに多くの生徒・職員が来ていて、一般公開に向けた準備をしていました。
 行事のたびにいつも思うことは、職員が自分の担当はもちろん、それ以外のところでも、気付いたところを黙って補ってくれていること、そして、がんばる生徒が本当に多いなあ、ということです。

 明日は最終日、表彰式と閉祭式が行われます。
 一日早いですが、噴煙祭に関わっていただいたすべての皆様に御礼を申し上げたいと思います。

 ファイヤーストームの番は一晩中続きます。
 少し前からずっと火の番をしている担当の先生たちに加えて、見回りを終えて戻ってきた先生たちも火の周りに集まり始めました。
 私もその輪に加わり、今年の噴煙祭の思い出話と慰労をして来ようと思います。
 では。


<8月29日(月)追加>
 今朝の信濃毎日新聞の東北信版に噴煙祭の記事が掲載されました。
 「文化祭の旧軽井沢太鼓復活 軽井沢高3年の12人、力強く演奏」というタイトルのとおり、信州浅間太鼓の演奏を取り上げたものでした。
 掲載許可が出たら、ホームページに掲載したいと思います。

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