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福岡市長選 再選の高島市長「手を緩めず挑戦」

2014年11月17日 09時07分36秒 | 気になるニュース

福岡市長選 再選の高島市長「手を緩めず挑戦」
















. 福岡市長選で再選を果たしたお祝いに、大きなタイを受け取り、笑顔を見せる高島宗一郎氏(中央)=16日午後、福岡市中央区(中川春佳撮影)

 「パフォーマンスだけで、何もしない市長だったら、市民は評価してくれないだろう。実績を出してパフォーマンスをし、市民にも国にも知ってもらうことができた。期待と責任に応えていかなければならない」

 福岡市長選で16日、再選を果たした無所属現職の高島宗一郎氏(40)=自民、公明推薦=は、選挙事務所でこう語った。

 現職、元職、新人合わせて6人が立候補する乱戦となったが、明確な対立軸もなく、選挙戦は高島氏の信任投票の様相を呈した。

 「私は福岡をアジアのリーダー都市にしたい。できるできないじゃなく、するんです!」

 高島氏は選挙期間中、街頭演説やミニ集会など、行く先々でこう訴えた。

 高島氏は演説で、国家戦略特区「創業特区」にも、必ず触れた。安倍晋三政権が肝いりで進める特区を勝ち取ったことは、高島市政の大きな実績であり、政権との近さを何よりも雄弁に物語るからだ。

 観光客を含めた交流人口が増え、世界をリードするようなベンチャー企業が続々と誕生する。高島氏が好んで使う「アジアのリーダー都市」という言葉には、こんな将来像がある。

 1期目に実現した観光周遊バス「福岡オープントップバス」や、博多港ターミナル整備などは、こうした考えに基づく施策だった。地方創生が、日本の大きな課題となる中で、一つの「解」を見いだそうと走った4年間だったといえる。

 一方、選挙戦を通じて、高島氏の将来像に対し、他の候補は明確な対立像を描くことができなかった。

 有力な対抗馬となったのが元市長の吉田宏氏(58)と元福岡市議の北嶋雄二郎氏(65)だった。

 だが、2人の訴えは、創業特区にしても観光客誘致にしても、高島氏と大きな差異はなかった。「アジアも見据えた産業振興を通じて、市の活力を増大する」という基本方針に違いはないからだった。

 必然的に「パフォーマンスではなく、地に足のついた市政を取り戻そう」(吉田氏)と、高島氏の政治姿勢への批判に、訴えの力点が置かれるようになった。

 吉田氏は元市長という知名度に加え、地元中小企業や知人らを中心に支持拡大を狙った。

 元市長、山崎広太郎氏の側近だった北嶋氏は、高校・大学の同級生らとともに選挙戦に挑んだ。山崎氏も応援に駆け付けた。

 だが、信任投票となってしまっては、目立った失政もなく、中央との関係も良好な高島氏を凌(しの)ぐのは、至難の業だった。

 沖縄県知事選と同一日程で、選挙期間中に衆院の解散風が急速に強まり、静かな選挙戦になったことも現職優位に働いたようだ。

 とはいえ、福岡市に課題がないわけではない。しばらく人口増が続くとはいえ、将来を見据えれば、増えた人口が一斉に高齢化した際の影響は、他都市よりはるかに深刻だ。また、サービス業の街だけに、大企業は少なく、基幹産業がないともいえる。

 今後、こうした課題に取り組まなければならない。高島氏は、選挙事務所で支援者と握手をし、笑顔を見せながらもこう語った。

 「当選が決まっても、はしゃぐ気にはなれない。手を緩めずにチャレンジする」(大森貴弘)





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