暗闇から手を伸ばせ

いいかげん夜中だってのにピカピカするったらないなぁ。

昔っからこんなんだったんかな？ 田舎にいた頃はもちろんだけども、東京にいた頃もだいぶ世間とは別のところで生きてきたから、全然気がつかなかっただけなのか。今こうして、まがりなりにも大阪の街の中心を行き帰りするような身になってみると、LEDが放つ白や青の光線が（他意はありません＞中村教授）目が痛くなるくらい騒がしく溢れてて、キレイをサクッと飛び越しちゃって鼻につき、正直うんざりさせられちゃうんだ。やれやれ。

でも、この年の瀬に来て、別のことを思うようにもなった。本当はみんな、鮮やかな光の渦に惹かれてるんじゃなくて、暗闇に身を置くってことに引き込まれてるんじゃないか、と。年中消えることのないネオンの光なんかじゃなく、特別にたかれた光じゃないとダメなのは、（本当は意味なんかないしその必要もないはずの）暗闇を正当化し、そこに集うことを正当化できるからなんだ、たぶん。小沢健二言うところの「にぎわう暗闇」。それならちょっとだけ、わかる気もする。わかった気になることにする。

そういえば、この曲（↑タイトル）の入った「犬キャラ（またの名をdogs）」はまだ手に入れられるんだろうか。Eclecticが出た時、それ以前のソロ曲は全部廃盤になったと聞いたけども。...確かにAmazonでも新品はないみたい。惜しいなぁ。恥ずかしげもなく言うと、「犬キャラ」の最後から二番目の曲は、とても長いけれど、本当に、ほんとうにいい曲です。


さ、明日は一日、東京だ。