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名古屋に吹くのは伊吹おろしだけか?

2005-01-04 16:01:06 | マネー&ポリティックス
河村たかし氏、立候補断念を表明 名古屋市長選 (朝日新聞) - goo ニュース

最初にお断りしますし、今年は目立った選挙はないので「現段階では」ということに致しますが、
自分はれっきとした「無党派」だと思います。だから衆議院選挙や参議院選挙でどこに投票しようか
迷ったときは、勢力均衡(とアメリカ議会のような議員の非拘束)を期待して、例えば選挙区では
自民党の候補者を書いて比例区では民主党と書く、というような投票行動に出ます。選挙に行かないということだけは
しないように考えています。選挙キャンペーンで無駄な税金を使われるのが困るからです。

それでは本題。仮に河村氏が市長選挙に出馬したとして名古屋市長に当選したかどうかは別にして、
この出馬断念は、名古屋生まれの人間からしてみれば、はっきり言ってがっかりです。

新党ブームが吹き荒れた後でも、他の大都市と違って名古屋市長選挙は「相乗り候補」対共産党推薦候補と
市民グループ代表という構図が続き、実質的に無風での選挙戦が繰り広げられています。
確かに、現職の松原市長は、名古屋の外から見ていると、特に環境問題ではがんばっているとは思うのですが、
それは好調な愛知県経済のウラで市財政の問題などがあまり表面化しないからではないかと感じられます。
特に、万博終了後も名古屋をどう盛り上げつづけていくのかについてが、今回の市長選挙の焦点のひとつですけれども、
このままでは目立った論争もなく無関心さが目立つ選挙戦が展開されそうです。

この記事で情けない動きをしているのが民主党執行部です。名古屋市議の民主党員は早々と現職市長の
支持に回った模様ですが、それによる地方と中央とのねじれを心配してか、党執行部が混乱を避けるためにも
衆議院議員を続けて欲しいと要請したようです(親族や後援会など近い人たちからも反対があったようですが)。

民主党は本当に国会での政権奪取を狙っているのでしょうか。それ以前の段階で地方レベルでの相乗りは止めなれけば、
中央ではどれだけ改革が進んだとしても、地方では相乗りのナァナァな議会のために改革が進まないという、
新たなねじれを生み出す種になりかねません。何が政権奪取なのでしょうか。何がマニフェストなのでしょうか。
恐らく一般市民はオール与党の地方自治体の議会・首長というあり方にこそ不満を持っているのだと思います
(まだ長野県議会みたいなオール野党の方が緊張感が保たれて良いでしょう)。それは投票率という形で
そのまま反映されます。こうした状況を見て、昨年末、ある名古屋市民が朝日新聞(名古屋版)への投書で
「なぜ民主党は河村氏を支持しない?そういう相乗りばかりやっているから私はもう民主党には投票しない」と
叩く始末です。これは他の都市で、特に民主党へ期待を寄せている人ならば同じ考えを持つでしょう。

どうも、経済や社会、そしてわずかながらではあるけれども国会でも変革が進みそうな予感がする中、
地方自治体の議会だけがそういう流れから取り残され、最後の変革への壁となりえそうです。

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